ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

ANA SFCのおかげでマイル特典航空券が劇的に取りやすくなりました

 

ワイキキビーチ

 

SFC修行を解脱し、プラチナ事前サービスが始まり、以前よりずっと特典航空券の座席枠が広がったことを実感しました。やはり陸マイラーにとって、上級会員サービスの中で最も恩恵が大きいのはコレですね。SFCって何? という方は以下のリンクを参照してください。

 

 

普段から有償で飛行機によく乗る人なら、優先チェックイン、ラウンジサービス、プライオリティタグの効果は絶大ですが、陸マイラーの場合、貯めた大量ANAマイレージを有効活用できないのでは、それらのサービスも宝の持ち腐れです。

 

今回は、ANAプラチナメンバーになると(ANAスーパーフライヤーズカードを手に入れると)、どれだけ特典航空券が取りやすくなるのかをレポートしてみたいと思います。

 

ANAマイレージクラブ平会員にとってのホノルル線

ANA国際線特典航空券の中で、最も争奪戦が激しく、最も取得が困難な路線はホノルル線ビジネスクラスで間違いありません。通常、この路線でANAマイレージクラブ平会員に開放されるビジネスクラスはたったの2席です。3席以上をいっぺんには絶対に取れません。

 

同じ日付を狙っている人に先を越されてしまったら、あきらめて他の日付を考えるほかなくなります。ほとんどの人がキャンセルすることもなく、日程変更をすることもなく、そのまま使われてしまうからです。また、JALと比較すると段階的に開放される特典席の数も非常に少ないため、空席待ちをしても、新たな開放枠にありつけることはまずありません。旅行予定日の2~3ヶ月前になってもまだ「空席待ち」という状況では気が気ではありませんよね。予定が全く立てられません。

 

そのため、ホノルル線ビジネスクラスを狙う人は、搭乗355日前の特典開放と同時に、往復同日発券という裏ワザを使い、旅程を確定してしまうのが最も確実な方法だということは以前お伝えしたとおりです。

 


特に夏休み期間中の争奪戦の激しさは尋常ではありません。私自身、例年、夏のハワイは7月の前半を狙うようにしてきました。学校が夏休みに入る「海の日」以降では、取れる自信が全くないからです。

 

AMC平会員の空席状況をチェック

試みに、2017年2月のホノルル線ビジネスクラスの空席情報を調べてみました。オフシーズンですから、比較的空席状況は良好なはずです。まずは私の妹(ANAカード平会員。30万マイル保有の陸マイラー)のアカウントで調べた結果を見てみましょう。

 

ANAホノルル線Cクラス AMC平会員の空席状況

 

往路2017年2月23日(木)、復路3月1日(水)という旅程です。往復ともに平日であるにも関わらず、既にビジネスクラス2席は、羽田、成田の3便全てで埋まっています。ちなみに1席での空席情報も見てみましたが、結果は同じ。1席だろうと2席だろうと全て空席待ちになってしまいました。

 

全く歯が立ちませんね。こういう場合、日付を変えて調べていくしかありません。355日前でなくても、ごく稀に空いている日付はあるんですが、往路の空きと復路の空きが、こちらに都合良く並んでいることはまずありません。旅程が2泊になってしまったり15泊になってしまったりと、うまくいかないんですね。

 

やはり平会員の場合は355日前の発券がセオリーです。オフシーズンである2月なら、355日前で比較的容易に取れると思います。

 

プラチナ会員の空席状況をチェック

次に私のアカウント(ANAプレミアムメンバー プラチナ)でログインし、先ほどと全く同じ日付を調べてみました。

 

ANAホノルル線Cクラス プラチナ会員の空席状況

 

なんと、羽田、成田の3便全てでビジネスクラス2席に空きがあります! 取り放題です。ちなみにビジネスクラス3席でも調べてみましたが、この場合、3便全てが空席待ちとなりました。

 

特典航空券の空席システムを推測してみた

上記の結果から、ANAホノルル線ビジネスクラス特典航空券については、以下のように推測できるのではないでしょうか?

 

  1.  プラチナまでのCクラスの総枠は恐らく4席。
  2.  そのうち、2席に関してはAMC平会員にも開放される。
  3.  先にプラチナ会員に4席押さえられてしまうと、平会員は手出しができなくなり、空席待ちすらできない。
  4.  平会員が先に2席押さえても、プラチナ会員にはまだ優先枠の2席が残っている。この状態だと、他の平会員は空席待ちができる。
  5.  プラチナ会員が先に2席だけ押さえた場合、残りの2席が平会員にも開放されるのか、プラチナ会員にだけ開放されているのかどうかは不明。

 

いろんな日付を試してみて、プラチナ会員がビジネスクラス4席まで確保できることは、この目で確認済みです。6席までは空席待ちが可能だったので、もしかしたらダイヤモンドまでの総枠は6席で、ダイヤモンド会員なら、6席全てを取ることも可能なのかもしれません。

 

特典開放枠の謎を全て解こうと頑張ってみたのですが、1人で推測できるのはここらへんが限界ですね……。ダイヤモンド会員に関しては、まだ成れていないのでよくわかりません。

 

現時点で推測すると、総枠が6席、そのうち2席はダイヤモンド会員のみが予約可能で、2席はプラチナ及びSFC以上の会員、2席は平会員という配分のような気がします。ダイヤモンドなら、一気に6席全てを押さえることが可能だと思われます。

 

また、「空席待ちができる日付とできない日付がある」ということに関しては、こう推測できます。4席全てがプラチナ会員に押さえられている場合、平会員は空席待ちすらできない。4席のうち、2席が平会員に押さえられている場合、残りの2席はプラチナ会員に優先的に配分されるが、プラチナ会員が誰も予約しなかった場合、どこかのタイミングで空席待ちの平会員に開放される。こんな感じなのではないでしょうか?

 

この辺はまた後日、ダイヤモンドを達成した後でご報告しようと思います。

 

また、元ダイヤで現SFCブロンズの友人に同じ日付を調べてもらったところ、プラチナと同じく全便空席アリだったので、プラチナとSFCでは枠数、優先度は同等のようです。その後もSFC平会員とプラチナ会員との違いがあるかどうか、いろんな日付で調べてみましたが、枠は同等でした。さらに詳しく検証した記事もありますのでそちらも読んでみてください。

 

 

上級会員の特典航空券の取りやすさは異常

それにしても、必死になってホノルル線ビジネスクラス2席を確保していた平会員時代とは雲泥の差です。

 

会員数の比率は、ANAマイレージクラブ会員が90%、ANAカード会員が10%と言われています。*1想像以上にANAカード持ってる人が少ないですよね。上級会員ともなるとさらに減り、ANAカード会員の10%程度と言われていますから、ANAマイレージクラブ全体からするとわずかに1%程度しか存在しないことになります。この辺はやじり鳥さんが考察されています。

 

 

このたった1%の上級会員が、特典枠の実に50%以上を優先的に取得できるのですから、競争率の劇的な低下は、想像をはるかに超えます。

 

ホノルル線Cクラスを4席取りたいなら、いかにプラチナ会員といえども355日前の熾烈な争奪戦に加わる必要がありますが、2席でいいなら、また、それほど日付にこだわらないのであれば、いつでも取りたいときに取れると言っても過言ではないかもしれません。

 

調子に乗って取ってみた

今回、ANAプラチナメンバーの特典航空券の取りやすさを調べているうちに、「なんだ、取れるじゃん。じゃあ取ればいいじゃん」となり(笑)、予定には全くなかったんですが、調子に乗って、ホノルル線ビジネスクラス特典航空券 2席、取っちゃいました。

 

ANAホノルル線Cクラス2席を取得しました

 

以前は燃油サーチャージで数万円を支払っていましたが、安くなりましたねー。ローシーズンのため、必要マイルも少なめで済みました。

 

空港関連サービスではなく、真っ先に特典航空券の取得で上級会員の恩恵を受けられたことは陸マイラー冥利に尽きます。やっててよかったSFC修行。みんなやりなよSFC修行。修行最高です。

 

まとめ

ANA上級会員になることによって、特典航空券の取りやすさは、劇的に、超超劇的に変わります。陸マイラーにとって、この恩恵の大きさは計り知れません。

 

全路線中最も競争が激しいホノルル線でこれですから、他の路線は推して知るべし。もう「ANAの特典航空券は取りづらい」という定説とはおさらばです。陸で大量ANAマイレージを貯められているなら、SFC修行は絶対やった方がいいという思いを強くしました。

 

関連記事

*1:AMC会員とANAカード会員数の参考資料 http://www.ana.co.jp/ir/kabu_info/ana_vision/pdf/62tq/07.pdf