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ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

ヤフオクで直接買うことができるANAマイルのからくり

マイル コラム

ヤフオクでマイルが買える!?

 

ヤフオクで「ANA マイル」と検索してみると、ANAマイルを直接購入可能な出品があることに気付きます。 これ、不思議ですよね~。

 

  • いったい誰がANAマイルを出品しているのか?
  • どこから、どうやって、何円で、ANAマイルを仕入れているのか? そもそもANAマイルというものは、仕入れたり売ったりできるものなのか?
  • いかなる方法で落札者のマイル口座に直接マイルを振り込むのか?そもそもANAマイルを他人の口座に振り込むということが可能なのか?

 

当然浮かぶ疑問ですよね? 「怪しい! 詐欺!?」と思って躊躇してしまうと思います。しかし結論から言うと、落札者のマイル口座に、ANAマイルはしっかり加算されます。少なくとも詐欺ではありません。

 

事実、数百個付いている出品者の評価は全て「非常に良い出品者です」。もしも謳い文句通りにマイルが加算されなかったら、あっという間に評価欄は悪評で埋まるに決まっています。不思議ですねー。 今回はこのからくりを解説します。

 

ANAマイルを個人が直接的に売買することは不可能

ANAマイルは、他人に売ったり譲渡することはできません。ゆえに、あなたが個人的に貯めたANAマイルをヤフオクに出品することは、絶対に不可能です。

 

また、貯めたマイルで発券する特典航空券も、利用者登録を済ませた2親等以内の親族しか使えません。日系航空会社のマイルは売買も譲渡もできないんです。

 

ただ、マイルを間接的な形で購入することは可能です。

 

 

あくまでも上記の方法で購入できるのは「間接的に」です。

 

今回紹介するヤフオクでの購入は、上記記事の間接購入とは全く様相が異なり、自分のマイル口座にいきなり直接的にマイルが、しかもかなりの短期間で加算されるところがミソです。

 

売買不可能なはずのANAマイルがヤフオクで売られている。いったいどういう仕組みでこんなことが可能になっているんでしょうか?

 

実際にヤフオクでANAマイルを落札してみた

仕組みを解説する前に、まずは私自身がこの「ヤフオクで直接購入可能なANAマイル」を落札し、実際にマイルが振り込まれるまでの流れを見ていただきましょう。そうしないと、いくら仕組みを解説されても「本当に大丈夫なの?」という疑念は拭えませんよね? 私は普段からポイントサイトで大量マイルを貯めていますから、本当は購入する必要はないんですが、この記事のために人柱となってみました。

 

まずはヤフオクで「ANAマイル」を検索。ずらっと出品が並びます。

 

ヤフオクでの出品一覧

 

余談ですが、このたくさんの出品のうち、「毎月ANAマイルを18,000マイル貯める方法」というような情報商材の類いには決して手を出さないでくださいね。情報商材に書かれているような内容は、全て当ブログにて無料で読むことができます。こんなものを落札してもお金をドブに捨てるようなものです。

 

今回落札したANAマイルの出品情報

  • 10,000マイル以上、1,000マイル単位で即決落札が可能。
  • 最低単位となる10,000マイルの購入の場合、価格は24,500円。1マイルあたり2.45円のバイマイルとなる。
  • 25,000マイル以上からは割引があり、100,000マイル以上で1マイルあたり2.25円になる。
  • ANAマイレージクラブ番号と、ローマ字表記の口座名義を出品者に知らせる。
  • 3~7日後に、当該マイル口座に直接ANAマイルが加算される。

 

今回は10,000マイルを購入してみました。1マイルあたり2.45円のバイマイルとなるので、特典航空券に使用する際は、マイル価値を考えると最低でも国際線ビジネスクラス以上に交換することが望ましい、ということになります。国際線エコノミーや国内線での使用では決してお得とは言えません。マイル価値に関する考え方は、下記リンクを参照してください。

 

 

ヤフオクでのANAマイル直接購入は、「来週にはハワイビジネスクラス特典航空券を発券しなきゃいけないのに、あと10,000マイルだけ足りない! 何か最速でマイルを手に入れる方法はないの!?」という緊急時には心強い味方になります。 

 

ヤフオクでのANAマイル出品の傾向

1マイルあたりの単価や割引率は、時期や出品者によって違います。今回落札したものが、たまたま1マイル=2.45円だったということです。

 

しかし、ANAマイレージクラブ番号(AMC番号)とローマ字表記の口座名義を知らせること、3~7日後に直接マイル口座に加算されることに関しては、時期や出品者に関わらず共通しています。

 

実際にヤフオクでANAマイルを落札したところ

 

落札金額

 

落札後、出品者は形式上、名前を名乗りますが、それが実名かどうかは判断できません。物品の受け渡しがない取引の性質上、住所や電話番号、本名はお互いに知らせる必要も知る必要も全くないからです。念のため出品者の名前をGoogle検索してみましたが、驚くことに1件もヒットしません。偽名の可能性が濃厚です。ますます怪しいですね。

 

落札からマイル加算まで

落札した時間は2016年1月某日21時頃。すぐに銀行振込で入金手続きを取り、出品者に対して「入金手続きをしたこと」「AMC番号」「マイル口座名義(ローマ字)」だけを伝えました。

 

翌日すぐに出品者から入金確認の連絡があり、「即日でマイル加算手続きを行ないました。3~7日で加算されます」とのこと。

 

そして落札から3日後、入金から数えるとわずか2日後に、私のマイル口座に10,000マイルがしっかりと加算されました。

 

無事に加算された10,000マイル

 

上記画像は、ANAマイレージクラブ・マイル口座残高の「ご利用明細」に記載された、落札分の10,000マイルです。捏造じゃないですよ? 皆さんを騙しても私には何の得もありませんからね。

 

いずれにせよ、情報商材や詐欺の類いではなく、本当にマイル口座にANAマイルが加算されることがおわかりいただけたと思います。

 

ANAマイルが加算される基本的な流れ

最終的にマイル口座にマイルを加算する主体は、常にANA本体です。これはソラチカを使ったメトロポイント→ANAマイルという交換においても同じです。その場合の流れは以下。

 

  1. 東京メトロに対して、ANAマイルへの交換申請を、あなたが出す。
  2. 東京メトロはあなたのメトロポイントを減算すると同時に、ANAに対して、あなたのマイル口座へのマイル加算を依頼する。
  3. ANAはあなたの口座に加算したマイル数に応じて、東京メトロに対してお金を請求する。

 

先ほど、「ANAマイルは個人的には売買できない」と言いましたが、私たちに見えない部分では企業間でマイルの売買が行なわれているのです。ANAが東京メトロに対して、マイルを売っているわけですね。

 

ヤフオク出品者の正体と意外な良心価格

こうなると必然的に答えは出てきます。出品者はANAからマイルを買い取り、あなたの口座への加算を依頼することができる企業、もしくはその企業に勤める一個人です。大企業の社員であれば、会社に内緒でやっている可能性が高いわけですから、当然ながら名前は明かせません。海外のクレジットカード発行会社に勤務する人物、あるいはグルメマイルでANAと提携しているレストランのオーナーという可能性もあるでしょう。

 

 「なんだかずるいことをやっているなあ」と思う人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。1マイル=2.45円は実に良心的な価格設定だと思いますよ。出品者だってタダでマイルを仕入れているわけではないですし、それなりの危険をおかしているわけですから。

 

一説によれば、企業間でのマイル売買相場は1マイル=2円程度だと言われています。この出品者は1マイルにつき0.45円程度の手数料しか取っていないと推測できるのです。やっていることは褒められたことではないかもしれませんが、私たちにとってのメリットは絶大です。

 

まとめ

個人間では絶対に売買不可能なはずのANAマイルが、ヤフオクに出品されています。あまりに不思議なことなので、詐欺かと疑ってしまうかもしれません。しかし実際に利用すると、意外なほどの良心価格で、他のどの手段より短期間でマイルが加算されます。「あと少しで特典航空券に手が届くのに、有効期限切れ寸前だ!」という緊急時には、これほど頼りになるものはありません。

 

この事実を逆手にとって、詐欺をしかける輩がいないとも限りませんから、あくまでも利用は自己責任で。「非常に良い」の評価の数は注意して見るようにしてください。

 

追記

JAL Navigaterさんから「アメックスの法人カードのポイントを移行してるのでは」というご指摘を受けました。今回の出品者に関して、その可能性が非常に高いように思います。

 

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、法人格が自社の保有するポイントを利用して、個人に対してマイル加算することができます。本来であれば自社の社員に加算すべきところを、ヤフオクを介して赤の他人に加算することが可能になります。その法人の保有するポイントが尽きた時点で出品不可能になるので、アメックスで数億単位の決済をしている企業でないと無理じゃないか? という点が気になるところです。

 

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