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フルフラット未導入のANA欧米路線は2路線だけに ホノルル線B787-9導入はあるのか?

またしても、ホノルル線へのフルフラットシート導入を熱望している、ハワイ好きANAマイラーにとって切ないニュースが入ってきました。

 

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ANA、羽田-ロサンゼルスをフルフラット化 成田-パリ運休で羽田集約進む

全日本空輸(ANA/NH)は8月19日、10月25日に始まる冬ダイヤから羽田-ロサンゼルス線のビジネスクラスにフルフラットシートを導入すると発表した。同路線への展開で、米国本土路線のビジネスクラスは全便がフルフラットシートになる。

欧州路線については、2月までにフルフラットシート導入を終えている。欧米路線では、バンクーバー線とホノルル線のみ、ビジネスクラスが非フルフラットシートとなる。

 

普通に考えて、バンクーバー線が先でしょうし、ハワイ路線へのフルフラット導入は最後の最後まで放っておかれる感じですね……。それどころか、機材更新の選択肢を考えると、永遠に導入されない可能性も充分あり得ると思いました。JALとの大きな差は、いつになったら埋まるんでしょう。

 

ホノルル線の機材はどうなるのか

現在B767-300ERであるホノルル線の古びた機材が、今後どうなるのかをちょっと考えてみたんですが、恐らく次の3つのいずれかになる気がします。

 

  • B767-300ERの新造機(アジア線のお古)
  • B787-8(222席 or 240席)
  • B787-9

 

上の2つはクレードル になります。これが最悪のシナリオ。

 

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B787-8にもフルフラットシートはありますが、169席仕様だけなんですよね。これは考えにくい。そんな贅沢な席数でホノルル線を運航するとは思えません。順当に222席か240席仕様になるでしょう。その場合はクレードルです。クレードルは、現行の地獄シートに比べれば雲泥の差でしょうが、フルフラットには遠く及びませんね……。

 

B787-9が頼みの綱

最新機材、B787-9(215席)が導入された場合だけ、念願のフルフラットシートとなります。B787-9は胴体を延長したタイプの787です。国際線仕様のB787-9の場合、延長分をビジネスクラスとプレミアムエコノミーの座席に充てているので215席。全体としての座席数ではB787-8に劣るのがホノルル線向きじゃありませんね……。

 

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また、ビジネスクラス+プレミアムエコノミーという設定は、いかにも長距離路線用という感じがします。考えれば考えるほど、B787-9のホノルル線導入の可能性は低いと言わざるを得ません……。

 

B787-9だけにあるもうひとつの美点

余談ですが、国際線仕様のB787-9には、今までになかった面白いギミックがひとつあるんですよ。それは、「可動式パーティション」の存在です。

 

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どの席からも通路に出られることで好評のスタッガードシート配列というものがあります。長距離路線のフラッグシップであるB777-300ERと、B787-9のビジネスクラスはこのスタッガード配列なんですけど、一つだけ問題があって、二人連れで乗ると並び席であっても会話できないんですよね(笑)。ビジネスクラスでプライベート性を重視するのは当たり前の経営判断ではあるんですが。

 

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B787-9には2カ所だけ、可動式パーティションを動かして、隣の席と顔を合わせられる席が用意されているんです(上の写真)。これはフラッグシップ機B777-300ERにもありません。ホノルル線だとカップルで乗る人も多いでしょうし、この点だけはホノルル線向きと言えなくもありません。もし導入されても、2カ所だけなので、すごい争奪戦になりそうですけどね。

 

JALに一発逆転をかますには、これを導入するしかないと思うんですが、果たしてどうなるやら。毎日お祈りしておきます。

 

2015年12月11日追記

2016年4月末からANA羽田ーホノルル線はB787-8に機材更新されることになりました! ほぼ予想通りの展開です。

 

 

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