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【改悪】ANAが株主優待向け座席数に上限を導入

ANAの株主優待番号(旧・株主優待券)の利用に関して、プレスリリースが発表されました。従来は制限のなかった株主優待が、2016年6月1日からは繁忙期に限り、座席数に上限が設けられるという改悪です。
 

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株主優待制度の一部変更に関するご案内

変更内容

当社は、これまで優待運賃をご利用いただく際、座席数の上限を設けず、空席がある場合に ご予約を承っておりました。

変更後は、一部の便において、優待運賃用の座席数を定めた上で、これを上限としてご予約 を承る方法にさせていただくことと致しました。

優待運賃用座席数の上限を定める便については、過去の優待運賃のご利用状況等を勘案して、 ゴールデンウィーク期間、旧盆期間、年末年始の各期間を中心に定めさせていただく予定です。

 

プレスリリースPDF

 

一瞬ギョッとしたんですが、繁忙期のみのルールなので、ANA SFC修行への影響はほとんどないようで安心しました。特典航空券と同じような仕組みになり、正規運賃の乗客を優先するということですね。 具体的な日程が出ていますが、最後に書かれている「ご予約状況等により、上記期間を変更させていただく」という文言が気になります。

 

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株主優待券はどう変わったのか

2015年5月から配布が始まった新しい株主優待券、正しくは「株主優待番号ご案内書」。従来の、スクラッチがない「株主優待券」と、スクラッチつきの新しい「株主優待番号ご案内書」では何がどう変わったのか? その内容をおさらいしておきます。

 

旧・株主優待券のメリットとデメリット

  • 直前で搭乗をキャンセルしても、使わなかった株主優待券は金券ショップやオークションで高値で売ることができた。
  • Skipサービスが使えなかった。

新・株主優待番号ご案内書のメリットとデメリット

  • チェックイン前にはスクラッチを削るので、搭乗直前にキャンセルしてしまった場合、削った優待券は金券ショップやオークションで売ることができなくなる。ただし、削った後も未使用なら番号は有効なままなので、次回自分で使う分には問題ない。
  • 番号を登録する、もしくは番号とパスワードを写真に撮るなどして控えていれば、優待券それ自体に価値はないので破棄、紛失してしまっても問題ない。
  • 番号を登録すればSkipサービスが使える。

 

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スクラッチを削ってしまうと転売は不可能になるので、必ずチェックイン直前に削るようにしましょう。WEBから株主優待番号を登録すれば、すぐにSkipで搭乗できます。

 

SFC修行にとっては歓迎すべきことかもしれないが…

今回のルール改定は、わずかながら株主優待番号の市場価格に影響を及ぼすかもしれません。別の記事で書く予定だったんですが、ANAの株主優待番号は一時期から比べて100%近く暴騰しており、金券ショップでの買い取り価格で4,000円超え、ヤフオクでの落札相場が約5,000円になっています。以前は3,000円以下での調達が可能だったんですが……。

 

座席数に上限が設けられると、価格は下がると予想されますが、あくまでも需給の問題の方が大きいので期待はできません。相場高騰の理由は『金券ショップの店員が金券のお得な利用方法をお伝え』さんでも考察されていました。

 

kinken.co

 

次の株主優待券が配布される11月後半まで、相場をよく見ておく必要があります。

 

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