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ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

実践編 ノーリスクのクロス取引でANA株主優待券を入手する

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ANA SFC修行に欠かせないANA株主優待券を入手する方法は主に3つ。

 

  1. ヤフオクかメルカリで買う
  2. 金券ショップで買う
  3. 株主になる

 

充分な手持ち資金さえあれば、最も安上がりになるのが「株主になる」という方法。株主優待券1枚あたり、1,000円以下で調達できます。2015年は特に、ANA株主優待券の相場が高騰したため、例年以上にこの方法の重要性が増しました。

 

今回はリスクゼロでANA株主優待券を入手する方法、「株主優待取りクロス取引」について、基礎知識と実際の手法を解説します。ちょっと長いですが、この記事ひとつを読めば全て理解できるようになっています。また、これはマイルやSFC修行に限った話ではなく、いろいろな株主優待をノーリスクで手に入れられる方法なので、銀行で眠らせているだけになっている預金の有効活用としても覚えておいて損はありません。

 

株主優待を受ける基本的な方法

多くの上場企業で、年に1~2回、株主優待を行なっていることは皆さんよくご存知だと思います。テレビにも株主優待おじさん(元プロ棋士・桐谷広人さん)がよく出ていますよね。

 

株主優待を受けるには、権利確定日ではなく、その日を含めた4営業日前となる「権利付最終日」に、現物株式を保有しておく必要があります。その翌日が「権利落ち日」と呼ばれていて、この日になったらもう売ってしまって構いません。つまり、たった1日だけ株主になれば株主優待は受けられるのです。

 

ANAの株主優待は3月末と9月末なので、既に2015年分は終わっています。来年に株主優待取りクロス取引を行なう方のために、2016年の「権利付最終日&権利落ち日カレンダー」を載せておきます。3月末と9月末のANAだけでなく、他の企業の優待も狙えるように1年間分にしました。ちなみに3月末と9月末の株主優待が実際に届くのは、ANAの場合、5月中旬と11月中旬です。

 

 権利付き最終日権利落ち日
2016年 1月末 1月26日(火) 1月27日(水)
2016年 2月末 2月24日(水) 2月25日(木)
2016年 3月末 3月28日(月) 3月29日(火)
2016年 4月末 4月25日(月) 4月26日(火)
2016年 5月末 5月26日(木) 5月27日(金)
2016年 6月末 6月27日(月) 6月28日(火)
2016年 7月末 7月26日(火) 7月27日(水)
2016年 8月末 8月26日(金) 8月29日(月)
2016年 9月末 9月27日(火) 9月28日(水)
2016年 10月末 10月26日(水) 10月27日(木)
2016年 11月末 11月25日(金) 11月27日(月)
2016年 12月末 12月27日(火) 12月28日(水)

 

株価変動リスクをどうするか

たった1日とはいえ、株価には変動リスクが伴います。

 

ANAの2015年11月現在の株価は約360円。ANA株主優待を受けるには1,000株単位で買う必要があるので、最低でも約36万円の資金が必要になります。ここ1年間、1日の最大変動幅は30円ほど。つまり、たった1日で1,000株あたり3万円の損失を被る可能性があるということです。ヤフオクなら5,000円ほどで買える株主優待券のために、3万円も損をしてしまったら全く意味がないですよね。

 

この株価変動リスクをゼロに抑えるのが、今回ご紹介する「クロス取引」です。

 

信用取引の売りとは

ポイント案件で既にFXを利用した人にとっては馴染み深いかもしれませんが、FXも株も全く経験がないと少しわかりにくいかもしれません。株は、「現物株を買う」という方法以外に、「信用取引で空売りする」という方法で利益を得ることができます。手元に株を持っていないのに、いきなり売ることができるんです。

 

  • 株価10万円の時にその株を売る(手元に株がないので、証券会社から一時的に借りて売るという形になります)
  • 手元には現金10万円が入ってくる形になります。しかし株は借りているので、期限までに返さなくてはいけません。
  • 株価が下落して9万円になった時に、9万円で市場から現物株を買い、借りた形になっている株を証券会社に返します。
  • 手元には1万円が残ります。1万円の儲けになります。

 

持ってもいない株をいきなり売って、株価が下落したら買い戻すことで利益が得られるんですね。つまり、これからこの企業の株価が上がりそうだなと思ったら、現物株を買って利益を得ることもできるし、下がりそうだなと思ったら信用取引の売りを行なって利益を得ることもできるのです。

 

FXも同じです。手元にドルが有る無いに関わらず、買い(ロング)ポジションを持つこともできるし、売り(ショート)ポジションを持つこともできます。しかしいずれは決済をして利益や損失を確定しなくてはいけません。

 

クロス取引とは

クロス取引というのは、「信用取引の売り」と「現物株の買い」をセットで行なうことを言います。こうするとどうなるか?

 

株価が下がれば、信用売りの利益が増えますが、現物買いでは損失が生じます。株価が上がれば、信用売りで損失が生じますが、現物買いで利益が出ます。「売り」と「買い」を成行で同時刻に行なえば、株価は同じなので、その後、株価が上がろうが下がろうが、利益も出ないし損失も出ない。完全に相殺されるのです。

 

  • ある企業の株を、株価10万円で信用売りを行ない、同時に株価10万円で現物買いする。
  • 株価が11万円になると、信用売りの方では1万円の損失となるが、現物買いの方では1万円の利益となり、プラスマイナス0円になる。

 

ただし、株取引には手数料がかかりますから、完全にプラスマイナス0円というわけにはいきません。手数料の分だけ必ずマイナスになってしまいます。ANA株主優待1枚が1,000円以下で入手できるというのは、この手数料のことを言っています。

 

ANA株主優待券はヤフオクで売れば5,000円程度になるわけですから、手数料1,000円を取られても充分利益は出ているということになりますね。実際に株主優待運賃で飛行機に乗る人にとっては、5,000円以上の価値があるとも言えます。

 

「制度信用」と「一般信用」の違いに注意

信用取引の売りには「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があります。非常に込み入った話なので、一言で済ませます。

 

株主優待をノーリスクで手に入れるには、必ず「一般信用売り」を使うこと。

 

これだけ覚えておいてください。制度信用を使うと、「逆日歩(ぎゃくひぶ)」という余計なお金がかかることがあるので、場合によっては株主優待の価値以上の損をする場合があります。一般信用売りでは、この逆日歩はかかりません。

 

一般信用売りができる証券会社は限られる

制度信用取引では大損する可能性があるので、株主優待取りクロス取引では「一般信用売り」を使いますが、これができる証券会社はさほど多くありません。ネット取引では次の5社が「一般信用売り」を取り扱っています。

 

  • カブドットコム証券
  • SBI証券
  • 松井証券
  • 大和証券
  • 岩井証券

 

売買手数料と一般信用売りの銘柄数等を考慮すると、カブドットコム証券、SBI証券、松井証券だけ考えれば良さそうです。この3つのいずれかで口座を開設しておき、権利付最終日に備えるといいでしょう。口座開設自体は無料ですから、3社全て開設してしまってももちろんいいです。

 

私の場合は、今後ANA以外でも優待取りをする可能性を考えて、一般信用売りの銘柄数が最も多いカブドットコム証券の口座をまず開設しました。カブドットコム証券は最近手数料をかなり値下げしたので要注目です。銘柄数にこだわらなければ、使いやすくて人気の高いSBI証券もいいと思います。

 

口座開設後に注意すること

カブドットコム証券の場合、口座開設直後は「現物株を買う」ことしかできません。クロス取引では信用売りを行なう必要があるので、必ず信用取引口座を設定するようにします。

 

取引を実際に行なう1ヶ月前くらいには口座開設と信用取引口座の設定を済ませておきたいところです。

 

一般信用売りは無制限には使えない

世の中には陸マイラー以外にも株主優待で利ザヤを稼いでいる人がたくさんいます。そりゃそうですよね。手数料わずか1,000円程度出せば、ヤフオクで5,000円で売れる株主優待券が手に入るんですから。濡れ手に粟で4,000円儲かるとしたら、余剰資金をたくさん持ってる人は群がるに決まってます。

 

そのため、「一般信用売りの在庫」というものは、権利付最終日が近づくにつれて、どんどんなくなっていきます。初めてクロス取引をやってみようと思い立ち、口座を開設してお金を入金して、万全の態勢で権利付最終日までじっと待っていると、肝心の当日には「あれ? 在庫なくて信用売りできないんだけど……」となってしまうんですね。前述した「権利付最終日の1日だけ株主になればいい」というのは、人気が高い銘柄の場合ちょっと難しいんです。

 

ANA株主優待券は流動性が高く、利用価値も高いので、全ての企業の株主優待の中でも特に人気が高くなっています。カブドットコム証券で私が取引した際は、2015年9月末の権利付最終日にはANAの一般信用売り在庫は完全に尽きていました。なので、ANA株主優待券を狙う場合、権利付最終日よりももっと前から一般信用売り在庫をチェックする必要があります。

 

私は権利付最終日の1週間くらい前から在庫をチェックし始めたんですが、その時点でも既に尽きていました。たまに「別に株主優待なんか要らない」という普通の投資家がキャンセルしたり決済することがあるので、ちょくちょく復活したりもするんですが、すぐに他の人に取られてしまうので、こまめなチェックが欠かせません。

 

カブドットコム証券でクロス取引をするときの流れ

口座開設と信用取引口座の設定が済んでいるという前提で、話を先に進めます。カブドットコム証券で、権利付最終日までに「一般信用売り」と「現物買い」を組み合わせるクロス取引のおおまかな流れを見てみましょう。細かい解説は後述します。

 

  1. 株式市場が閉まっている15時~翌朝9時までの間に、「寄成(よりなり)」で一般信用売りを注文する
  2. 寄成の一般信用売り注文が成立したら、株式市場が閉まっている15時~翌朝9時までに「現物株」を「寄成」で同数注文する
  3. 翌日朝、市場が開くと同時に、一般信用売りと現物買いが同価格で自動的に約定(やくじょう)する。
  4. 権利付最終日の15時半を過ぎたあたりで株主優待取りの権利が自動的に確定
  5. 翌日の権利落ち日に、「品渡(現渡し)」を行ない、相殺する。

 

一般信用売りと現物買いを「寄成」で行なうのは、ふたつの株価を全く同一にするためです。株式市場が開いている9時~15時はザラ場といい、この時間帯に「成行」で注文してしまうと、株価変動があるので、売りと買いでわずかながら価格差が出てしまうんですね。これでは損する場合があります(もちろん得することもあります)。なので、優待取りクロス取引では、株式市場が閉まっている時間帯に注文するのがセオリーです。一般信用売りの注文が成立したら、そこではじめて現物買いを注文します。

 

カブドットコム証券では19時から20時の間が一般信用売りの注文受付時間です。在庫数よりも注文数の方が多い場合は抽選が行なわれます。20時過ぎに結果がメールで届くので、当選したら、すぐに現物買い注文も行ないます。抽選に外れてしまったら、また翌日に狙うという感じですね。

 

注文受付時間外では、在庫さえあれば一般信用売りの注文が普通にできるようになっています。中には注文を取り消したりする人もいるので、突然在庫が復活することもあります。

 

在庫がなく、抽選にも外れ続けている場合、こまめにチェックして、在庫が復活したら即座に一般信用売りの注文を入れるしかありません。私の場合も、抽選は外れ続けて、こまめな在庫チェックで8,000株を確保できました。特に権利付最終日が近い場合は、在庫チェックに力を入れた方がいいと思います。

 

一般信用売りと現物買いがともに約定したら、あとは権利落ち日まで放っておくだけ。権利落ち日には品渡(現渡し)というものを行ないます。要するに決済ですね。利益と損失を確定する手続きです。プラスマイナスゼロで確定するわけですが。

 

カブドットコム証券クロス取引の実際の手順

さらに詳しく、カブドットコム証券の実際の取引画面を交えて手順を説明します。権利付最終日が近づいてきたら、まずはANAの一般信用売り在庫を確認してみましょう。

 

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トップページの「お取引」を選択して、「信用」を選択して、「ANA」を検索します。

 

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ANA(9202)の「新規」をクリックすると取引画面に遷移します。

 

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普段はこの0株という表示はありませんが、権利付最終日が近づくと、多くの人が優待取りを狙ってくるので、「一般信用売建可能数量(在庫株数量)」が0株になってしまいます。この状態では、一般信用売りの注文画面には進めません。

 

ただし、19時~20時の間だけは注文画面に進むことができ、 一般信用売りの注文ができます。抽選が行なわれ、運が良ければ20時半頃、一般信用売り注文が成立します。

 

それ以外の時間帯、15時~19時、20時半~翌9時の市場が閉まっている時間帯にはこまめな在庫チェックをして、復活した在庫を発見したなら、すぐに売り注文を行なってください。

 

まずは一般信用売り注文

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これが注文画面です。

 

前述したように、制度信用では高額の逆日歩で損する可能性があるので、一般信用にチェックを入れます。さらに「売り新規」にチェックを入れ、「数量」には必要な株数を入力します。ANAの場合は1000株単位でしか取引できません。

 

執行条件は「成行、寄成、前場」にします。意味は、「朝9時、株式市場が開いた直後についた値段で売り注文します」という感じです。特殊条件は「指定無し」。注文期限は基本的に「当日のみ」。詳細は省きますが、口座区分を「特定」にしておくと、「配当落調整金」が確定申告無しで相殺されるのでこちらを選択します。

 

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上の画像の時間を見ていただくとわかるんですが、これは注文受け付け時間(抽選)の前に、こまめなチェックが奏功して、1000株ずつ、計2000株の一般信用売り寄成の注文が成立した画面です。状態が「予約中」となっていますが、翌朝9時になると自動的に約定します。

 

信用売りが成立したら買い注文

一般信用売りが上手くできたら、翌朝9時に市場が開く前に、現物株も同数、買い注文を寄成で出しておきます。信用売りができていない状態で現物株を買ってしまうと、普通に株価変動リスクに晒されてしまうので、「現物買いは、信用売りが成功したときだけ」と覚えておいてください。また、信用売りだけやって現物買いを忘れても株価変動リスクがあります。

 

現物株には在庫云々といった問題はないので、寄成で注文すれば、必ず約定します。

 

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「お取引」→「現物株式」→「買注文」と選択して、先ほどと同じようにANAを検索します。

 

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買付をクリック。

 

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一般信用売りと同じ株数、同じ条件「成行、寄成、前場」で買い注文を入れます。これで終了。翌日の朝には売りと買いの両方が、全く同じ株価で約定することになります。

 

権利落ち日には品渡(現渡し)

現物株を持ったまま権利付最終日の15時半頃を過ぎると、株主優待の権利が確定します。翌日の権利落ち日に「売り」の方は買い戻し、「買い」の方は売るんですが、これをいっぺんに済ませられるのが品渡(現渡し)です。

 

わざわざ市場で買い戻さなくても、現物株を既に持っているのだから、それを証券会社にそのまま返せばいいということですね。「権利落ち日に品渡(現渡し)をする」と覚えてください。

 

時間は別にいつでも構いません。市場が閉まっている時間でも、ザラ場でも問題ありません。権利落ち日の翌日になってしまっても構いません。後述しますが、クロス取引の期間が延びてしまっても、1日あたり十数円程度しか損にはなりません。

 

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「お取引」→「信用」→「品渡」を選択して、ANAの現物株と信用売建玉を相殺します。特に難しいことは何もありません。これで全てが終了です。

 

権利付最終日を過ぎても、権利落ち日に品渡しをしても、証券会社からもANAからも、特に何のアナウンスもありません。あとはじっと株主優待が送られてくるのを待つだけになります。

 

優待取りクロス取引の必要コスト一覧 

ANAの株価が仮に360円(1,000株 36万円)として、カブドットコム証券でクロス取引を行なう場合、1,000株(優待券1枚)にかかる必要コストは以下になります。全て税別です。

 

現物買いの売買手数料は1,000株で250円一般信用売りの売買手数料は1,000株で349円。(株価が400円台に突入すると449円)

 

一般信用取引の貸株料は年利1.5%の日割りなので、360,000×0.015÷365=14.8円。1日あたり14.8円の金利がかかります。

 

配当落ち調整金は特定口座を使っていれば自動的に相殺されるので0円。一般口座を使っていても、一時的には取られますが確定申告をちゃんとすれば戻ってくるので、結局は0円となります。

 

まとめると、ANAの株価が360円だった場合、権利付最終日に1,000株のクロス取引を行ない、翌日の権利落ち日に品渡をすれば、優待券1枚あたりのコストは613.8円で済むわけです。

 

  1. 売買手数料(信用売り349円、現物買い250円)
  2. 信用取引の貸株料(株価360円として年利1.5%の日割りで1日あたり14.8円)
  3. 配当落ち調整金(相殺されるので0円)

 

 ただし、人気が高いANAの場合、権利付最終日に一般信用売りの在庫がある可能性は非常に低いので、もっとずっと早い時期からクロス取引をする必要があり、貸株料はその分嵩みます。といっても1日あたり14.8円ですから、仮に権利落ち日の1ヶ月前から始めても、1,000株クロス取引の必要コストは合計1,043円で済みます。これくらいなら、許容範囲ですよね。

 

クロス取引で何枚の優待券を狙うべきか

ANAの株主優待券は1,000株で1枚もらえますが、株数が増えても、優待券の方は正比例で増えません。 何株買うと何枚もらえるかは、下表や公式サイトを見てください。

 

ANAの株価を仮に360円とすると、現物株の買付に必要な資金は1,000株36万円。これとは別に信用売りの保証金も必要なので、厳密には下表の現物株買付資金だけでは充分ではないんですが、だいたいの目安と考えてください。

 

株式数買付資金優待券
1000株 36万円 1枚
2000株 72万円 2枚
3000株 108万円 3枚
4000株 144万円 4枚
5000株 180万円 4枚
6000株 216万円 5枚
7000株 252万円 5枚
8000株 288万円 6枚
9000株 324万円 6枚
10000株 360万円 7枚

 

こうして見ると、5,000株以上は買付資金と手数料コストが嵩み、あまりお得ではなくなることがわかります。特に1万株を超えると4,000株ごとに1枚になってしまうので、余剰資金に相当余裕がない限りはおすすめできません。狙うなら最もコストパフォーマンスが高い4,000株、優待券4枚までにしておくのがベストと言えます。

 

少々面倒ではありますが、証券口座をあなた名義でひとつ、家族名義でひとつ、計2つ開設して、それぞれの口座で4,000株ずつクロス取引を行なえば、最小資金最小コストで8枚入手することができます。

 

優待取りクロス取引は悪か?

長くなりましたが、クロス取引の方法はこれで終わりです。

 

ここまで読んで、「えっ、これって本当は、やっちゃいけないことなんじゃないの? 話がうますぎる」と思われた方もいるかもしれません。しかしこれは証券会社も大々的に宣伝している普通の取引なんです。

 

昔ながらの投資家からすれば「あさましい。みっともない」と思う向きもあるのかもしれませんが、法的にも何も問題はなく、制度が許している取引手法ですから、倫理的にどうなんだろうと考える必要はないでしょう。これを利用して、多額の利益を上げている人もたくさんいます。

 

SFC修行用のANA株主優待券だけにとどまらず、陸マイラーの場合、商品券・金券を優待取りで入手して、マイル化するという方法も使えます。ノーリスクで際限なくマイルを生み出せるので、余剰資金さえ潤沢にあれば、効率の良いバイマイルとして有効な手段です。

 

まとめ

SFC修行に欠かせないANA株主優待券を最も安価に入手する方法は「優待取りクロス取引」です。一般信用売りの取り扱いがあるカブドットコム証券、SBI証券、松井証券の口座を開設すれば、ノーリスクで株主優待を入手できます。また、資金がたくさんあれば、ヤフオクで買う側ではなく、出品する側に回ることもできます。

 

単なるマイル獲得手段としてだけではなく、賢い資産運用法としても優待取りクロス取引は有効です。手持ち資金と相談しながら利用してみてください。 

 

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