ダニエル・K・イノウエ空港(旧称 ホノルル空港)にはJALサクララウンジがあります。2017年現在、ANAは海外に自社ラウンジをひとつも持っていません。これに対し、JALはフランクフルト、サンフランシスコ、ホノルル、バンコク、マニラ、上海の6カ所に自社ラウンジを持っています。JALの大きな強みですよね。
2019年、A380の就航と同時に、ANAもホノルルに自社ラウンジを設置するのではないかという話が出てきているのは『ANAのホノルル線A380導入で変わるかもしれないハワイ旅行5つのポイント』でお知らせしました。そちらも非常に楽しみですが、まだあと2年も先の話です。
今回は、ハワイ旅行からの帰路を盛り上げる、ダニエル・K・イノウエ空港のJALサクララウンジをレポートします。
- チェックインカウンターからサクララウンジまで
- ダニエル・K・イノウエ空港JALサクララウンジに潜入
- JALサクララウンジの入室資格
- JALサクララウンジの内部
- サクララウンジの飲み物
- サクララウンジの食べ物
- JALサクララウンジから搭乗口への距離
- まとめ
- 関連記事
チェックインカウンターからサクララウンジまで
ダニエル・K・イノウエ空港ではANAのチェックインカウンターがターミナルの端に追いやられ、かなり面倒になりました。JALのチェックインカウンターの方が便利です。
チェックインカウンターへのレーンは全部ガラガラですが、颯爽とビジネスクラスのレーンへ。帰りの便JL789は15時発の最終便ですので、少し早めに空港に着けば、混雑はほとんどありません。
空港は何度来てもテンション上がるものですが、唯一、ハワイ旅行の帰りだけは切なさがつのりますね。はー、帰りたくない……。
全エアライン共通のゴールドレーンへ。ビジネスクラス搭乗者は、セキュリティチェックもこういった優先レーンに入れるんです。特にアメリカのセキュリティチェックはかなり入念に行ないますから、通常のレーンだとやたら時間がかかるんですよね……。
この日は空いていたのもあり、10分ほどで優先レーンでのセキュリティチェックを通過することができました。
関係ありませんが、2017年10月22日、ボクシングWBA世界ミドル級王者になったばかりの村田諒太さんと、ここで偶然遭遇しました。世界戦後の息抜きでハワイにきてらっしゃったんですねー。当たり前ですが、身長体重は私も村田さんもほぼ同じなのに、体の締まりが桁違いで、めちゃくちゃに、めっちゃくちゃにかっこよかったです(笑)。
保安検査を抜けたすぐ目の前にサクララウンジへの看板がありましたが……。あらっ。ここは、毎回私がハワイ旅行の帰りに立ち寄る、THE LOCAL@HNLの目の前じゃないですか。
ここで必ず、Kona Brewing co.の『Wailua Wheat』という、パッションフルーツの香りがする地ビールを飲むんですよねー。今回はサクララウンジでビールを飲む予定なので行きませんが。
このまま、THE LOCAL@HNLの入り口に入るような感じでサクララウンジに向かいます。
右の扉がTHE LOCAL@HNLの入り口。左のエレベーターで上に上がると、サクララウンジだったんですねー。もう15回くらいここ来てますが、全然気付いてませんでした。
ANAの場合は自社ラウンジが無いため、ANA便のビジネスクラス搭乗者は、同じスターアライアンスである、ユナイテッド航空の『United Club』というラウンジを利用します。これがまた遠いんだ……。サクララウンジはチェックインカウンター、保安検査を終えたらすぐ目の前です。とても近くていいですね。
ダニエル・K・イノウエ空港JALサクララウンジに潜入
エレベーターを降り、少し長い廊下を抜けると……。
JALサクララウンジの入り口にたどり着きました。サクララウンジの看板とともに、『ADMIRALS Club』の看板も見えます。ここはJALが運営するJALラウンジであるとともに、アメリカン航空のアドミラルズクラブラウンジでもあるんですね。
JALサクララウンジの入室資格
入り口横にはダニエル・K・イノウエ空港JALサクララウンジの入室資格が書かれています。
- JMBダイヤモンド
- JGCプレミア
- JMBサファイア
- JALグローバルクラブ
- ワンワールドエメラルド
- ワンワールドサファイア
- ビジネスクラス以上の搭乗者
厳密にはプレミアムエコノミーやFlex Y運賃のエコノミークラスでも入れるようなのですが、混雑時はミールクーポンの代替サービスになることがあるようです。基本はビジネスクラス以上か、あるいはJALマイレージバンクもしくはワンワールドの上級会員資格が必要となります。本人とその同行者1名が入室可能です。
航空会社の上級会員資格を得るためには、1年間に何度も何度も飛行機に乗る必要があり、非常にハードルが高いです。最もお手軽にこのラウンジを利用する方法は、マイルを貯めて、ビジネスクラス特典航空券を取得することです。
お金のかからないマイルの貯め方を知りたい方は『年間30万以上の大量ANAマイルの貯め方とは 陸マイラーの現実を公開します』という記事を読んでみてください。ANAの貯め方ですが、基本はJALでも同じ。ポイントサイトを使うことが何より重要です。
JALサクララウンジの営業時間は毎日5:30~23:00まで。JALは15時頃が最終便になりますから、その後はガラガラになって北米路線のお客さんだけになるんだと思われます。
余談ですが、2017年8月4日~15日のお盆期間にのみ、ファーストクラス専用ラウンジというものが設置されました。将来的にはJMBダイヤモンドやJGCプレミア、ワンワールドエメラルドを対象とした、ワンランク上のラウンジが常設される可能性はあるかもしれませんね。
JALサクララウンジの内部
中はかなりの広さがありました。「混雑時はプレミアムエコノミーの人は入れない」とありましたが、この広さが満席になるとはすごいですね。少なくとも、ユナイテッド航空のUnited Clubよりはずっと席数も多いように見えます。
室内の真ん中にスタッフルームというか、ストックルームのようなスペースがあり、その周りをぐるりと取り囲むようにラウンジスペースが広がっています。中でもこの写真の一角は、空港の中庭の眺めが良かったです。
正にダニエル・K・イノウエ空港のど真ん中にサクララウンジはあるんです。周りには中庭があり、緑に囲まれています。ロケーション最高です。いつも立ち寄るTHE LOCAL@HNLはラウンジの真下にあるので、そこから中庭を眺めつつビールを飲むのが恒例行事でした。しかしJALビジネスクラスに乗っていれば、そこに立ち寄る必要もないわけですね。最高~。
窓際席でビールを一杯だけいただきました。United Clubは2010年頃からアルコールが有料になり、つい最近になってまた無料に戻ったみたいですが、いつまた有料になるかわかりません。
サクララウンジの飲み物
生ビールサーバーこそないものの、一番搾り、バドワイザー、ミラーライトの缶ビールがあります。ハワイの地ビールがあったら最高なんですが、そこまで望んだら罰が当たりますね。無料で飲めるだけで御の字です。
上段のソフトドリンクはオレンジジュース、トマトジュース、パイナップルジュース、緑茶でした。
ビール以外のアルコールも一通りは揃っています。焼酎や日本酒が少しあったら嬉しいかもですね。
コーヒーとソフトドリンクサーバーももちろんあります。
サクララウンジの食べ物
プレートには「チキン風味即席麺」とあります。お湯を入れて、乾燥ネギを入れて食べます。商品名が書かれていないので同一商品かはわかりませんが、味は完全に日清チキンラーメンですね。チープながらもたまに食べると意外と美味しいです(笑)。
こちらは「ラウンジで温かいものが食べたい」という声に応えて、2016年夏から提供が始まった焼きおにぎり茶漬け。カリフォルニア産コシヒカリと、ハワイアンソルトを使用して作った焼きおにぎりに、ポットから鰹だしをかけて食べます。おにぎりの中には鮭フレークが入ってます。これはちょっと嬉しい……。
チキンラーメンに焼きおにぎり、どちらもチープと言えばチープですが、ハワイでのアメリカンスタイルな食事で弱った胃に優しく、日本人をホッとさせる味ですねー。ANA便で入れるUnited Clubの食べ物に比べたら、雲泥の差です。断然こっちの方がいいです。
ミネストローネがありました。あったかいもの推しですね。
スナックとパンもありました。
食べ物はこれで全てです。「うーん、日本国内の国際線サクララウンジと比べると、いくらなんでも寂しくない?」と思っちゃいますよね。バンコクで経験したJALサクララウンジと比べてもかなり食べ物は貧弱と言わざるを得ませんが、もう一度言わせてください。United Clubよりは断然こちらの方がマシです。それくらいひどいんですよ、あそこは……。
United Clubに関しては以下の記事で少し紹介しています。
JALサクララウンジから搭乗口への距離
保安検査を抜けてすぐのところにJALサクララウンジはあります。空港に入ったら即座にラウンジにたどり着ける代わりに、搭乗口までの距離は長くなっています。
今回私が搭乗したのは27番ゲート。ラウンジからだと10分程度かかります。サクララウンジを利用する場合は、早めに搭乗口に向かいましょう。
ANAで使えるUnited Clubは9番ゲートの上階にあり、空港に入ってからラウンジまでの距離は遠いんですが、搭乗口は大抵ラウンジのすぐそばのため、1~2分でたどり着く事ができます。
これはどちらがいいとも言い切れませんね。ギリギリまでラウンジでゆったりできるANAの方がいいとも言えますが、United Clubでそんな長時間過ごしたくないとも言えます(笑)。
しかし、2019年、ANAはA380の導入と同時期に、ダニエル・K・イノウエ空港に初めての海外自社ラウンジを設置するという話が有力となっています。以下の記事に詳しく書きました。
現在United Clubがある場所を改装し、ANAが運営を引き継ぐのか、それとも別の場所に新たに設置するのかはわかりませんが、いずれにしても現状のサクララウンジを超えるサービスの提供を狙っている事は間違いありません。2019年が楽しみですね。
まとめ
海外ラウンジといえども、やはりJALが自社運営するサクララウンジは、サービスも充分で快適でした。現状、United Clubしか使えないANAは、「ハワイでのラウンジサービス」という点では全くJALに太刀打ちできません。ANA派の私も、正直、JALがうらやましいです。
2019年にA380が導入されてから、真のハワイラウンジ戦争は始まります。お互い切磋琢磨して、よりよりサービスを提供していただきたいものですね。