ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

クレジットカードの解約について 死蔵向きカードとは?

陸マイラー生活を送ると、どうしてもクレジットカードの数が増えてしまい、管理に困ることが多くなってきます。不正利用などの問題もありますし、定期的に全てのカードのWEB明細を見る必要があることを考えると、基本的にはメインカードをしっかり決め、それ以外のカードはなるべく枚数を減らした方がいいでしょう。今回はクレジットカードの解約について、少し解説したいと思います。

 

f:id:kowagari:20150821104020j:plain

 

ポイント目的で発行した、全く使うつもりがないカードの解約

こういうカード、すごく増えてしまいますよね。ポイントをもらえたら即座に解約したくなると思いますが、それは避けた方がいいです。CICの情報でカード会社に筒抜けですから、他のカード発行時の審査にも影響しますし、最悪の場合、ポイントサイトからポイントの取り消し処分を受ける可能性もあります。カードが届いたら、最低1回は決済に使ってください。

 

こういったカードはほとんどが初年度年会費無料というパターンでしょうから、年会費がかかる直前(発行後11ヶ月)に解約するのがベターです。カードが届いた時点で裏面の名前を書く欄以外の場所に、マジックで解約する予定の日付を書いて壁に貼り付けておくようなアナログな方法もいいですし、Evernote等にリマインダーをかけておくのもいいでしょう。とにかくカードが届いたら、即座にアクションを起こすことが大事です。後回しにして机に放り込んだりすると、まず忘れてしまいますから。

 

カード会社側は、「うっかり解約を忘れて年会費を発生させる人」というのを実は狙っていて、実際そういう人は驚くほどたくさんいるんです。「ポイントサイト経由で初年度無料のゴールドカードを発行すると1万5千ポイント!」 みたいな案件は、こういううっかりさん達によって支えられています(笑)。

 

解約自体は非常に簡単です。カード裏面に必ず書いてある、カード発行会社の電話番号に連絡して「解約したいんですけど」と言うだけです。

 

解約しない方がいいカード

 ANAマイラー的に、解約せずに保有し続けた方がいいカードというものが存在します。いわゆる死蔵向きカードです。

 

ひとつはANA一般カード。特にマイペイすリボを登録すると年会費が安く済む三井住友のANAカード、VISA / Master / Suica、の3枚は非常に死蔵に向いています。年会費発生月に、カード継続ボーナスとして1,000マイルが毎年貰えるからです。これはカードポイントとしてではなく、ANAから直接マイル口座に振り込まれるため、マイル移行費はかかりません。

 

通常は年会費2,000円+税のところ、VISAとMasterはマイペイすリボ登録で1,025円+税になり、Suicaに至っては751円+税で済んでしまいます。*1

 

ANA VISAゴールドカードを持っている人なら、追加でANA Master一般カードと、ANA VISA Suicaカードの2枚を死蔵用として保有しておくというのはいい手です。たったの1776円+税で毎年2,000マイルが貰えます。お手軽マイル発生装置です。

 

もうひとつは、海外旅行傷害保険がついている年会費無料カードです。これは複数枚、長期保有することに意味があります。

 

年会費有料カードの場合、有効期限が切れる直前に自動更新され、新しいカードが送られてきますが、年会費無料カードは何年も決済の利用がないと自動更新がされず、勝手に解約扱いとなるので、こういったカードは必ず有効期限前に何回か決済で使ってください。勝手にカード会社側から解約扱いにされると、再入会が難しくなり、せっかくの無料付帯保険が台無しになります。(海外旅行傷害保険カードの詳細については、再下段の関連記事も参照してください)

 

 死蔵カードは限度額を減額しよう

お手軽マイル発生装置としてのANA一般カードや、海外旅行傷害保険用の年会費無料カードといった、死蔵することに意味があるカードは、利用限度枠をコントロールしておくことも大事です。カード裏面の電話番号に連絡して、ショッピング枠はせいぜい多くても10万円程度、キャッシング枠は0円に減額しておくと、万が一の不正利用の時に被害額を減らせる効果がありますし、他のカード発行にも有利に働きます。

 

タンスに眠っている年会費永年無料のカードも、いつのまにか規約が変更され、年会費有料カードに変身していたりすることがあります。定期的にカードラインナップを見渡して、必要ないカードは解約していきましょう。ただし、管理に自信があって、クレヲタとしてコレクションしているなら、20枚30枚と保有しても別段デメリットはありません。保有枚数の限界に挑戦してみてください(笑)

 

死蔵とカード発行会社

死蔵はカードユーザーにとってはメリットですが、当然のことながらカード発行会社にとっては大きなデメリットです。死蔵ユーザーが増えれば、最悪の場合、そのカードの存続自体が危うくなります。

 

多くのカードユーザーはメインカードを中心に決済し、その他のカードは利用シーンに応じて使い分けていると思います。「死蔵向き」と言われるカードであっても、完全に机の中にしまいこむのではなく、サブカードのサブカード程度には使っていく必要があります。

 

特におすすめなのは、毎月定額の課金があるサービスの支払いに使うという方法です。たとえばプロバイダ料金、アプリの月額課金等々、数百円程度でいいので、完全な死蔵を防ぐようにしましょう。

 

これは死蔵向きカードの存続を促すと共に、あなた自身のクレジットヒストリー(クレヒス)を育てることにも役立ちます。毎月しっかりした支払い実績があると、新たにカードを作る際に有利に働くのです。

 

死蔵向きと言われるカードであっても、完全な死蔵は避ける。これは陸マイラーとカード発行会社が共存していくために重要な戦略です。

 

関連記事

*1:ただし、年に最低1回は決済しないと、マイペイすリボ登録による年会費減額の恩恵は受けられないので注意してください。