ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

マイルの価値と使い方 ANAマイルは何に交換するべきなのか? 

最終更新日:2017年7月17日

 

Cクラスのチケット

 

ANAマイルの使い方は人それぞれ。特典航空券に交換するという人もいれば、飛行機に乗る時間がとれなくて、有効期限切れ直前に現金化してしまう人もいます。しかし「マイルの価値」というものに注目すると、使い方にははっきりと優先順位があることに気付きます。ANAマイルのお得な交換先を知るには、マイルの価値についての理解が必要です。今回は「マイルの価値」と、「マイルの使い方の優先順位」について解説します。

  

マイルの使い方は大きく分けると2つ。

  1. 航空券に交換する
  2. 航空券以外に交換する

 

「え? それ当たり前じゃない?」と思われるでしょうが、これ、ものすごく重要ですよ。マイルを航空券に交換するのと、航空券以外に交換するのとでは、価値に大きな差が出てくるからです。実例を見てみましょう。極端ですが、ニューヨークにファーストクラスで行くとします。

 

 

マイルの価値を計算する 

NYファーストクラス有償航空券の価格

 

これは、5月の「成田ーニューヨーク」ファーストクラス往復航空券の価格です。202万円……。とんでもない価格ですよね。エコノミークラスやビジネスクラスと違って、ファーストクラス航空券には格安航空券やら割引やらは一切ありません。正規価格のこれひとつだけです。

 

これに対して、同日同時刻の特典航空券を手に入れるには、一体何マイルが必要なのか。

 

NYファーストクラスに必要なマイル

 

15万マイルあれば、正規価格202万円のファーストクラス航空券が手に入るという結果が出ました。以前は12万マイルだったんですが、2015年4月のマイレージ制度改悪で、ファーストクラスは必要マイルが増えてしまったんですよね。それでもまだお得感はあります。計算してみましょう。

 

2,022,050÷150,000=13.48

 

つまり、マイルをファーストクラス特典航空券に交換したら、1マイルの価値が13.48円になったということです。

 

同日同時刻、ビジネスクラス航空券の場合は価格に少し幅がありますが、最安値で625,050円。それに対して特典航空券の必要マイルは85,000マイル。今度は燃油サーチャージ等も考慮に入れて、厳密に計算してみます。

 

(625,050-31,490)÷85,000=6.98

 

成田ーニューヨークビジネスクラス特典航空券の場合、1マイルの価値は6.98円です。

同様にエコノミークラスを計算すると1マイルの価値は1.79円。大きな差ができました。

 

マイルを特典航空券に交換する場合、価値は一定ではないということがわかりました。そうであるなら、価値は最大化した方がいいに決まってます。路線や時期、搭乗クラスによって航空券の価格は大きく違ってくるので、その都度、狙っている特典航空券のマイル価値を計算する癖をつけておくといいと思います。

 

また、マイル価値を大幅に高められる、国際線ビジネスクラスやファーストクラス特典航空券を取得すると予め決めているのなら、「マイルを購入する(=バイマイル)」という手法も非常に有効です。

 

1マイルは、間接的にではありますが、おおよそ1円~3円ほどで購入することができます。ファーストクラスに乗ればマイル価値は1マイル=13円にもなるんですから、正規に航空券を買うより、マイルを買って特典航空券を取得した方が圧倒的に安く済みますね。バイマイルの手法に関しては以下の記事を読んでみてください。

 

マイル価値を最大化する優先順位 

マイルの使い道として、特典航空券の他にもうひとつ、ANA SKYコインに交換するという方法もあります。SKYコインに交換したあと、結局は航空券を買うわけですから、「航空券に交換する」というカテゴリーに入ると考えていいでしょう。

 

マイルからスカイコインへの交換レート

 

表を見ると、ANAゴールドカード保有者がいっぺんに5万マイル以上交換した場合は、1.6倍のレートが適用されるとあります。つまり、1マイルが1.6円の価値になると言い換えられますよね。

 

マイルを航空券に交換する場合、優先順位は以下のようになります。

  1. 国際線ファーストクラス特典航空券(13.68円)
  2. 国際線ビジネスクラス特典航空券(6.98円)
  3. 国際線エコノミークラス特典航空券(1.78円)
  4. 国内線特典航空券(1.5円~2円)
  5. ANA SKYコイン(1.6円)

 

国内線の場合は、特典航空券に交換すると1マイルの価値が1.5円ほどになってしまうこともあるので注意が必要です。その場合は、直接特典航空券にするより、いったんSKYコインに1.6倍レートで交換してから航空券を購入した方がお得ということになります。マイル価値の計算は大事なので、忘れないようにしてください。

 

また、ANAの上級会員になって航空会社ラウンジに行ったり、保安検査の優先を受けたいということであれば、ANA SKYコインへの交換は非常に有効です。陸でマイルをたくさん貯めれば、お金を使わずに上級会員になることが可能です。ANAの上級会員に関することは、以下の記事に詳しく書かれています。そちらも是非読んでみてください。

 

 

航空券以外のマイルの使い道

ここまで読まれたら充分ご理解されたでしょうが、航空券にした方がマイルは圧倒的にお得なんです。航空券以外に交換すると、どう頑張っても1マイルの価値は1円以下にしかならないからです。どうしても飛行機に乗る時間が取れないとか、マイルの有効期限が切れてしまうという場合にだけ、他の使い道を考えた方がいいです。

 

1マイルの価値が1円になる交換先の例

  • Edy
  • nanaco
  • Suica
  • 楽天ポイント
  • Tポイント

 

航空券以外なら、この辺の電子マネーやポイントが無難ですね。使い勝手も悪くありませんし、ほぼ現金と同じ感覚で使えます。どうしても換金したいという場合は、ポイ探で調べるとこういうルートが見つかります。Tポイント経由のジャパンネット銀行振込です。

 

ANAマイルの現金化

 

しかし写真のとおり、1万マイルは8,500円にしかなりません。1マイルの価値が0.85円にまで下がってしまうということです。よっぽどの理由がない限り、現金化は避けた方がいいですね。

 

なお、マイルの有効期限切れを防ぐために現金かや電子マネー化を考えているのなら、マイルの有効期限の方を延ばすという方法もあります。詳しくは下記記事を読んでみてください。

 

 

まとめ

マイルの使い方には優先順位があります。狙っている特典航空券のマイル価値がいくらになるのか、しっかり計算する必要があります。航空券以外への交換は、マイル価値を損ねるので、なるべく避けた方がいいでしょう。

 

たくさんマイルを貯める方法については、当ブログの『年間30万以上の大量ANAマイルの貯め方とは 陸マイラーの現実を公開します』という記事を是非読んでみてください。どんなにたくさんマイルを貯めても、マイル価値を損ねるような使い方をしては元も子もありません。たくさん貯めて、有効に使う、ということを心がけてください。

 

 

関連記事