ANAとマイルのパパじゃない

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【朗報】ちょびリッチからPeXへの等価交換が可能に 複数ルートならどちらかが停止しても安心

複数ルート

 

従来、ちょびリッチからPeXへの交換では、1,000ちょびポイント(500円相当)が4,500PeX(450円相当)と、0.9倍に目減りしてしまっていました。

 

これが今後は1,000ちょびポイント(500円相当)→5,000PeX(500円相当)と等価交換に変わります。

 

これによってどのような影響があるのか、解説しています。

 

 

ちょびリッチのポイントはPeX、ドットマネーのどちらに交換すべきなのか

今回、ちょびリッチからPeXへの交換率が等価となることによって、一見すると、ドットマネー、PeX、どちらに交換しても同じように思えますが、細かく見ていくと、2つの中継サイトには、それぞれメリットとデメリットが存在しています。順に見ていきましょう。デメリットを赤字にしてあります。

 

有効期限の問題

  • PeX
    最後のログインから12ヶ月間ログインがない場合ポイント失効。
  • ドットマネー
    ポイント加算日から6ヶ月後にポイント失効。

 

ポイント有効期限に関しては、1年以内にログインさえすれば実質無期限となるPeXが有利です。ドットマネーは問答無用で6ヶ月後に必ず失効するので、それまでに必ず交換する必要があります。また、後述する増量キャンペーンで付与された分は有効期限が非常に短いので、注意が必要です。交換を忘れがちな人はPeXを利用した方がいいかもしれません。

 

交換手数料の問題

  • PeX
    メトロポイントへの交換では手数料無料だが、銀行振込による現金化や、その他の多くのポイントへの交換で手数料がかかる
  • ドットマネー
    全ての交換先に対して手数料が無料。

 

交換手数料に関してはドットマネーが若干有利です。マイルを貯めるために全てをメトロポイントに交換するのなら、PeXでも交換手数料無料ですが、先々、他ポイントへの交換や現金化の可能性があるのなら、わずかながら、PeXでは交換手数料がかかってしまいます。

 

ポイント増量キャンペーンの問題

  • PeX
    他ポイントサイトからの交換(入り口)では基本的に増量キャンペーンはない。Amazonギフト券やiTunesへの交換(出口)では1%程度の増量がある。
  • ドットマネー
    多くの他ポイントサイトからの交換(入り口)で1%~3%程度の増量キャンペーンが常時行なわれている。Amazonギフト券やnanacoへの交換(出口)でも1%~3%程度の増量がある。

 

増量キャンペーンは実は非常に大きな問題です。ドットマネーでは、交換全てにおいて手数料が無料であるばかりか、逆にポイントが増えてしまうという有り難いキャンペーンが、サービス開始以来恒常的に行なわれています。(1ヶ月スパンで増量の対象ポイントは変更されます)

 

ドットマネーの増量キャンペーン

 

しかも、ドットマネーへの交換、ドットマネーからの交換、つまり入り口と出口の両方で増量される可能性があるのです。

 

PeXの方でもECナビからの交換(入り口)で10%の増量というキャンペーンがありましたが、これはPeXとECナビの運営会社が同じだからできたことだと推測できます。他社からも増量キャンペーンを恒常的にやっているドットマネーの方が圧倒的に強いと言わざるを得ません。

 

現状PeXは保険としてキープするのが妥当

以上3つの理由から総合的に判断すると、やはりドットマネー優勢は変わりません。ちょびリッチのポイントは、基本的にはドットマネーに交換するべきでしょう。

 

ちょびリッチ→ドットマネーの交換はリアルタイムで行なわれるというのも、地味ながら利便性が高いです。 

 

ソラチカルートの歴史を振り返る

ちょっと趣向を変えて、ソラチカルートの歴史を振り返ってみましょう。

 

ソラチカの発行が始まったのは2012年3月1日からです。それまで多くの陸マイラーが利用していたのは、楽天ポイントやTポイントからANAマイルへの0.5倍交換。当時楽天ポイントやYahoo!ショッピングには「期間限定ポイント」というものがなかったため、お買い物マラソン等で大量入手したポイントをそのまま0.5倍でANAマイルに交換できたのです。また、楽天からは、「ANAマイルへの等価交換」というキャンペーンもたまに行なわれていました。

 

こういった理由から、陸マイラー活動におけるショッピングの重要性が、今では考えられないほど高かったのです。もちろん、これと並行してポイントサイトからの交換も盛んに行なわれていましたが、交換率は楽天と同じ0.5倍に過ぎませんでした。

 

当時の陸マイラーは今以上に「マイルの価値」というものに敏感でしたから、たとえ0.5倍交換であっても、1マイル=2円以上の価値となる特典航空券に交換できるなら、それで良しとしていたのです。「マイルの価値」という考え方については以下の記事を読んでみてください。

 


ソラチカ誕生とともに、ポイントサイトからの0.5倍交換が一気に0.9倍交換となり、陸マイラー界は大いに賑わいました。それとともに、マイルの貯め方も大きく変化することとなります。ショッピングよりポイントサイトの高額案件の重要性が格段に増したのです。

 

ソラチカ誕生当時はPeXで中継していた

誕生当時のソラチカルート

 

これが誕生当時のソラチカルートです。各種ポイントサイトから、PeXを経由して、メトロ(ソラチカ)→ANAマイルと交換することにより、元々の円価値から0.9倍で交換が可能になったのでした。(当時はPeXからメトロへの交換で別途50円の手数料がかかっていましたが、2017年10月1日からこれが無料となりました)

 

ただし、このポイントサイト群のうち、唯一、ちょびリッチだけはPeXへの交換でも0.9倍に目減りしてしまっていたため、最終的な交換率は以下のようになっていました。

 

旧ソラチカルート

 

0.9×0.9=0.81倍(さらに手数料50円)

 

他のポイントサイトは全て0.9倍だったのに対し、ちょびリッチのANAマイル交換率だけが0.81倍となってしまっていたんですね。これはちょびリッチ最大の弱点でした。そのため、当時の陸マイラーからは敬遠されていたポイントサイトだったのです。

 

いや、これ、当時から私も全く意味がわかりませんでした。「なんで他のポイントサイトは全部PeXへ等価交換なのに、ちょびリッチだけが0.9倍に目減りしてしまうの?」と。これは推測ですが、恐らく当時ちょびリッチは陸マイラーの存在を全く意識しておらず、PeXの重要性がわかっていなかったと思うんですよね。それが自社の弱点だということにほとんど気付いていなかったのではないかと思います。

 

ドットマネーの誕生でちょびリッチの弱点はなくなった

ありとあらゆるものへの交換で手数料がかからない超優良中継サイト、ドットマネーの誕生により、ちょびリッチの弱点は克服されました。

 

ドットマネールート

 

これによって、ようやくちょびリッチも他ポイントサイトと互角に戦えるようになったんですねー。それからの快進撃は、皆さんご存知の通りです。

 

当ブログ『ANAとマイルのパパじゃない』は元々ちょびリッチのポテンシャルを高く買っていたので、ブログ開設当初から推奨サイトの筆頭として推していましたし、それが元で、ちょびリッチとタイアップ企画を行なうようになったのです。

 

 

その後、前述の通り、PeXからメトロポイントへの交換手数料50円が撤廃となり、PeXが再び見直されることになりました

 

多くのポイントサイトが複数ルートを確保している 

当ブログが推奨しているポイントサイトは現在以下の6サイト。

  1. ハピタス
  2. ちょびリッチ
  3. ポイントタウン
  4. モッピー
  5. ポイントインカム
  6. PONEY

これら6サイトの比較は以下の記事で行なっています。

 

 

推奨6サイトのうち、唯一ポイントタウンだけはドットマネーへの交換ができませんが、今回のちょびリッチ→PeXの等価交換により、ポイントタウン以外の全てで、手数料無し、0.9倍の交換率をPeXとドットマネーの両方で利用できるようになりました。

 

手数料なし0.9倍

 

複数のソラチカルートを確保しているということは、PeX、ドットマネーのいずれかが長期メンテナンス等に入ってしまっても、ANAマイルへの交換が途切れないということを意味しています。

 

実際、2016年3月には、PeX→メトロの交換ルートが長期メンテナンスに突入し、「すわ! このままルート断絶か!?」と騒動になったことは記憶に新しいところです。

 

まとめ

PeXへの交換率が改善したことで、ちょびリッチの利便性がまた一段高まりました。現状あえてPeXを中継サイトとして使うことにメリットはほとんどありませんが、ドットマネーに不測の事態が起きても安心、という保険としての意味は大きいです。

 

2017年後半になって、矢継ぎ早にPeXの手数料とちょびリッチの交換率が改善された要因として、ポイントサイトユーザーにおける、陸マイラーのプレゼンスが高まっていることが挙げられると思います。今後も各ポイントサイトから、陸マイラーを意識した改善策や、様々な企画があがってくることは想像に難くありません。来年にも期待が持てますね。

 

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