ANAとマイルのパパじゃない

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ザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパーク宿泊記 痛恨の失敗談

ザ・リッツ・カールトン入り口

 

最初から決めてました! 初めてのニューヨークでは、ザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパークに宿泊すると!(ニューヨークにはもうひとつ、ザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・バッテリーパークもあります)

 

朝起きたら、目の前には広大なセントラルパーク。最高じゃないですか? 憧れちゃいますよね。だがしかし! 現実は甘くなかった。初めての北米大陸、初めてのニューヨークに来たお上りさんの失態をお見せします。

 

 

今回の宿泊はキャッシュ&ポイント

今回は、「キャッシュ&ポイント」を利用して、宿泊予約を入れてありました。手持ちのポイントが足りないときに、現金を併用しておトクに泊まれるというシステムです。

 

ポイントの原資となったのは、SPGアメックスで貯めたスターポイントです。SPG、マリオット、ザ・リッツ・カールトンはアカウントをリンクすることにより、それぞれのホテルブランドで最も高いステータスが他のブランドにも適用されます。また、相互にポイントの交換ができます。

 

私の場合はSPGアメックスを発行することによって、まずはSPGのゴールドメンバーとなり、その後マリオットとザ・リッツ・カールトンのアカウントをリンクして、そちらでもゴールドメンバーとなったわけですね。さらに、SPGで貯まっていたスターポイントを、ザ・リッツ・カールトンのポイントに交換しました。

 

SPGアメックスのアカウントリンクとポイント交換のお話は、以下の記事に詳しく解説してあります。

 

 

SPGホテルは電話で融通が利くが……

SPGホテルに関しては、もう何度も「ポイントでの無料宿泊」と「キャッシュ&ポイント」を利用しています。いずれの場合も、電話で宿泊予約をすると、グレードの高い部屋も予約時から選択できるのがいいところです。各ホテルの裁量になりますが、スイートすらポイントでの無料宿泊が可能です。WEBからの予約だと、いわゆるスタンダードルームしか選択できません。

 

グレードの高い部屋はもちろんその分必要ポイントが多くなりますが、ホテルによっては眺望に難ありだったりするので、なるべくグレードの高い部屋でポイントを使いたいんですよね。特に今回はセントラルパークが見えるか見えないかは大きな違いですから。

 

ザ・リッツ・カールトン NYセントラルパーク

 

で、電話しました。当然ザ・リッツ・カールトンでもSPGホテルと同様の仕組みだと思っていたので。

 

ところがですね、そうは問屋が卸さなかったんですよね……。オペレーターさんから、すげなく「無理ッス。キャッシュ&ポイントだと、スタンダードルームしか無理ッス」と言われてしまったのです。聞いてないよー。

 

後々、マリオットやザ・リッツ・カールトンでポイント利用の宿泊予約をしてみた人にいろいろ聞いてみたところ、「オペレーターの知識不足によるかもしれない」「各ホテルの裁量によるかもしれない。高いグレードの部屋を予約できたときもある」等の情報が得られたんですが、なんともはっきりしません。何度か同じ電話を入れて、オペレーターを変えてみる必要はあるのかもしれません。

 

「パークビューの部屋を指定できないのかあ。まあ仕方ないな……。でもスタンダードルームとはいっても、ゆーてもザ・リッツ・カールトンだし! そんなひどい部屋にはならんでしょ。しかもゴールドメンバーだからアップグレードでパークビューの部屋にしてもらえるかもしれないし!」と楽観して、当日を迎えたのでした……。こんな部屋を夢見て……。

 

パークビュー
▲公式サイトより

 

JFK空港からリッツまでは定額タクシーで

定額タクシー

 

ANA便が到着するのはJFK空港のターミナル7です。ターミナルを出ると目の前にこういったタクシーが駐まっているので、係の人から定額のチケットのようなものをもらって乗り込みます。前から1台目と2台目の間に、黄色いリフレクターのジャケットを着てる人が見えますよね。この人が係の人です。

 

JFK空港からザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパークまではタクシーで約1時間、定額料金$52ですが、有料道路通行料や諸税、それにチップを付けて、$78.82支払いました。後のカード請求額だと8,867円だったので少し高いかなとも思いましたが、タクシー代としては日本とさほど変わらない感じでしょうか。

 

マンハッタンに入ってからはとにかく渋滞がひどいので、定額制なのは安心です。いろんなブログを読んでみても「JFKからマンハッタンに行くなら定額タクシー」というのはド定番のようです。ターミナルを出たところには白タクの客引きも結構いるんですが、あれに捕まったらどれだけぼったくられるかわかりません。

 

もっと安い交通手段としてバスやシャトルバン、地下鉄という手もありますが、「2人分の料金だと定額タクシーでも大差ない」「初めてだし乗り方支払い方がよくわからない」「ホテルの目の前までいってほしい」「スーツケースころころ転がして歩きたくない」「同乗の客が多くて落ち着かない」等々の理由により、まあタクシーでいいかなという感じでした。

 

NYのイエローキャブ

 

ただ、身がすくむほど荒っぽい運転で面食らいましたね(笑)。というか、ニューヨークでは「死ぬ気で割り込む」みたいな強い精神力がないと、多分やっていけないんだと思いました。

 

「あ、今前に進んだら完全に交差点のど真ん中で立ち往生だな」という、前が詰まっている交差点内にも、平気でガンガン進入します。そうしないと、いつまで経っても前に進めないからです。

 

クラクションも鳴らす鳴らす、そして鳴らされる鳴らされる。「もうやだニューヨーク怖い……。おうち帰りたい。お布団敷いてちょうだい……」となりました。これは自力でレンタカーとか絶対無理ですわ。

 

と同時に、空港への行き帰りは仕方ないとしても、マンハッタン内で気軽にタクシーを使うわけにはいかないなと思いました。渋滞がひどすぎて、歩いた方が早かった、みたいなことになりかねません。

 

憧れのザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパークに潜入!

前置きだいぶ長くなっちゃいましたが、いよいよホテルの中に入ります。

 

ザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパーク内部

 

拍子抜けするほどこぢんまりとしたフロントから、ロビーを撮ったもの。きらびやかな内装の雰囲気は先日宿泊したザ・リッツ・カールトン大阪と同じでした。というかこっちが元祖で大阪が真似てるわけですが。中でくつろいでいる人たちが全員大金持ちに見えるー。こわいー。

 

身なりはパリッとしているものの、物腰はコンビ二のお姉ちゃんかと思うくらいフランクな女性フロントスタッフがペットボトルのお水をくれました。若干ナメられてる感あります。手早く部屋が決められ、ポーターが荷物を運んでくれつつ部屋まで案内してくれました。

 

ザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパークの廊下

 

どんな部屋になるかなーとワクワクしながら廊下を進み……。

 

そしてアサインされた部屋からの眺望がこちら!

 

貯水タンク

 

やったー!!! 屋上貯水タンクビュー! これこれ! アメリカと言えばこれだよね。これが見たかったんだー。わー、夢が叶ったわー。バットマンでしか見た事なかったものー。

 

ってそんなわけあるか!!!

 

もうね、この時のがっかり具合を想像してみてください。旅の高揚感が一気に天から地。セントラルパーク? 1ミリたりとも見えませんよ。逆側なんです。パークとは逆側の部屋。窓から見える景色はこれが全てです。他には何も見えません。

 

あと圧迫感ある他の建物に遮られて、陽が射さないんですよ。うすぐら~い。自動販売機か。あったか~い、つめた~いか。

 

これで部屋の広さが50平米もあれば「まあこの広さなら……」となりますが、ここは38平米でした。あとどうでもいいことですが、なぜかキャビネット据え付けの冷蔵庫(ちゃんと冷えてる飲み物が入ってた)とは別に、部屋の中にもうひとつ冷蔵庫が置いてあって、こっちは電源コードも抜いてあって、なんなんだこれはと思って開けてみたら、中には何にも入ってないんだけど、なんか臭いの。くさっ。これいる? なんなのもう。遺体? 遺体とか入れる用?

 

デラックスルームの室内の様子

テンションだだ下がりの中、これだけはやっておかねばと思い、室内の様子を動画で撮ってきました。写真よりずっとわかりやすいですもんね。自分の姿が鏡に映り込んでしまったため、初めて編集を駆使してみました。ご覧ください……

 


ザ・リッツ・カールトン ニューヨークセントラルパーク 1109

 

デラックスルームという名前のスタンダードルームです。清潔感がないわけではありませんが、古さを感じさせる部屋でした。細かいところは写真でご紹介します。

 

ベッド

 

キングベッドがひとつ。スーツケースの置き場に困る感じです。

 

おつまみ

 

おつまみ。ちょっとかわいいですねこれ。

 

ソファ

 

あってもなくてもどっちでもいいかな(笑)という感じの一人掛けソファ。

 

アメニティ

 

アメニティは、先日宿泊したザ・リッツ・カールトン京都と同じくAspreyでした。当たり前。

 

タオル

 

ライオンと王冠を組み合わせた、ザ・リッツ・カールトンお馴染みのロゴマークが入っています。このタオルちょっと欲しいですよね。ホテル内のショップには行ってないんですが、売ってたりするのかな。

 

ベッド脇

 

ベッド脇のラジオ? には、iPhoneが直刺しできるので、iTunesの音楽を流せました。このタイプ結構見かけますが、iPhoneの端子が変更される度に使えなくなるので、ホテル側も頭を悩ませてるでしょうね。今後は全部Bluetoothになっていくのかもしれません。

 

あとは特筆すべき点、なし!

 

アップグレードを過信してはならない

初めてのファーストクラス、初めての米本土、初めてのニューヨークで浮かれていた頭に氷水をぶっかけられる、最悪の部屋となってしまいました。

 

ゴールドメンバーといえども、当日の空室状況によってはアップグレードされない可能性も充分にある、ということを肝に銘じておかなくてはいけませんね。SPGホテルではスタンダードルームを予約しても、運良くアップグレードされることが続いていたので、正直油断していました。

 

下記記事にあるように、スタンダードルームからなんとスイートへのアップグレードもありましたし。

 

 

あるかどうかわからない当日アップグレードに賭けなくとも、SPGホテルでポイントを使う場合は、電話での予約段階で部屋のグレードを指定できることがほとんどです(もちろん必要ポイント数は増えます)。

 

しかし、マリオットやザ・リッツ・カールトンでは注意が必要です。「ポイント無料宿泊やキャッシュ&ポイントではスタンダードルームしか予約できない」というホテルは避けた方がいいのかなと今回強く思いました。せっかくの旅の思い出が180度違っちゃいますからね。

 

しっかりとパークビューの部屋にアップグレードされた、Tortさんの記事も併せて読んでいただくと、違いの大きさがわかると思います(笑)。

 

 

おまけ ザ・リッツ・カールトンの周囲に漂うにおい

馬車

 

ザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパークの目の前には馬車がたくさん停まっていまして、観光客はこれに乗ってセントラルパーク観光ができるようになっています。馬はみんな大人しくしていて、とてもかわいいです。

 

でもね、すっごく臭いんですよね(笑)。ザ・リッツ・カールトンの周囲2ブロックほどは完全に動物園の臭いになっていました。たまに掃除はしてるんでしょうが、馬糞がね……、掃除の頻度以上のペースでね……。

 

なので、ザ・リッツ・カールトンの2軒お隣にあり「ニューヨークの朝食の女王」とも称される『Sarabeth's』でパンケーキを食べようと思ったら、オープンテラスのところはちょっときついだろうなーという感じでした。

 

パーク内から見るビル

セントラルパーク内

 

セントラルパークの中に入ってしまうと、もう馬糞の臭いは全然しないんですが……。セントラルパークは、巨大な自然石? 岩盤? があちこちにあって、イメージしていたものとは違っていました。実際に来てみないとわからないもんですねー。

 

とにかく、「ザ・リッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパークの周囲は結構臭い」。今回お伝えしたいことは、これだけです(笑)。

 

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