ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

知らないと損! ANA国内線特典航空券の見落としがちな重要ルール

f:id:kowagari:20161123202901j:plain

 

ANA国内線特典航空券は、国際線に比べればかなり取りやすくなっています。とはいえ、特典開放枠には限りがあることも事実。そのため、座席確保のためにはちょっとした裏ワザを使うことも要求されます。

 


上記の記事では、「14泊15日からの日付変更」という裏ワザを使って、正攻法よりも確実にANA国内線特典航空券を取得する方法を解説しました。今回は、知ってる人は知っている、便の変更ルールについての解説です。

 

国内線特典航空券の変更ルールは普通運賃に準じる

ANA国内線特典航空券の何が優れているかと言ったら、それは日付の変更、便の変更が回数制限なく何度でもできることに尽きます。安い旅割ではこうはいきませんよね。

 

f:id:kowagari:20161126181922p:plain

 

各運賃の特徴をおさらいしておきましょう。

 

  • 普通運賃(片道運賃、往復運賃、プレミアム運賃、ビジネスきっぷ)
    当日購入可能。当日でも便の変更可能。取消手数料ナシ。払戻手数料430円のみ必要。値段はかなり高い。

  • 特割(特割、プレミアム特割等)
    前日~3日前までに購入。便の変更不可取消手数料5%+払戻手数料430円。値段はまあまあ安い。

  • 旅割(旅割75、55、45、28、21、X、プレミアム旅割28)
    21日前~75日前までに購入
    便の変更不可取消手数料30~60%+払戻手数料430円。値段は安い。

 

ANAの運賃体系は大きく分けて、この3種類になります。当然ながら、運賃が安くなればなるほど、条件が厳しくなる(赤文字部分)という形ですね。重要なのは、「かなり高い普通運賃でしか、便の変更はできない」ということです。では特典航空券はどんな条件なんでしょうか。

 

  • 国内線特典航空券
    4日前までに予約。搭乗日の4日前までは便の変更可能取消手数料、1名3,000マイル。

 

特割や旅割では不可能だった、便の変更が可能になるのが大きいですよね。しかし、4日前までにWEBか電話で予約する必要があり、「今日どこか行きたいな!」となってもいきなり特典航空券で出かけることはできません。変更も搭乗日の4日前までに行なう必要があるため、搭乗日当日になって「やっぱり明日に変えたい」となっても、もう無理です*1。この点では普通運賃には負けてしまいます。

 

また、行けなくなってしまった場合、便の変更が利くので、旅程を先延ばしにすることはできますが、有効期限は発行日の翌日から90日までとなっており、それまでに搭乗する必要があります。どうしても乗れなくなってしまった場合、キャンセルすると3,000マイルを取消手数料として引いた分のマイルが戻ってくることになります。

 

全ての運賃と特典航空券において、共通するルールは「航空券の名義と区間の変更はできない」ということです。

 

ANA国内線特典航空券の見落としがちなルール

以上のルールはしっかり頭に入りましたでしょうか? 無料にも関わらず、意外と特典航空券の使い勝手がいいという印象ですよね。特典航空券の弱点は「4日前までに予約( or 変更)が必要」「キャンセルのペナルティがでかい」ということになります。

 

と、ここまでは前置きです。実は一番重要な情報を意図的に後回しにしていました。この記事で一番お伝えしたいことは、次に挙げるルールです。これは知らないと本当に損ですよー。

 

  • ANA国内線特典航空券は、当日、空席がある場合、予約便より早い便に空港での変更が可能。

 

なお、ご予約便のご搭乗当日、空港にてご予約便より早い時間に出発する、同一区間の便に空席がある場合は、変更できます。
空席が少ない場合は、最終的に空席が見込まれる場合に限り、ご搭乗手続きを承ります。

 

新規予約・変更・搭乗│ANA国内線特典航空券│マイルを使う│ANAマイレージクラブ

 

たとえばこんなケースがあると思います。

 

「ライブ当日は現地宿泊するとして、翌日の帰りの便は何時にしようかなあ……。現地で美味しいものも食べたいし、せっかくだから観光もしたい。でも疲れてるかもしれないからなー。あんまり遅くなるのもアレかなー。夕方くらいかなあ?」と。

 

でも、一緒にライブに行った人たちと観光が盛り上がってしまって、もっと遅い便にしておけばよかったと後悔するかもしれませんね。夕方の便に間に合わせるために、必死に空港までの道のりを急がねばならないということもあるかもしれません。

 

せっかく前記ルールがあるんですから、できるだけ遅い便を特典航空券で予約しておけばいいんです。で、復路便当日、疲れて早く帰りたくなったら、空港に早く行って、予約より早い便に変更してもらいましょう。逆に、当日、遅い便には変更できないんですから、迷いに迷って早い便を予約しておく意味はほとんどありません。

 

新千歳、羽田、伊丹、福岡といったビジネス客の多い路線の場合、時期や時間によっては完全に満席ということもなきにしもあらずですが、それほど確率の高いことでもありません。また、大幅に予定を早めて、昼に帰ることにしようといった場合なら、ビジネス客は減りますから、まず間違いなく空席の見込みはあります。

 

まとめ

国内線特典航空券は、予約便の搭乗当日、空港において空席があれば、予約よりも早い便への変更が可能です。

 

このルールを最大限活かすためには、遅い便と早い便、どちらにしようか迷ったら、基本は遅い便を予約しておくということです。

 

ANA公式サイトにはこういった見落としがちなルールが満載です。ブログで情報収集もいいですが、公式サイトのルールをしっかり熟読しておくことも、それ以上に大切ですね。

 

関連記事

*1:国内線特典航空券の取得期限はJALも似たような感じなんですが、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルを使ってJAL国内線特典航空券を取得する場合、当日でも予約可能というすごいルールがあります。このため、ブリティッシュ・エアウェイズは非常に人気が高く、マイルを貯めている人が多いです