ANAとマイルのパパじゃない

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2016年9月のマイルとポイント 陸マイラー史上最大の騒動となったアメックス・ゴールド祭りを振り返る

機内で飲むシャンパン

 

 仮想マイルマイル実数
前月保有 3,875,394 470,784
今月獲得   338,894
今月利用   (-12,000)
増減 +357,624 +326,894
今月保有 4,233,018 797,678

 

2016年9月末時点での保有マイル&ポイントです。ANAマイレージ実数が(ファミリーマイルも含めて)797,678マイル。全ての保有ポイントをマイル化した場合の仮想マイルが4,233,018マイル

前月からの増減は、マイル実数が+326,894。仮想マイルが+357,624

 

2016年累計獲得マイル

 月間獲得マイル
1月 77,796
2月 54,257
3月 63,027
4月 88,425
5月 64,966
6月 106,043
7月 105,449
8月 357,691
9月 338,894
2016年累計 1,256,548

 

累計獲得マイルはついに100万マイルを超えました。貯まるそばから使っているので、現在保有しているのは79万マイル止まりですが、今年後半はもう大きな減算は予定していないので、保有マイルの方でも来月には100万マイルをお見せできるかと思います。

 

アメックス・ゴールド祭りとは一体何だったのか

先月の月次実績でもほんの少し触れましたが、2016年の陸マイラー界で、というか、陸マイラーの歴史上、最も大きなニュースとなった、アメックス・ゴールド祭り。通称雨金祭り。「Edy永久機関」や「ANAプレミアムパス」、「ソラチカの誕生」に匹敵するか、それ以上のインパクトがありました。

 

今まで雨金祭りについてブログで言及するのはあえて避けていたんですが、これについて私なりの総括をしておきたいと思います。

 

知らない方はほぼいないとは思いますが、念のため雨金祭りの概要をおさらいしておきましょう。

 

  1. アメリカン・エキスプレスが例年行なっている公共料金登録キャンペーンが、今年はなぜか上限なしの青天井だった。
  2. たくさんの陸マイラーブログでこのキャンペーンの攻略法が研究され、次々と新しい手法が発見されていった。
  3. 通常であれば、本来の意味での公共料金支払い1請求毎に2,000ポイントが付与されるはずだったが、多くの抜け道があった。
  4. プロバイダの格安プランに多数加入する。ケータイの回線を多数持つ。等々の手法が発見され、例年であれば5~7万程度のポイントがもらえる程度のキャンペーンだったものが、10万超えを楽に狙える様相となった。
  5. 5月末までにカード発行した者は上限なし。6月以降にカード発行した者には上限6万ポイントがアメックス側から設けられた。
  6. U-NEXTでの動画視聴が、1番組毎に個別請求されることが判明。たった32円の動画を1本視聴するだけで2,000ポイント付与されることになり、事実上、無限にポイント付与を狙えることが判明した
  7. 5月末までにカード発行した者の中に、専用スクリプトを組み、数百万、数千万、あるいは億単位のポイントゲットを試みる者が現れた
  8. さすがに億単位のポイント付与をするわけにはいかず、アメックス側が突然キャンペーンを打ち切ることに。無限技を使えた5月発行組、上限6万を設けられていた6月以降発行組の全員に対して、「9月9日以降に上がった請求に関してはポイント付与をしない」と通告した。
  9. U-NEXTの無限技がギリギリ間に合った5月上旬組の中には数百万ポイントをゲットし、尚且つ各航空会社のマイルに交換できた者が多数現れる。と、同時に、9月9日以降にU-NEXTの無限技のポイントが付与される予定だった5月下旬組の中には、数十万円の動画視聴費用の請求が発生したにも関わらず、その分のポイントが付与されない者が多数現れた。
  10. アメックス側から一律1万ポイントの救済策が発表された。
  11. 最も割を食ったのは、上限を設けられており、本来であれば6万ポイントもらえるはずだった6月以降発行組となった。

 

雨金祭りの顛末は、id:mairu-de-hawaiiさんがさらに詳しく書かれています。非常にわかりやすくまとめられていますので、未読の方は是非。

 


私がこの騒動について、今までブログでほとんど触れてこなかった理由は以下。

 

  1. 私自身は2015年にアメックスゴールドを既に発行しており、このキャンペーンには乗らなかったため、傍観者に過ぎなかった。
  2. 多数のケータイ回線や、プロバイダ契約の請求を乗せて大量ポイントを狙う手法について、アメックス側から社内ブラックとしてリマークされるリスクを多少感じていた。
  3. U-NEXTの無限技発見以降は、加熱する雨金祭りに、さらに大きなリマークリスク、キャンペーンの強制終了リスク、最悪の場合カード強制解約リスクまでありそうだと感じていた。私がこの手法をブログで紹介したら、それを読んでキャンペーンに参加しようと決意した人たちがこのリスクに巻き込まれ、後々大きな禍根を残すことになるのではないかと危惧していた。

 

リスクをどう捉えるか

結果論でしかないのですが、危惧はまあまあ予想通りになってしまったということになります。特に、何の落ち度もないのに、ポイント付与を反故にされてしまった上限組の人たちの怒りはもっともです。無限技が判明した8月以降、キャンペーンの強制終了は予想できたことですから、ますます私としては触らぬ神に祟りなしというスタンスにならざるを得ませんでした。

 

しかし、5月上旬組の中には数百万ポイントをゲットし、マイルに交換できた人たちが現実にいます。アメックスから要注意人物としてリマークされることはあるかもしれませんが、この人たちに対する大きなペナルティは、今後も恐らくないだろうという見方が優勢です。つまり、完全な勝ち組ですね。10年に一度あるかないかというビッグチャンスをものにできたのは、情報収集力・分析力、そして素早い決断力と行動力のなせる業です。これこそが陸マイラーに最も必要な資質ですよね。

 

一方、ほんのわずかなタイミングの差で大敗を喫した5月下旬組の人も多数存在します。明暗を分けた部分は一体何だったのか? これは運というほかないんじゃないでしょうか。U-NEXT無限技が発見されて以降、リスクを取って最大のリターンを狙うべきか、リスク回避で中程度のポイントで打ち止めするべきか、あの時点で正確な判断が下せた人など誰もいないのですから。

 

仮に私自身が5月中に雨金祭りに乗れていたとしたら、恐らくは15万ポイント程度で打ち止めにしていたと思います。それが、アメックスが許容できるギリギリのラインかなと元々思っていたからです。この判断は結果的に最大リターンを得られなかったことになりますが、大敗もありません。私の場合はだいたいいつもこういう基本方針で動いています。

 

2つの重要な分岐点

雨金祭りには2つの重要な分岐点があったと言えます。

 

  1. キャンペーンが青天井だと判明した時点
  2. 無限技が有効だと判明した時点

 

 

青天井のキャンペーンが始まったのは、実は5月よりもずっと前からでした。しかし、当ブログの上記記事も含めて、陸マイラーブログで大きく取り上げられたのは、5月8日~5月10日頃です。この時点でまず乗れる人は乗らなくてはいけませんでした。素早い決断力と行動力が問われた場面です。

 

リスク最小化を考えていた場合、この時点で青天井キャンペーンは回避し、Amazonコラボキャンペーンに乗るという選択肢もありました。これはこれで決して負けない正しい選択だと思いますが、両方ともスルーしてしまうのでは陸マイラーとして行動力不足と言わざるを得ないと思います。事実、6月以降は青天井ルールが撤廃されてしまいました。

 


U-NEXTの無限技が判明したのは上記記事の7月21日。さらに、8月20日には「アメックスが対策をとっておらず、7月21日以降も無限技は有効だった」ということが判明しています。

 

全力でハイリスクハイリターンを狙うという方針を決めたなら、7月21日からすぐに行動を開始する必要がありました。こんなものが長続きするわけはないと容易に判断できるわけですから。7月21日以降は対策が取られていた可能性もあったので、そこから先の行動は各自のリスク判断になります。中程度のリターンを決断した人の場合も同じです。

 

確実な情報がない中、「無限技は7月21日以降も対策を取られず有効のままか」「いつこの狂ったキャンペーンは打ちきられるか」「何万ポイントまでがアメックスの許容範囲か」「最悪のペナルティは何か」というリスクを判断し、行動しなくてはいけなかったのは7月21日から8月20日までの間でした。

 

「終わった後ならどうとでも好きなように言える」と思われるかもしれませんが、こういった事例の検証から得られる教訓は多いです。いずれにせよ、夢のボーナスステージは終わってしまいました。もう人をうらやんでいても仕方ありません。自分が幸せかどうかを決めるのは、他の誰かではなく自分自身ですから。教訓を次に活かしていきましょう。

 

2016年9月は読者数500人突破

はてなブログの機能に、「読者になる」ボタンがありますよね。これです。

 

 

はてなのアカウントを持っている人がこのボタンを押すと、読者登録することができ、購読ブログ一覧に、最新の更新が流れてくるようになります。

 

ANAパパでは開設当初から、一貫して検索流入のことを一番に考えているので、あまり読者の数は気にしたことがなかったのですが、500人突破は、ひとつの区切りとして素直に嬉しいです。Google Analyticsで調べてみても、開設当初から比べるとどんどんNew VisitorよりReturning Visitorの割合が増えてきており、検索からたどり着いて、そのまま固定読者になってくれた人がいかに多いかということを実感しています。

 

今後も引き続き、検索流入を重視する方針には変わりありません。つまり、初めてこのブログを訪れる人向けに文章を書いていきたいということです。そのため、固定読者の方にとっては「その話、前にも読んだのにまた説明するの?」「あまりにも初心者向けすぎない?」というようなくどい記事がちょくちょく現れると思いますが、なにとぞご容赦を。

 

毎月末に書いている、この月次実績だけは、固定読者向けなんですけどね。

 

 

年間100搭乗突破の公算

今年いったい何搭乗するのか、既に乗った分、予約している分、これから予約する分を計算してみたところ、年間100搭乗は間違いないという感じになりました。ちなみにSFC修行では40搭乗。JGC修行では8搭乗。合わせて48搭乗でした。つまり、解脱後の方がむしろ多く飛ぶ、ということになります。

 

仕事で出張があるわけでもなし、プレミアムパスのような制度があるわけでもなし、普通に考えて「どうかしてる」と言うほかありませんが、楽しいんだから仕方ありません。実利を求める段階はとうの昔に過ぎました。

 

空港に向かうときの高揚感が好き。朝の空港に差し込む眩しい光が好き。ラウンジに持ち込むためにカツサンドを買うのが好き。SUITE CHECK-INに入る時の一瞬の緊張が好き。保安検査所の機械にカードをかざすのが好き。ラウンジ入り口の機械にカードをかざすのが好き。ラウンジでどこに座ろうか迷うのが好き。ラウンジでビールを飲みながら飛行機を見るのが好き。出張族のリモワを見るのが好き。搭乗時間15分前にあわててラウンジを出るのが好き。搭乗口の行列が途切れるまで席に座って待っているのが好き。搭乗口を通過するとき、DIAの文字を見るのが好き。DIAのゲート音が好き。Wi-Fi搭載機が好き。プレミアムクラスのシートが好き。CAさんに挨拶されるのはちょっと好きじゃない(笑)。家族旅行の人たちが楽しげに話しているのを見るのが好き。タキシングで揺られている時間が好き。整備士や地上職員の人たちが手を振っているのを見るのが好き。離陸の瞬間に感じるふわっとした感覚が好き。雨雲を抜けて太陽が見えるのが好き。上空から見る富士山が好き。機内食が好き。雲の上で飲むビールが好き。CAさんがお互いアイコンタクトしながらてきぱきと仕事をこなしているのを見るのが好き。いい感じに酔って、機内でうとうとするのが好き。機内で本を読むのが好き。ジェットコースターのように揺れるのが好き。雨の日に強めに着陸するのが好き。ボーディングブリッジが接続され、ベルト着用サインが消えると同時に、一斉に機内に鳴り響くシートベルトを外す音が好き。アナザースカイを聴きながら降機するのが好き。

 

機内から見る夕暮れ

 

いつか飽きるときが来るんでしょうかね? なんだかまだ、全然飽きるってことが想像できません。

 

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2016年9月の保有マイル

2016年9月の仮想マイル

 

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