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ハワイ旅行記4 アストン・ワイキキ・ビーチタワー完全攻略ガイド

アストン・ワイキキ・ビーチタワーのエントランス

 

今回のアコモはアストン・ワイキキ・ビーチタワーです。2013年にも4人で泊まったことがあり、あまりの広さに目ん玉飛び出た記憶があります。ラナイ(ベランダ)も含めると115平米もあるんですよね。一度こういうところに泊まってしまうと、普通のホテルが快適に感じられなくなってしまう諸刃の剣。

 

通常ホテル客室の広さはスイートでない限り、平均して30平米くらいですから、アストンワイキキビーチタワーは約4倍もの広さとなります。2ベッド2バスルームですからその分お値段もバカ高いですが、4人以上で泊まればそれほど大きな負担感はありません。

 

3年ぶりとなる今回は、高級コンドミニアム『アストン・ワイキキ・ビーチタワー』の魅力と完全攻略法をレポートします。

 

2013年に宿泊したときの失敗

前回アストンワイキキビーチタワーで宿泊した際、ひとつ、とても心残りだったことがあるんです。予約していたのは「2ベッドルーム・プレミアム・オーシャンフロント」という25階以上の高層階確約となる、これも相当いいカテゴリの部屋だったんですが、チェックイン時に「ペントハウス空いてるけどどう? 1泊$100追加料金かかるけど」と言われたのに、「いえ、いいです……」と断ってしまったんです。

 

バカか! 絶対1泊100ドル上乗せしてでも泊まるべきだったよ! ここがダメだよ日本人(主語大きめ)。

 

今回もしも同じようにアップグレードの申し出があったら、絶対乗っかろうと思っていたのでした。

 

チェックインでアップグレードに挑戦

ビーチタワー車寄せで出会った花嫁

 

ビーチタワー到着直後、車寄せにはウェディングドレスの花嫁。いいね! アガります。モアナサーフライダーあたりだと毎日のようにウェディングドレスの花嫁に出会いますが、ビーチタワーとは珍しい。

 

チェックインのため、フロントで説明を(英語)で受けている最中、妻と「ペントハウス今回はあいてないかねー」などとわざとらしく(日本語で)話していると、べっぴんさんのフロントスタッフが耳ざとく「ペントハウス」という単語に反応しました。空いているとのこと。間取り図を見せてくれながら「1泊$200の追加料金。すごくいいお部屋よ?(英語)」とレコメンドされました。

 

「(えっ、ちょ、昨年と同じカテゴリの部屋を予約してあるのに、今年は倍の$200かかるのかよ……)」と一瞬怯みましたが、ワイキキで最も高層階にある2ベッドルームに泊まれるチャンスなどそうそうあるものでなし。「一生に一度」「お金より体験が大切」「お金はまた作ればいい」「かわいいは作れる」(?)と0.2秒で脳内正当化を完了し、力強くオファーを受けました。

 

ワイキキで最も空に近い場所へ

エレベーターに表示されたPH4(Pent House 4)の文字

 

PH4!! アストンワイキキビーチタワーは40階建てです。エレベーターの階数ボタンは36階までは普通に数字表記なんですが、それより上は37階がPH1(Pent House1)、38階がPH2、39階がPH3、そして最上階40階がPH4という表示になります。いきなりエレベーター内でテンションMAX!

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワー、ペントハウスのリビング

 

ドーン! メインのリビングルーム。床は大理石ですね。正面にはパノラマビューの特大ラナイ。ソファセットにダイニングテーブル。手前左にキッチンです。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワー、キッチン

 

キッチンにはこれも巨大な冷蔵庫。ガロンのミネラルウォーターが何個でも置けます。グラスで押し込むと自動で氷が出てくるのも便利です。食洗機、カトラリーやグラス、電子レンジ、オーブン、ミキサー、トースター、コーヒーメーカー、なんと炊飯器まであります。

 

ファミリーで自炊派の人には最高ですね。ハワイに来てまで毎日ご飯作る気にはならないと思いますが、1日や2日ならそれもひとつのイベントです。

 

ペントハウスのテーブル

 

ダイニングテーブル。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、4人分の料理を載せられるだけの充分な大きさがあります。

 

ペントハウスのソファベッド

 

ソファーに1人寝れば、5人でも泊まれますね。

 

リビングにあるテレビ

 

リビングから入り口の扉を見た感じ。壁掛けの液晶テレビは50インチくらいでしょうか。戸棚にもいろいろと荷物が置けて便利ですし、ホテルにありがちな「コンセントが少ない!」ということもありません。

 

マスターベッドルーム

マスターベッドルームは海に面している

マスターベッドルームから直接出られるラナイ

 

ラナイに直接出られるマスターベッドルーム。見渡す限りの海を眺めながらゴロ寝ができます。

 

少し狭いセカンドベッドルーム

 

こちらは山側に位置するセカンドベッドルーム。ちょっとベッドが狭いです。ちなみに残念ながら、バスルームに関してはマスターベッドルーム、セカンドベッドルーム共に撮り忘れました(笑)。取り外せるタイプのシャワーに、深いバスタブという日本人好みの仕様でした。マスターベッドルームには、バスタブとは別にシャワールームがあります。これでトイレが独立してたら完璧なんですが、併設です。

 

ラナイの絶景

アストン・ワイキキ・ビーチタワー、ペントハウスから見たダイヤモンドヘッド

 

左手(東)には遮るものなくダイヤモンドヘッド。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワー、ペントハウスから見たビーチ

 

正面には見渡す限りの海。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワー、ペントハウスから見たワイキキ

 

右手にはワイキキビーチとハレクラニ、ロイヤルハワイアン、シェラトン。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワー、ペントハウスのラナイで飲むコナビール

 

そりゃビールも進むってもんですよ。

 

ホテルの口コミレビューは話半分で

皆さん、4travelやトリップアドバイザー等で、ホテルの口コミや評判、よく読みますよね? でもあれ、主観全開なので、あまり参考にならないことも多いです。話半分で読まなきゃいけません。たくさんのレビューを読み比べて、自分で情報を統合しなきゃいけません。

 

どうしてそうなってしまうのか? それは「たった1回」ということがキーワードになってくると思います。たった1回そのホテルに泊まっただけなので、ルームカテゴリごとの違いを比較してレビューできない。たった1回の従業員のミスでそのホテルの全てを否定してしまう。初めてのハワイ旅行だったので、印象が鮮烈でついつい褒めちぎってしまう。等々です。

 

特に、ルームカテゴリに関しては注意が必要だと思うんです。シティビューの一番安い部屋に泊まろうとしているのに、オーシャンフロントスイートに泊まった人のレビューを読んでもあまり参考にはなりません。たとえば以前にもおすすめしたワイキキで立地No.1のモアナサーフライダー・ウェスティン・リゾート&スパというホテルには、以下のような棟の種類とルームカテゴリがあります。

  1. バニヤンウィング(古くて低くてラナイがない建物)
  2. ダイヤモンドウィング(低い建物)
  3. タワーウィング(新しくて高い建物)
  • シティー
  • デラックス・シティー
  • パーシャルオーシャン
  • デラックスオーシャ
  • プレミアオーシャン
  • スイート
  • ペントハウス

 

もうわけわかりません(笑)。それぞれの部屋で印象はまるで違うはずです。ちなみに私は3つの棟全てに宿泊したことがありますが、眺望別のルームカテゴリに関しては制覇できていません。何回泊まればいいんだという話です。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワーのルームカテゴリ

しかし、アストン・ワイキキ・ビーチタワーに関しては、話は意外と単純なんです。なぜならルームカテゴリが4つしかないからです。ほとんどの部屋がオーシャンフロントとなります。

 

  1. ペントハウス(最上階はプレジデンシャルという名前)
  2. プレミアムオーシャンフロント
  3. デラックスオーシャンフロント
  4. パーシャルオーシャンビュー

アストン・ワイキキ・ビーチタワーのルームカテゴリ

 

目の前にアストン・ワイキキ・サークルという特徴的な丸いホテルが建っているため、16階以下だと、かなり眺望に難ありとなります。これを確実に避けるためには、プレミアムオーシャンフロントを選択するのがベストです。25階以上ですと、アストン・ワイキキ・サークルよりもかなり高い位置になるので、どの部屋であっても完璧なオーシャンフロントになります。

 

1ベッドルームの部屋だけは、セカンドベッドルームへの接続が遮断されていますが、部屋の広さはそれ以外全て一緒です。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワーから見下ろすアストン・ワイキキ・サークル

 

ちなみに最上階のラナイから下を覗くと、こんな感じでアストン・ワイキキ・サークルのてっぺんが見えます。歯車のような形の建物です。

 

デラックスオーシャンフロントの場合、16階以下の部屋を割り振られてしまうと、少しこのワイキキ・サークルが邪魔という感じ。パーシャルオーシャンビュー(5~16階のワイキキ側)はもろにワイキキ・サークルに邪魔されて、海がチラッとしか見えなくなってしまいます。

 

結論。アストン・ワイキキ・ビーチタワーはプレミアムオーシャンフロントを狙うべし

 

さらに細かく4つのルームタイプを攻略

アストン・ワイキキ・ビーチタワーのルームタイプ

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワーは、上から下までぜーんぶこの間取りです。ですから、眺望優先で高層階にするのか、値段の安い低層階にするのかをまず決め、希望があるなら予約時にルームタイプをリクエストしておくということになります。

 

ただ、希望通りのルームタイプになっているかは当日までわかりませんから、チェックイン時に、アサインされたルームタイプを質問して、好みでないならチェンジをお願いすることになります。空き状況によって、通ったり通らなかったりです。

 

では肝心のルームタイプ毎の違いを解説します。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワーのユニット配置図

 

先ほどのルームタイプの間取り図だけではわかりにくかったと思いますが、こうすると一目瞭然ですよね。実はこんな風な配置になっているんです。ユニット02と03は反転した間取りになっていて、ラナイの分だけ前(海側)にせり出しています。この2つのユニットはマスターベッドルームからラナイに直接出られるようになっています。その代わり、セカンドベッドルームはエレベータールームに面しており、廊下越しに山側の夜景を小さな窓から望むという感じですね。

 

これに対してユニット01と04はマスターとセカンド両方のベッドルームが山側にあり、寝るときは窓から山側のキレイな夜景を直接見られます。また、02と03が海側にせり出しているため、01からはワイキキビーチ側が見えず、04からはダイヤモンドヘッドが全く見られなくなっています。

 

眺望の良い順番でランク付けすると、こんな感じになると思います。

 

  1. ユニット02
    海側にせり出しており、ダイヤモンドヘッド側が非常によく見える。
  2. ユニット03
    海側にせり出しており、ダイヤモンドヘッドは身を乗り出せば見える。
  3. ユニット01
    ダイヤモンドヘッドはよく見えるが右側のせり出した02部分に圧迫感がある。
  4. ユニット04
    ワイキキビーチはよく見えるが左側のせり出した03部分に圧迫感がある。

 

ユニット04から見たラナイ

 

私が宿泊したのは今回がペントハウス(40階)のユニット02。最も眺望がいい部屋です。2013年にはプレミアムオーシャンフロント(35階)のユニット04に宿泊しましたが、実はこちらも捨て難いんです。上の写真は2013年に宿泊したユニット04のラナイを撮ったものです。左側のせり出した部分が若干鬱陶しく、ダイヤモンドヘッドは全く見られません。

 

しかし、02と03はマスターベッドルームとセカンドベッドルームに差がありすぎます。片方が海に面していて、片方は山側とか、かなり不公平じゃないですか? 下手するとどちらのベッドルームを使うかで喧嘩になっちゃいますよ(笑)。

 

また、部屋の面積は全て115平米で共通しているんですが、間取りの関係上、リビングが一番広々感じるのも実はユニット04なんです。海側にせり出している02と03は、リビングが少し細長く感じます。「ダイヤモンドヘッドをどうしても視界に入れておきたいんだ!」という強い思いがないのであれば、04もおすすめです。

 

最高の眺望を取るか、リビングの広々感とベッドルームの公平感を取るか、これを軸に選ぶといいと思います。私のおすすめは、プレミアムオーシャンフロント(25~36階)のユニット04です。もしも低層階しか空きがなかったら、ワイキキ・サークルに視界を遮られないユニット01がいいかもしれません。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワーの利点

他のホテルと比べての、アストン・ワイキキ・ビーチタワーの良い点をあげておきます。

 

  • 決してラグジュアリーではないが、ワイキキ近辺で最も眺望がよく広々したコンドミニアムであり、4人以上で宿泊するのに最適。コンドミニアムだがハウスキーピングはある。
  • ワイキキでは珍しく宿泊者の駐車場料金が無料。(バレーパーキングなのでチップは必要です)
  • ワンフロアにつきたったの4部屋しかないので、4機あるエレベーターで待たされることがない。
  • ラナイがとにかく広く、ラナイ好きにはたまらない。

 

アストン・ワイキキ・ビーチタワー、ペントハウスから見た虹

 

一度でいいからこんな海と虹をいっぺんに見てみたくないですか? アストン・ワイキキ・ビーチタワー、おすすめです。

 

ハワイ旅行記も4まで来て、やっとホテルチェックイン……。まだ初日すら終わってません(笑)。次回は初日の夜をさらっとお届けします。

 

 

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