全国ANAラウンジ巡りで行ってまいりました関西国際空港ANA LOUNGE。伊丹空港は出張戦士たちの醸し出す殺伐とした空気を感じますが、関空は、これから海外旅行という人たちの高揚感に包まれています。こっちまで幸せな気分になってきます。
今回は珍しく、羽田からスターフライヤーで飛ぶことになりました。ANAの羽田-関空線は1日10便あるんですが、そのうちの半分、5便がスターフライヤー運航のコードシェアとなっています。
雨の羽田空港ANA SUITE LOUNGE
段々慣れてきた羽田空港ANA SUITE LOUNGEでまずは出発前の1杯。あんまり搭乗記を書いていませんが、実は毎週フライトはしていて、何度もこのラウンジには来ています。さて、上の写真の中で、ひとつマナー的によろしくないことがあります。それはなんでしょうか? 「朝っぱらから飲んでいる」? いえそれは許してください(笑)。「まい泉のカツサンドを持込している」? いえ、ANAラウンジへの持込は全然OKです。匂いの強いものでなければ。
正解は、「コースターを使っていない」です。飲み食いした皿やグラスを置きっぱなしのまま搭乗してしまうのは論外ですが、セルフで片付けをしても、意外とグラスを置いた後のテーブルってびちゃびちゃになってるんですよね。数の少ないラウンジスタッフが、搭乗のため席を立ったお客さん全員を把握することは難しいですから、拭き忘れたままのびちゃびちゃテーブルがたまにあります。コースターや紙ナプキンがドリンクコーナーにあるので持ってくるべきですね。
「一度くらいは」と思い、パンとスープを持ってきてみました。しかし私にはやっぱり合いません。焼酎ロックとすなっくみっくすおつまみがいいです(笑)。
雨の空港で沖止め
スターフライヤー運航なので、ボーディングブリッジから搭乗ではなく、バスで沖止めの機体に向かいます。幼稚園児並のキラキラ顔で、前がよく見える運転席の真後ろに座りましたよね。たまりません。洗練されたスポーツカーより、いわゆる「働く車」みたいなものをミニカーで欲しがる、男児のDNAってやつです。
出、出たーーー! かっこいい……。ほれぼれします。エンジンに輝くSFの文字と、ツートンカラーの引き締まった(ように見える)機体。沖止めでよかったー。機材はエアバスA320ですから、とても小さいんですが、この塗装、本当にかっこよくて見栄えがしますね。
そんなこんなであっという間の1時間。大阪は快晴でした。スターフライヤーのCAさんは企業文化の違いなんでしょうか、髪のアレンジが自由みたいで、ANAのカチッとした雰囲気とはだいぶ違っていましたね。黒い制服がめっちゃかっこよかったです。
関西国際空港に到着
これから海外旅行という家族連れで賑わう関空。いいなあ。楽しそう。私もめちゃめちゃ楽しいけど。
この後、飲食店街などをぶらぶら歩いてみたりもしました。とてもキレイで飽きない雰囲気でしたけど、もうちょっと大阪色を強く出してもいいんじゃないかなと思いました。スタバ、タリーズ、すき家、松屋、銀座LIONと、どこにでもあるチェーン店が多かったです。551蓬莱や神座もありましたけどね。
関西国際空港国内線ANAラウンジへの動線
ANAチェックインカウンターを手続きを済ませたら、「北出発口」の保安検査を受けることになります。ちなみに関空にはANA PREMIUM CHECK-INはありますが、羽田のような、チェックインカウンター直結の専用保安検査所はありません。他の人と同じ保安検査所に行くことになります。ズラッと並んだ保安検査所の一番右側が、一応優先レーンとなっています。
この保安検査を抜けた直後、右手にANAラウンジがあります。写真右側に質素な事務机と、ペットボトルの中身が安全かどうかを確かめる機械がありますよね。まさにここが保安検査所を抜けた直後だとわかります。そして写真奥にANAラウンジの入り口。アイコンとなっている青いLEDの光と看板がなかったら、ここがANAラウンジだとは気付けないレベルです。
非常にみすぼらしい雰囲気かつ、わかりにくいので、うっかりすると搭乗口の方に歩いて行ってしまいますから、気をつけてください。「北出発口の保安検査所を抜けたらすぐ右手」と覚えておくといいと思います。
関西国際空港ANAラウンジのデータ
- ラウンジ種別 ANA LOUNGE
- ラウンジ所有者 ANA
- 施設 1部屋 92席(全席禁煙) 電話/ブロードバンド無線LANサービス/プリントサービス/トイレ
- 位置 ターミナルビル2F 北出発口手荷物検査場通過後、すぐ右側奥
- 営業時間 5:40~最終便出発まで
- サービス内容 ソフトドリンク、アルコール類、新聞、雑誌
関空のANAラウンジには喫煙室がありません。スモーカーの人はいったん外に出て喫煙所に行く必要があります。わりと近い場所にあります。
関西国際空港ANAラウンジの内部
時間帯のせいだと思いますが、今回も完全貸切状態でした。窓がないので多少圧迫感がありますが、面積は広い方だと思います。この飲食店風な椅子はちょっと新鮮でしたね。奥のベンチと手前の椅子に向かい合わせに座って談笑するというシチュエーションが全く想像できませんが(笑)。食べるものもありませんしね。
いくつかのラウンジを回ったことによって、いろいろな違いに気付くようになりましたが、ANAラウンジはどこも皆、空間の仕切り方が上手ですね。なるべくお一人様のプライベート感を確保しようという工夫が感じられます。
ビジネスコーナーは少し窮屈な感じがしました。テーブルの奥行きも少なく、椅子も固く、仕切りもありません。ビジネスマンは伊丹、旅行客は関空という棲み分けのせいかもしれませんね。
ソフトドリンクとビールサーバー。ビールはアサヒスーパードライの一択です。焼酎とウイスキーももちろんあります。左手前にはコースターと紙ナプキン。
青汁、コーヒーマシン、すなっくみっくすおつまみがあります。青汁は人気ありますねー。一時期ANAラウンジから姿を消したこともあったそうですが、利用者からの要望で復活したという経緯があったようです。私はラウンジで一度も飲んだことがありませんが、青汁ベースのカクテルを作る猛者もいるとかいないとか……。
ブルボンすなっくみっくすおつまみでビールをいただき、球磨焼酎ロックをただの氷水の如く飲み、今回もANAラウンジを満喫させていただきました。
まとめ
関西国際空港国内線ANAラウンジは、気をつけていないと入り口が非常に見つけづらいのが特徴です。「保安検査所直後の右手!」です。伊丹空港のANAラウンジよりは全然狭いですが、利用者の数も全然違うので、それほど混雑はしないのかなと思いました。なかなか利用する機会がなさそうですが、国際線のANAラウンジも入ってみたいですね。
次回は熊本空港に向かいます。