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DINING hの実体験レポート 羽田空港国際線ANA SUITE LOUNGEの本格ディナー

羽田空港国際線ANAファーストクラスチェックインカウンター

 

2017年2月28日、355日前に発券してあったビジネスクラス特典航空券で、ハワイに行ってまいりました。毎年恒例のハワイ旅行も今回で18回目。これだけ行ってもまだ、毎回必ず新しい発見、新しい経験があります。

 

今回は、羽田空港国際線ANA SUITE LOUNGEにある『DINING h』が初めての経験でした。いやー、これ、本当待ち焦がれていたんですよねー。楽しみで楽しみで。あまりに楽しみすぎて、肝心の写真があんまり撮れていなかったりするんですが(笑)、じっくりとご紹介したいと思います。

 

18時にチェックインカウンターへ

ファーストクラスチェックインカウンターでチェックイン

 

羽田-ホノルル線NH186は21:55発。ごく一般的な旅行客なら、出発の2時間前に空港入りというのが定番の時間ですよね。しかし飛行機大好き空港大好き人は違います。出発の5時間6時間前は当たり前。私も、どんなに遅くとも4時間前には着くようにしています。

 

元々極度の心配性で、「渋滞があったらやばい」「途中でポンポンペインが襲ってきたら死ぬ」「忘れ物を取りに戻るかもしれない」等々、何があっても大丈夫なようにと導き出した時間が4時間前でした。

 

飛行機にたくさん乗るようになり、ANAとJALでダイヤモンドメンバーになってからは、ラウンジで過ごす時間が楽しみになり、この時間はさらに前倒しされ、最近では6時間前というのが多くなりました。

 

しかし今回のメインイベントはDINING hですから、あまりに早く着きすぎても、まだオープンしていません。DINING hのオープン時間は19:30です。そのため、18時にチェックインしました。

 

ANA SUITE LOUNGEへのエスカレーター

 

優先レーンで保安検査を終え、出国審査を自動化ゲートで素早く終え、免税店でちょこちょこ買物した後はすぐさまANA SUITE LOUNGEに向かいます。このラウンジに向かうエスカレーター、テンション上がりますよね。初めてここに来たときは心臓バクバクでした。いまでもワクワクが止まりません。

 

羽田空港国際線ANA SUITE LOUNGEに到着

ANA SUITE LOUNGEででシャンパン

 

景気づけの一杯は、やはりシャンパン。もう儀式ですよ儀式。本当は逆流性食道炎で体調悪化するのでやめておいた方がいいんですけどね(笑)。

 

ANA SUITE LOUNGEののアミューズ

 

メインイベントのDINING hに備え、アミューズ盛り合わせを作り、19時半を待ちます。ちなみに、上段左から「あん肝ポン酢ジュレがけ」「エビの揚げ春巻き」「蟹のごま和え」、真ん中のグラスが「ピクルス」、下段左から「松前漬け」「サーモンのマリネ」「鶏団子甘酢あん」です。どれも美味しい!

 

その他、ANA SUITE LOUNGE内部に関しては、2月の台湾旅行で詳しくレポートしています。そちらも併せて読んでみてください。

 


19:30 DINING h オープン

DINING hはオープンと同時に混雑する、と聞いていたので、予め近くの席に陣取っていました。とはいえ、ラウンジ全体の混雑度はせいぜい20~30%といったところでしたから、「まあそれほど焦る必要もないかな」と思っていたんですが、いやー、びっくり。オープンと同時に「あなたたち、いったい今までどこに隠れてたの……」というくらい人がワッと集まってくるんですね(笑)。

 

ただ、オフシーズンということもあるんでしょうが、一気に満席というわけではありませんでした。曜日やシーズンによっては一気に満席もあり得るでしょうから、「絶対に最初に入って限定メニューを食べるぞ!」と思っているなら、近くのエリアに陣取って、オープン前に人がどれだけ集まってるか様子見しておいた方がいいかもしれませんね。

 

DINING hの入り口

 

19時半に、DINING hのスペース入り口に看板が掲げられます。さあ、いよいよスタート。と、その前に、DINING hの基本情報をおさらいしておきましょう。

 

DINING hとは

2014年3月30日、羽田空港国際線ANA SUITE LOUNGE内にて、DINING hが始まりました。成田にはなく、羽田のみにあるサービスです。

 

深夜便をご利用するお客様を対象にレストラン"DINING h"を新設しました。
"DINING h"では、従来のビュッフェ形式でのお食事に加え、"DINING h"限定の和食・洋食のアラカルトメニューを提供いたします。常駐するシェフがお客様からご注文をいただいてから調理をするため、できたての温かいお料理をいつでもお楽しみいただけます。レストラン専属の係員も常駐し、ANAとして初めての本格的なレストラン形式でのサービスとなります。ご出発前に"DINING h"でフルコースのお食事をお楽しみいただき、機内ではごゆっくりとお休みください。

 

オープンは19時30分~翌0時30分までの5時間のみ。特に0時過ぎの便で機内食を食べるのは結構重いですもんね。そういう深夜便の乗客のために、「きちんとしたディナーはラウンジでお出ししますので、機内ではすぐご就寝いただけます」というサービスとして始まったものです。まあ、結局のところ、DINING hで食べても、さらに機内食も食べちゃうんですけどね(笑)。

 

オープン時間と料理が提供されるまでの時間を考えると、夜22時以降の便じゃないと、かなり慌ただしくなると思います。どんなに早くても、21時以降の便ですかね。どうしてもDINING hを利用したい! という場合は、なるべく遅い便に乗ってください。意外と路線は限られてます。

 

テーブルの数は12。座席の数は24。基本、1名もしくは2名での利用を想定してありますが、テーブルをくっつけて大人数にも対応できるようになっています。2月の台湾旅行時の昼間の写真がこちら。

 

昼間のDINING hのエリア

 

入って右側の壁際の8席です。昼間は普通に、ビュッフェから自分で持ってきて食べることができます。夜になるとこのエリアがDINING hに様変わりするわけですね。

 

DINING hのの窓際席

 

正面窓際の16席。窓の外は滑走路です。

 

ANA SUITE LOUNGE内にあるので、当然ながら、入るためには次のいずれかの条件を満たさなければなりません。「ANA ダイヤモンドサービスメンバーであること」「ファーストクラス搭乗券を持っていること」「ANA SUITE LOUNGEご利用券を持っていること」。

 

正規に入るにはかなりハードルが高いですが、ANA SUITE LOUNGEご利用券なら、ヤフオクで5~6,000円程度で入手できます。DINING hとビュッフェ、アルコール、ドリンクバー、シャワー、トイレ、快適なソファということを考えると、6,000円の価値は充分にあると思います。

 

DINING h スタート

DINING hテーブルのテーブル

 

席に着くと、すぐに専属スタッフがオーダーを取りに来てくれます。WEBでは「フルコースのお食事」とありますが、実際はそこまでのものではありません。まず、前菜は自分でビュッフェから取ってきますから。

 

「えっ?」ってなりましたよ。私はてっきり、全てスタッフが運んでくれるものだと思い込んでいました。実際に行ってみないとわからないものですね。ドリンクに関しては、DINING hでしか出さないものがいくつかあるので、注意してドリンクメニューを見た方がいいです。もちろん自分でバーカウンターから持ってくることもできますが。

 

DINING hでは、月替わりの限定メニューが2つ。3ヶ月毎に変わる通常メニューが5つあります。メニューが変わる毎に、ANA公式サイトで発表があります。

 

DINING hのメニュー

 

私が訪れた2月の限定メニューは以下。スタッフさんに聞いたところ、この日は限定15食でした。毎回全て15食なのかどうかは定かではありませんが、この数字だと恐らくオープンから2回転目で枯渇してしまうと思うので、限定メニューが食べたいなら、オープン直後の入店が狙い目ですね。

 

  1. 赤城山麓牛のロースステーキ
  2. 和歌山県産足赤えびの衣揚げ スパイシークリームソースサラダ仕立て

 

2016年12月~2017年2月までの3ヶ月間固定メニューは以下。翌3ヶ月はメニューが変わります。

 

  1. カサゴのソテー 柚子風味のトマトソース
  2. ハンバーグステーキ和風ソース 半熟たまごを添えて
  3. 牛すき焼き
  4. 銀だらの煮付け
  5. 酸辣湯麺

 

「限定」という言葉に滅法弱いので、もちろん限定メニュー2つを2人でシェアすることにしました。ちなみにこの限定メニューは、1人ひとつしかオーダーできません。が、通常メニューの5つは、さらに追加でいくつでも頼めるようです。私の隣に座っていた老夫婦は、2人とも限定の赤城山麓牛ロースステーキをたいらげた後、さらに牛すき焼きまで食べていましたから。「このじいさんばあさん、よく食うなあ」と思いました(笑)。

 

いずれにしても、節度を保って、スマートに食したいものですね。タダだからといって、食べきれないのに3つも4つも追加注文するのは、いくらなんでもマナー違反です。

 

赤城山麓牛のロースステーキが絶品だった

限定メニューの赤城山麓牛のロースステーキは本当に美味しかったです。私、決して舌の肥えたグルメではありませんし、Gackt様のように肉マスターなわけでもありませんが、「これは普通にレストランで食べたら、間違いなく5,000円はするよな……。というか、一等地の高級店だったらもっと高くなるに違いない」と思いました。それくらい肉質は最高でした。

 

赤城山麓牛のロースステーキ

赤城山麓牛のロースステーキは最高の肉質

 

これ、見ればわかる! と言った感じですよね。レアで焼いてもらいました。肉の食感を存分に楽しめる絶妙なサシの入り。岩塩をちょっと付けて食べると、上品な脂の甘みが引き立ち、口の中が肉汁パラダイスに弾丸トリップですよ。何を言ってるかわからねーと思うが……。

 

和歌山県産足赤えびの衣揚げ

 

赤城山麓牛のロースステーキと比べてしまうと、こちらの和歌山県産足赤えびの衣揚げがなんとも物足りない……。ここは2人で2品シェアなどといわず、2人ともステーキいっとくべきでした。いやー失敗した。いまだに思い出す度に後悔の念が襲ってきます。

 

デザートもあるよ

DINING hののデザートメニュー

 

望むなら、パフェもあります。私たち夫婦は根っからの呑兵衛なので、食事の後もだらだらとお酒を飲むために、デザートは控えました。でも美味しそうですね。これを書いている正に今、食べたいです。

 

まとめ

通常であればANAダイヤモンドサービスメンバーか、ファーストクラス搭乗客しか入れないANA SUITE LOUNGE、そしてDINING hですが、ANA SUITE LOUNGEご利用券があれば入れます。ヤフオク価格5~6,000円を支払う価値が充分にあるということが、今回実際にDINING hを体験してみてわかりました。羽田の深夜便に乗る機会があったら、ご利用券の入手は少し考えてみてもいいかもしれません。

 

限定メニューは月替わりですから、今回私が食べた赤城山麓牛のロースステーキが再び供されることはないかもしれませんが、ステーキは毎月出しているようです。狙うならこれですね。

 

「ヤフオクで買ったご利用券で入るのはなんか抵抗があるよ……」という人は、ANA修行でダイヤモンドサービスメンバーを狙ってみてください。ハードルは限りなく高いですが、この満足感はなかなか他では得られるものではありません。ANA修行(SFC修行)に関しては以下の記事が詳しいです。

 


毎年ダイヤモンドを維持するのは本当に大変ですが、私自身はその魅力にどっぷりはまってしまったので、維持の方向に傾いています。いやー、本当に飛行機の世界は奥が深い。楽しくて仕方ない。また是非DINING h、再訪したいです。

 

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