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上級会員の第一歩 ANAブロンズとJALクリスタルの違い

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AMCブロンズとJMBクリスタルのステータスカード2枚が揃って届きました。こうして券面だけ見ると、JALの方がかっこいいなあという感じがありますね。ANAに対しては、もっと所有欲をそそるようなデザインに一新してほしいなという気がします。

 

修行僧にとってはあくまでも通過点にすぎませんが、今回はAMCブロンズとJMBクリスタルの違いについて、詳しく解説したいと思います。

 

各ステータスの達成条件

その前に、まずはANAとJAL、ふたつの上級会員制度における達成条件をおさらいです。

 

ANA 必要PP JAL 必要FOP
ダイヤモンド 100,000 ダイヤモンド 100,000
    JGCプレミア 80,000
プラチナ 50,000 サファイア 50,000
ブロンズ 30,000 クリスタル 30,000

 

両社横並びの条件ですが、JALの方には8万FOP達成でJGCプレミアというステータスがあります。ダイヤモンドの前段階という位置づけですね。ANAでも8万PPを貯めるとANA SUITE LOUGEクーポンがもらえるという特典がありますが、ステータスに特に名前は付けられていません。

 

50,000ポイントを貯めれば、ANAならSFC、JALならJGCという、「年会費を払い続ける限り一生涯上級会員でいられるクレジットカード」が発行できます。これを目指して、みんな修行をしているわけです。今回比較するのは、上級会員制度の中でも最もランクの低い、AMCブロンズとJMBクリスタルとなります。

 

SFCに関する詳しい解説は以下の記事を読んでみてください。

 

 

ANAとJAL最大の違いは

今回ふたつのステータスを比較していて、少し驚くことがありました。ANAでいう「事前サービス」という制度は、JALにはないんですね。ANAの場合、事前サービスでは以下の3つの制限がありました。

 

  1. 座席アップグレードはできない
  2. アップグレードポイントはもらえない
  3. プレゼント系は翌年4月以降の正式サービス開始までもらえない

 

JALの場合、FLY ON ポイントが基準を満たした翌週からただちに始まるサービスと、ステータスカードが届いてから始まるサービスがあるのはANAと同じですが、翌年4月まで待たねばならないのは、3.のプレゼント系だけです。

 

しかもJGCプレミア(80,000FOP以上)か、ダイヤモンド(100,000FOP以上)の人だけがもらえるプレゼントなので、クリスタルやサファイアに関しては、ステータスカードが届いたら、ただちにANAでいう正式サービス状態となります。つまり、JALはすぐに座席クラスのアップグレードが可能ということです。

 

AMCブロンズ、JMBクリスタル、特典内容の違い 

特典内容 ブロンズ クリスタル
メンバー専用デスク
国内線ラウンジ 1,000マイル 1,000マイル
国際線ラウンジ 4,000マイル
プレミアムエコノミーへの変更
国内線予約の先行受付
国内線座席指定の優先
国際線座席指定の優先
予約時の空席待ちの優先
特典航空券優先
国際線手数料の免除
国内線専用カウンター △クラスJ
国際線専用カウンター 〇プレエコC
手荷物受け取りの優先 △クラスJ
手荷物許容量の優待 △国際線のみ
専用保安検査所
国内線優先搭乗
国際線優先搭乗 △JAL便
空港での空席待ち優先
マイカー・バレーの優待
羽田空港駐車場の優先予約
香港国際空港の優先レーン
国内線アップグレード
国際線アップグレード
フライトボーナスマイル 40%~55% 55%
ゴールドカード特別ボーナスマイル
マイルの有効期限の延長
マイルからSKYコインへ特別倍率で交換
アップグレードポイントからSKYコインへの交換
ホテルの優待
Visaデビット ATMの出金点数料無料
オリジナルネームタグ
新羅免税店での優待
メンバーセレクション
ダイアリー・カレンダーのプレゼント

 

JMBクリスタルの特典はかなり優秀

赤字にしているところは特に優れている部分です。こう見ると、事前サービスという概念がない分、JALの方が充実している感じがありますね。私自身も、クリスタル達成と同時にクラスJへのアップグレードポイント(クラスJ-eクーポン)が付与されていて驚きました。

 

また、専用チェックインカウンターの特典に関してもJALの方が圧倒的です。AMCブロンズでは、国際線プレミアムエコノミー・チェックインカウンターのみ使うことができます。

 

最も低いステータスにも関わらず、JMBクリスタルなら国際線でビジネスクラス・チェックインカウンターが使えますし、国内線の場合も、クラスJ利用時ならJGCカウンターが使えます。空港混雑時には強い味方になるでしょう。

 

JALのクラスJは、国内線プレミアムエコノミーといった位置づけの少し広めのシートになっており、機内食こそないものの、たった1,000円余分に払えば乗れるので、ANAプレミアムクラスより使い勝手がいいんですよね。

 

さらにクラスJ利用時には受託手荷物にプライオリティタグが付きますから、バゲージクレームで待つ時間も少なくて済みます。JMBクリスタル、良いことずくめですね……。

 

対するAMCブロンズには「マイルからANA SKYコインへの特別倍率で交換」という特典があります。これは陸マイラーにとってはかなり重要です。JALにはこういった特典はありません。JALのe JALポイントはステータスに関係なく一律1.5倍です。使い勝手もよくありません。なんと払い戻しがきかないんです、これ。

 

ここはJALの弱点とも言えますから、今後制度が変わってANA SKYコインに寄せてくる可能性はありますね。

 

まとめ

上級会員の第一歩、AMCブロンズとJMBクリスタルには思っていた以上に大きな差がありました。全体的に私が感じるイメージは、ANAには陸マイラー、JALには空マイラーが向いているということです。マイルを貯めることに関してだけではなく、上級会員制度に関しても、そういう傾向が見て取れます。

 

普段からよく飛行機に乗る人なら、まずはJGCを目指し、その間に陸でANAマイルを貯めて、SFC修行に備えるという方法がいいのかな、と思います。

 

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