ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

ANAプレミアムクラスを2ヶ月+14日前に予約する裏ワザとプレミアムメンバー国内線先行予約の違い

最終更新日:2017年4月28日

ANA国内線

 

SFC修行僧の多くが駆使している「2ヶ月+14日前にプレミアム旅割28を予約する裏ワザ」ですが、上級会員であるANAプレミアムメンバー(プラチナ、もしくはダイヤモンド)になると、この裏ワザの必要性が全くなくなります。

 

今回は、ANAプレミアムメンバーになると、国内線先行予約でどんなメリットが生まれるのかを解説いたします。

 

 

プレミアムクラスを2ヶ月+14日前に予約する裏ワザとは

まず、ANAプレミアムメンバーに限らず、誰もが使える「2ヶ月+14日前に国内線を予約する裏ワザ」を見てみましょう。あまりに有名になってしまったので、もはや裏ワザとも呼べなくなってしまっていますが。

 

裏ワザの鍵はダミーの普通運賃

旅割(普通席)は非常に早くから予約が開始されますが、SFC修行でよく使われるプレミアム旅割28は、通常、2ヶ月前の朝9:30からの予約開始となっています。

 

2017年からはSFC修行僧が増えたため、2ヶ月前の朝9:30では、沖縄線のプレミアムクラスを予約するのが非常に困難になっていますよね。そのため、これよりさらに遡り、2ヶ月+14日前に予約する裏ワザがよく使われるようになりました。

 

SFC修行って何? 修行僧って何? という方は以下の記事を参照してください。

 

 

ご存知の方も多いでしょうが、2ヶ月+14日前に予約するやり方はこうです。

 

  1. 取消手数料がかからない普通運賃でダミーの予約を取る。
  2. その2週間後の日付で、本来取りたかったプレミアム旅割28の予約を入れる。
  3. いったん全ての予約に対して支払いをする。
  4. ダミーの予約をキャンセルする。

 

2ヶ月+14日前予約の具体的な手順

もうちょっと具体的に見てみましょう。2017年6月15日の羽田-那覇プレミアム旅割28を、なんとしても取りたいものとします。2ヶ月前となるのは4月15日。その14日前は4月1日。

 

4月1日9:30になったら、まずはダミーの予約を入れます。

 

ダミーの予約

 

4月1日の2ヶ月後同一日、6月1日に「大阪-羽田」という予約を入れます。路線は別にどこでも構いませんし、到着時刻等も厳密に考える必要はありません。適当で大丈夫です。なるべく片道運賃が安い区間を選択した方が、資金が少なくて済みます。

 

片道運賃を選択

 

「片道運賃」というのは、取消手数料がかからない普通運賃です。大阪-東京で25,490円は非常に高いですが、後でキャンセルするので戻ってきます。一時的には払う必要がありますが。

 

実際に狙っている便を追加

 

「便を追加する」で、本来予約したかった6月15日羽田-那覇のプレミアムクラスを検索します。区間1として、既に6月1日の関西-羽田便が右側に書かれていますね。

 

ちなみにダミーを含めて最大4区間の便が予約できます。つまり、実際に搭乗するのは最大で3区間までです。それ以上乗りたい場合は、別切りで再びダミーの予約をしなければいけないため、大量の一時資金が必要になってきます。

 

 

プレミアム旅割28が楽勝で取れる

 

予約時点ではまだ4月1日なのに、2ヶ月+14日後の6月15日の便が予約できました。支払期限までに全ての区間の支払いをしておき、搭乗日6月15日の2ヶ月前となる4月15日になったら、ダミーの方の区間1をキャンセルします。取消手数料(キャンセル料金)は取られませんが、払戻手数料として、430円は取られます。これは仕方ありません。

 

2ヶ月+14日前予約のデメリット

この手法を使ってプレミアムクラスの予約を入れている修行僧が非常に多くなっています。2017年の上半期は、単に2ヶ月前では土日の沖縄線プレミアムクラスはまず取れないと思っていた方がいいでしょう。

 

修行をやらない一般の人にとっても、繁忙期の航空券予約のために覚えておいて損はない方法ですが、これにはかなりのデメリットがありますよね。

 

  1. ダミーの払戻手数料430円が必ずかかる。
  2. ダミーの料金をいったんは支払わなければならないので資金が必要。
  3. ダミーをキャンセルし忘れると大金を失う。
  4. ダミーの予約を入れる手間と、2週間後にキャンセルする手間がかかる。
  5. ダミーの予約はANAにとっては迷惑な行為であり、履歴が残る。
  6. ダミーキャンセルをやりすぎれば要注意顧客としてリマークされる。

 

非常に細かい話になりますが、ダミー料金をいったんカードで支払い、キャンセルで払い戻すと、ANA VISAカードでマイ・ペイすリボのワザを使っている場合、リボ払い手数料が相殺されてしまい、ポイント2倍にならないという副次的なデメリットもあります。

 

また、カード払いの場合、払い戻しは最大2~3ヶ月後。現金払いの場合は指定口座への振り込みが1~10日後、さらに振込手数料もかかります。ANA SKY コインの場合だけは即日払い戻しが可能となっています。

 

絶大なメリットのあるプレミアムメンバー先行予約

ANAプレミアムメンバー(プラチナ、もしくはダイヤモンド)のみ、2ヶ月+14日前の朝6:30から、電話による先行予約を受け付けています。WEBからは予約できません。

 

9:30ではなく、6:30からというのがミソですね。一般の人が先ほどの「2ヶ月+14日前」という裏ワザを使うより、3時間早く出し抜くことが可能となっています。SFC所有だけではダメで、プラチナかダイヤモンドのステータスが必要なのが少し残念です。

 

プレミアムメンバーの国内線先行予約

 

「電話しか受け付けていないの? 電話は苦手だなあ。WEBからがいいなあ」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、使ってみると本当に楽ですよ。オペレーターの方もとても親切ですし。

 

「まあ、それはいいけれど、ひとつ問題がない? 確か、ANA SKY コインってWEBからしか使えなかったよね? 電話だと、カード払いになっちゃうんじゃないの? せっかく大量マイルを貯めて、ANA SKY コインで無料修行をしているのに、それじゃ困る」

 

ANA SKY コインは基本的に電話では使えない

 

いやー、素晴らしい。公式ページのルールを熟読されている証拠ですね! そういうの、ものすごく大事です。確かに、ANA SKY コインの公式ページには上のように明記されています。「※店頭および電話でのお取り扱いはできません」と。

 

しかし安心してください。電話でのANA SKY コイン支払いは確かにできませんが、プレミアムメンバーの国内線先行予約は、あくまでも予約をしているだけで、支払いは後日なんです。後日、WEBから支払いができるようになっているんです。

 

プレミアムメンバー先行予約の具体的な手順 

先ほどの例にならって、2017年6月15日の羽田-那覇線プレミアム旅割28を先行予約するシミュレーションしてみましょう。2ヶ月+14日前となる、4月1日になったら、電話をします。

 

マイメニューお手続き

 

トップページにある「マイメニュー 各種お手続き」をクリックします。

 

プレミアムメンバー専用デスク

 

「プレミアムメンバー専用デスク」をクリック。

 

ケータイからも利用できるフリーダイヤル

 

ダイヤモンドサービスメンバーの場合、ケータイからも利用できるフリーダイヤルの電話番号が表示されます。プラチナサービスメンバーにもフリーダイヤルはありますが、ケータイからは有料ダイヤルとなります。少しだけ差をつけてあるんですねー。毎回このページに来るのも面倒ですから、スマホの連絡帳に登録しておきましょう。

 

あとは、この番号に電話して、2ヶ月+14日後の航空券予約をお願いするだけです。支払いは、搭乗日の2ヶ月前同一日になったら、WEBから行ないます。つまり、電話をしてからだと14日後ですね。というか、搭乗日の2ヶ月前にならないと、WEBからは予約の存在すら確認できません。

 

支払期限は購入する運賃種別によるんですが、プレミアム旅割28の場合は「予約日の翌日」となっています。先行予約の場合、予約日は「2ヶ月前の同日」と同じ意味になります。つまり、今回の場合、4月15日~4月16日の2日間が支払期限です。

 

支払い方法は通常のWEB予約時と全く同じ。ANA SKY コイン、クレジットカード、コンビ二支払い、ネット振込、Pay-easy、銀行振込、いずれの方法でもOKです。もちろんANA SKY コインとカードの合わせ技でもOKです。

 

実際にプレミアムメンバー国内線先行予約をしたときの話

私自身、この方法で2ヶ月+14日前に予約をしてみました。その時はうっかり寝坊してしまい、予約電話を入れたのが10時過ぎだったんです。前述の通り、プレミアムメンバー国内線先行予約の受付開始は6時半から、一般会員の裏ワザの方では9時半からですから、時すでに遅しですよね。

 

慌ててWEBから空席情報を確認すると、狙っていたプレミアム旅割28はすでに予約で埋まっていました。でも、一応念のためと思い、予約の電話を入れてみたんです。予約自体はすぐに受け付けてもらえました。

 

私「〇月〇日、〇〇から〇〇へのプレミアム旅割28の予約をお願い致します」

ANA「ご予約、確かに承りました」

私「この予約は現時点で確定というわけではないんですよね?」

ANA「さようでございます。予約が確定したかどうかは、ご搭乗日の2ヶ月前の同一日に、ANA SKY WEBからご確認いただけます」

私「わかりました。ありがとうございました」

 

先行予約は受けてもらえました。しかし、この日、10時の時点ですでにプレミアム旅割28の座席が埋まっていたことは確認済みですから、普通に考えると、この先行予約は空振りに終わるはずです。2ヶ月前の同一日まで、あまり期待せずに待つことにしました。

 

そして14日が経ち、搭乗2ヶ月前の同一日。WEBから予約確認すると、なんとしっかり座席が確保されています。支払いをすれば完全に確定するという状況です。もちろん運賃はプレミアム旅割28です。これより座席枠が大きいプレミアム株主優待運賃や、プレミアム普通運賃で予約していたわけではありません。

 

考えられる可能性としては以下の2点いずれかになると思います。

 

  1. 14日間のあいだに、誰かが予約をキャンセルした。
  2. プレミアム旅割28の座席枠が、ダイヤモンド会員向けに拡大されて提供された。

 

私はどうも後者の可能性が高いのではないかと思っています。ようやく確保できた人気路線のプレミアム旅割28を、修行僧がそう簡単に手放すわけはないですから。そう考えると、プレミアムメンバー国内線先行予約のメリットは絶大です。

 

プレミアムメンバー国内線先行予約のメリット

  • 2ヶ月+14日前の6:30から予約できるので、一般の人が使う裏ワザより3時間早く予約できる
  • ダミーの予約を入れる必要がないので、余計な資金がかからない。ANAにも迷惑がかからない。
  • 予約するのは電話だが、支払いはWEBから可能なのでANA SKY コインが使える
  • 支払いは搭乗日の2ヶ月前からなので、それまでは運賃種別に関わらず、無料で予約の変更、キャンセルが可能。(支払後は通常のルール通りに取消手数料や払い戻し手数料がかかります)
  • 座席枠に融通が利く可能性がある。

 

「2ヶ月+14日前」の裏ワザより、全ての面において優っていますよね。数少ないデメリットとしては、搭乗日の2ヶ月前になるまでは、予約の確認ができない、ということが挙げられますが、たいした問題ではないでしょう。

 

まとめ

プレミアムメンバー国内線先行予約特典は、メリットの塊です。繁忙期の航空券予約では無類の強さを発揮するでしょう。

 

また、毎年修行を行ないたいという奇特な人にとっても、先行予約は絶大なメリットとなります。毎年ダイヤを目指していこうという人は、参考にしてみてください。

 

関連記事