陸でマイルを貯めることに関しては「若い者にはまだまだ負けんよ(ゴホッゴホッ」という気持ちがあるんですが、こと飛行機に乗るのはからっきしの私です。何せ、陸マイラー生活8年間において、昨年までは1プレミアムポイントたりとも取得したことがなかったんですから。航空券を買ったことがなかったんです。マイル特典航空券でハワイに行くだけだったので。
今年は突然狂ったように(有償で)飛行機に乗りまくっているわけですが、当然ながら失敗に次ぐ失敗の連続です。みっともないのであまりブログには書かないようにしていたんですが、今回は全部さらけ出してみます。
「え!? こんなこと当たり前でしょ!?」ということばかりですが、どんな人にだって初めてはあります。初めての人にお届けします!
初めてのプレミアムクラスで
SFC修行の1発目からANAプレミアムクラスに搭乗しました。この時は羽田空港のプレミアムチェックインのことをよくわかっていなくて、普通の保安検査所に行っちゃったんですよね。
スキップサービスに関しては上記公式ページに詳しく書かれているんですが、とにかく「預け荷物がないなら、スキップサービスではチェックインカウンターに行く必要がない。直接保安検査所に行っていい」としか書かれていないんですよ。
これ、普通に読んだら「あ、じゃあプレミアムチェックインには行かずに、いきなり保安検査所に行こう」となりますよ。なりません? 私だけ?
保安検査場は図の中のA、B、C、Dの部分ですね。ここが普通の保安検査所です。プレミアムクラス利用者や、上級会員の人たちはここを通らず、ANA PREMIUM CHECK-INという所を通ります。この中に、実は秘密の保安検査所があるんです。秘密にされていたんです(されてない
プレミアムチェックインの中は二股に分かれていて、「預け荷物がある人や普通にチェックインする人」が立ち寄るチェックインカウンターがあり、それらが必要ない人はそこを素通りして、優先保安検査所を通るというシステムです。
教訓:座席がプレミアムクラスだったら、スキップサービスであっても普通の保安検査所には行かないでプレミアムチェックインに行くべし!
当たり前すぎて申し訳ないですけど、私は見事に失敗しました(笑)。
プレミアムチェックイン内の優先保安検査所で
「なんでプレミアムチェックイン使わなかったの!?」とダイヤモンドステータスの先輩から詰られたため、2回目はしっかりと利用することにしました。しかしやっぱり緊張するんです。だって入り口が「関係者以外立ち入り禁止」的な雰囲気めちゃめちゃ醸し出してるじゃないですか?
「すいません本当はこんな上流階級の社交場(?)に入れるような人間ではないんですがチケットがあるものですから申し訳ありませんが通らせていただきます」的に卑屈全開のガッチガチ緊張状態で入ったんですね。
で、預け荷物はありませんでしたから、前回の教訓を胸に、中にある秘密の優先保安検査所に直接向かったんです。財布やカギを出し、カバンからMacBookを取り出し、それらを乗せるためのトレーに手を伸ばしたところ……。
ゴンッ!
一瞬時が止まり、「え!? 何!? ゴンッて何!?」となりましたよね。見えない壁が存在していたんです。
緊張のあまり、ガラス戸の向こうに置いてあるトレーを取ろうとして、ガラスにパンチしていたんです(笑)。ガラスの向こうの保安検査官も「え!? 何!? おれ何か悪いことした? おこなの? 激おこ?」となりますよそりゃ。完全にコントです。
教訓:目の前にあると思っているトレー。それはトラップだから気をつけろ!
気をつけてください(真顔
プレミアムクラスへの当日アップグレードで
何度か妻を連れて沖縄に行ったわけなんですが、毎回妻の分は特典航空券の普通席でしたから、私だけプレミアムクラスというのは忍びなく、当日アップグレードを狙っていました。
これも当たり前の話で恐縮なんですが、当日アップグレードは、搭乗日が往復同日なら、往復いっぺんにできるんですよね……。私は往路では往路のチェックインカウンターで、復路では復路のチェックインカウンターでしか、アップグレードできないと勘違いしていました。
こんなやり方では復路アップグレードの可能性が限りなく低くなってしまいます。
教訓:日帰り旅行の当日アップグレードは、往路のチェックインカウンターで復路の分もやってもらうべし!
また、当日アップグレードの申請は、プレミアムチェックインカウンターで行えます。つまり、普通席の予約しかなくても、プレミアムチェックインカウンターに行っちゃっていいんです。結果として空席がなくアップグレードができなかったとしても、優先保安検査所を通過することができます。
ANAラウンジのビールサーバーで
本当にくだらないことで申し訳ないですが、こんなことはないでしょうか? 「ラウンジでグラスにビールを注ぎ、席について写真を撮ろうとしたら、もう泡がなくなっちゃってて切なかった。全然フォトジェニックじゃなくなっちゃった。飲みかけみたいで貧乏くさい……」
あるある! ありますよね! ありませんかね……。
ビールを持ってから席に戻るまでの時間が長すぎて泡が消えてしまうこともありますし、上の写真のように、なぜか全然泡が出てこないまま終わるということもあります。でもこれ、裏ワザがあるんですよー。
これ、わかりますか? 前面のボタンを押す部分がなんかズレてますよね。この部分、マグネットで貼り付けられているだけなんです。これをペラッとズラすと、中に「泡ボタン」がちゃんとあるんです。
そういう余計なボタンがあると、利用する人が混乱してしまうため、普段は全自動のボタン1つだけが押せるように、このマグネットプレートを貼り付けてあるわけです。
別にズラしてもすぐまた同じ位置に貼れますから、泡が少なくなってしまったら、これをズラして泡ボタンを押しましょう。押してる間だけ、泡が出てきます。この泡、缶ビールなんかをグラスに注いだ時に自然にできる泡と違って、クリーミーで美味しいんですよね。
教訓:封印されし泡ボタンへのアクセスは磁力がカギだ!
職員の方に「このボタン、使ってもいいんですか?」と聞いたら「どうぞどうぞ」とおっしゃっていましたから、マグネットプレートをズラして泡ボタンを押すのは全然OKみたいですよ。ご心配なく。
JGC修行の復路で
JGC修行は慣れないことだらけだったため、極度の緊張状態、極度の疲労が襲ってきて大変でした。頭が完全にパンクしてましたね。そのため、忘れ物を「これでもか!」と連発してしまいました。短くまとめます。これ、全部同じ日の出来事です。
- スワンナプーム空港のサクララウンジに「iPhoneのケーブル」「タオル」「小物を詰め込んだポーチ」をまとめて置き忘れてきた。
- 気付いたラウンジ職員が機内まで届けてくれ、「こちらをラウンジにお忘れになったお客様いらっしゃいませんか」とCAさんが機内を練り歩く事態に。
- 名古屋・中部空港に到着した後、新幹線に乗ったのだが、切符を紛失し、改札でもめた。
- 「切符の紛失は再度お支払いいただく必要があります」と冷たいJR職員に「さっき14,000円払って、また出るときにも14,000円払うんですか~? 血も涙もなくないですか~?」とアホの子になりきってごねていたら、特例措置と言われて通してくれた。
- やっと新幹線の改札を出られたあとで、ポケットに切符が入っていることに気付いた(テヘッ
- 名古屋から新横浜まで新幹線、新横浜から羽田まではバスに乗ったのだが、バスを降りる際、前の座席の網のポケットにメガネを置き忘れた。
- バスを降り、羽田空港に入ろうとしたところで目が見えないことに気付き、あわててバス会社に電話。いくつもの営業所をたらい回しにされるも、最終的に担当の営業所と連絡がつき、「巡回バスなので、1時間待ってくれればまた空港に戻る」ということに。
- 空港で待っていたらメガネが届いた。
教訓:歳を取ると物忘れが激しいぞ!
完全におじいちゃんです。すいません。
まとめ
修行は誰もが初めての経験。何度も何度も飛行機に乗ることによって、今まで見えていなかったことが、少しずつ見えてくるようになります。それまでは失敗の連続。仕方ありません。こういう失敗自体も楽しんでいくことが、修行の秘訣だと思いますね。(きれいにまとめた感