最終更新日:2017年6月13日
世界初のインパークホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタのスペチアーレ・ルーム&スイートに宿泊してきました。前回までのあらすじはこちら。
今回は写真たっぷりでミラコスタ・スイートの内部をブログレポートします。
ホテルミラコスタのエントランス
この日の開園時間は8:00。本来なら、7時頃には着いていなくてはいけなかったんですが、早朝ごたごたしてしまいまして、結局着いたのは7時半頃。これでは15分前入園に間に合いません。
ホテルに慣れていないもので、駐車場に車を駐めてからテクテクあるいてきたところが上の写真になります。正面に見えているのがエントランス。本当はですね、このエントランスまで直接車で来て、荷物を降ろし、それから駐車場に行くというのがかっこいいと思うんですよね。
ただまあ、このエントランスにばーんと横付けするには、それなりの車じゃないとなあとも思うんですが(笑)。駐車場からコロコロとスーツケースを転がしてくる方が性には合ってました。ちなみに駐車場の車は高級車からそうでないものまで様々でしたが。
エントランスにたどり着くと、すぐに係の人が荷物を受け取ってくれ、名前を訊かれました。荷物はそのまま、15時以降客室が整ったところで部屋に運ばれてきます。
エントランスを入ったところは2Fになっています。ロビーは吹き抜け。船を中心に360度こんな感じです。
ロビーの天井。8つの絵の中には隠れミッキーがいるらしいですが、めちゃめちゃ天井が高く、見上げるのも大変だし、近眼でほとんど見えません(笑)。
このまま2Fのレセプションでプリチェックインを行なってもいいんですが、今回はスペチアーレ・ルーム&スイートに宿泊するため、5Fにあるラウンジ『サローネ・デッラミーコ』でのチェックインが可能です。せっかくですから行ってみたいと思い、入って左側にあるベルデスクの人に尋ねました。「ラウンジでチェックインしたいんですが」。
とても丁寧な説明があり、エレベーターで5Fに向かいます。
サローネ・デッラミーコでチェックイン
ミラコスタのエレベーターは、ミッキーがあの声でアナウンスしてくれます。これね、乗る度に妻がものまねするので、最初は笑ってたんですけど、しまいに「もういい加減お願いだからやめて~~~。うざいから~~~」となりましたね。
ものまねっていうか、「2階、ロビーに到~着!(本物ミッキーアナウンス)」「あいよっ!(妻ミッキーものまね)」みたいな感じで合いの手入れるんですよ。もう、なんなん? 「ミッキーはあいよっ! とか言わねえよ! つーかなんでミッキーがアナウンスしてるのにミッキーが答えるんだよ。登場人物全員ミッキーとか明らかにおかしいだろ!」っていうね。あまりにしつこくて半分キレかけてました(笑)。
エレベーターホール正面にサローネ・デッラミーコがあります。上の写真はその入り口にあるレセプション。ここでプリチェックインを行ないます。それはもう丁寧で痒いところまで手が届く説明がありまして、もうこの時点で「ミラコスタさいこー!」ってなってましたね。
「スパークリングワインとケーキは何時頃お持ちしますか?」とか、「プリチェックインをしていただいた場合、お部屋は16時半からということになっていますが、15時頃にお部屋のご用意ができていることもございます。お気軽に私どもにお声がけください」とか、サローネ・デッラミーコの時間毎のメニューだとか、翌日の荷物の預け方だとか。
それと、「このクレジットカード(SPGアメックス)の利用者って結構いますか?」と質問したら「はい、たくさんいらっしゃいます。シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルがTDLオフィシャルホテルになっていますので、そちらにご一泊されてから、ミラコスタに改めて宿泊という方も多いようです。シェラトンから荷物をこちらにお届けするサービスもあるんですよ」等々、いろんなお話を聞けました。
コンシェルジュデスクの前に腰掛けて、奥のサローネ・デッラミーコを見たところ。まだ朝8時前のプリチェックインですから、中に入るのはまた後で。
ハッピー15エントリーに遅刻
ディズニーホテル4つ、すなわち「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」「東京ディズニーランドホテル」「ディズニーアンバサダーホテル」「東京ディズニー・セレブレーションホテル」に宿泊した人だけ、開園15分前に入園することができます。
知ってる人には当たり前の話ですが、15分前に入園すると、一般入園者に先んじてファストパスを取れるんですよね。しかし私は遅刻してしまったので、プリチェックインが終わった時点で既に入園開始の10分前となっていました。
ミラコスタのエントランスを出てすぐ右の通路を歩くと、ハッピー15エントリー専用エントランスに行くことができます。
15分前から入る人たちの行列だけでも結構なものになりますが、一般入園者はさらにその何十倍も行列しています。実はこの日、運動会の振替休日となっていた学校が全国各地にたくさんあったため、平日にも関わらず、殺人的に混んでいたんです。いや、大失敗でした。お子さんがいればこういうことにも敏感なんでしょうが、事前のリサーチが甘かったです。
遅刻したとはいえ、それでも一般入園者よりは少し早くパーク内に入ることができました。みんなのお目当てはもちろんファストパスです。「走らないでください」と言い続けているキャストさんを横目に、一番乗りたいアトラクションに向かいます。
15分前入園組はみなゆったりと歩いていたんですが、数分すると、後ろからただならぬ気配が漂ってきました。一般入園者が怒濤の勢いで走ってきたんです(笑)。走っちゃダメと言われてるのに……。
あっという間に『トイ・ストーリー・マニア!』を初めとする人気アトラクションのファストパスが消滅しました。朝の時点でなくなっちゃうんですねー。私自身は一番好きなタワー・オブ・テラーのファストパスを取りました。15分前入園のアドバンテージはやはり大きいです。開園30分前から並んでおくのが良さそうですね。
ミラコスタの部屋に入ることができるのは、最短でも15時。それまでたっぷり7時間あります。1年ぶりのディズニーシー、疲れない程度に楽しんできまーす。
エントランス近くのショップで特典引き換え
バケーションパッケージに含まれている「オリジナルグッズ引換券」「フリードリンク券」「チケットホルダー引換券」を持って、エントランス近くのショップに向かいます。
チケットホルダーをショップでもらい、中にフリードリンク券を入れてカバンに装着。ペットボトルではない、カップ入りのソフトドリンクは、ほとんどの店で無料で飲めるんですよ。これは結構嬉しいですね。酒飲みなのでほとんど飲みませんでしたが(笑)。
オリジナルグッズはいろいろ選べるんですが、折りたたみ傘を2つにしました。これ、いきなり着いた直後にもらったので、邪魔だったんです。試しに「ホテルに届けてもらえますか」と聞いたら、OKでした。オフィシャルにそういうサービスがあるそうです。部屋ではなく、ベルデスクに届きます。
セイリングデイ・ビュッフェでブランチ
東京ディズニーシーの何がいいって、お酒が飲めるところですよね! (耳に手を当て同意待ち
タワー・オブ・テラーに乗り、そのファストパスを取った後は、すぐにランチタイムにしました。私のお気に入りはセイリングデイ・ビュッフェ。日によってオープン時間が違うようですが、この日は10時でした。開店直後に入店し、これもお気に入りの席である、ビールサーバーコーナーの前に陣取ります。だってすぐにビールおかわりできる。
しかし細かいこと言わせてもらうと、写真のようにグラスの壁に泡がぷちぷちできてしまうのは、グラスの洗浄がイマイチだということです。もっと頑張れ。
普通にしてると真ん中の席に案内されてしまうので、従業員さんの機先を制し「もし可能なら、あの席にしてもらってもいいですか? 毎年誕生日にあの席に座るのが楽しみなんです」などと言ってわがままを通します(笑)。開店直後だと、断られたことは一度もないですね。
完全にビールのおつまみ \(^O^)/
いよいよホテルミラコスタに潜入
ビールでいい気分になった後は必ずダルくなって何もする気が起きなくなりますね! グダグダしてる間に、あっという間に14時半となりました。一応プリチェックイン後は16時半に部屋に入れることになっていますが、15時に開くかもしれないので、さっさとホテル内に入ります。
この写真はパーク内部ですからね。パーク内から、直接ミラコスタに入れる専用エントランスがあります。
これがそれ。ホテルからパークに入るときは、手の甲に透明スタンプを押してもらいます。紫外線ライト? を当てると見えるようになってるみたいです。
サローネ・デッラミーコで部屋の準備待ち
朝方プリチェックインで訪れた5Fのラウンジ、サローネ・デッラミーコに再び向かいます。疲れ果てたし、ここでお茶でもしながら、部屋の準備を待とうという算段です。ラウンジのデスクの方に名前を告げ、「ここにいるので部屋が空いたら声を掛けてください」と言っておきました。
これがサローネ・デッラミーコの中、右手にはもっとゆったりできる大きめのソファもありましたが、そちらはファミリーが陣取っていました。航空会社ラウンジとは全然雰囲気が違いますねー。ティータイム用の場所、という感じがします。
コーヒー、紅茶などがありました。まだ昼間なので、お酒はありません。夜はがらりと雰囲気が変わり、酒呑みが集まってきます(笑)。
お子様が喜びそうなお菓子も置いてあります。
精神がお子様なので、大喜びでメダルチョコをいただきました。懐かしいなーこれ。
15時きっかりに「お部屋のご用意ができました」との報せが来ました。目論見通りです。
これがカードキー。正直、ミッキーにもミニーにも全く無反応であり、私みたいなDヲタ属性ゼロの人間が泊まっていいのだろうかという気持ちになります。
スペチアーレ・ルーム&スイート ミラコスタ・スイート客室内
ミラコスタは、普通のホテルとは全く構造が違うんですよね。東京ディズニーシーをぐるりと囲むような形になっているため、中央のエレベーターホールから、端の部屋までが遠い遠い。ハウスキーピングのオペレーションなど、かなり大変なはずです。
上の写真では客室扉の横に、ディズニーの絵が描かれているのがわかりますでしょうか。床に近い位置に描かれてますよね。これは小さなお子さんにまず気付いてもらいたいという配慮だそうです。んー、すごい。思想からして普通のホテルとは全然違う。
長い長い廊下を歩き、やっとたどり着きました。今回の部屋は5F、ルームナンバー5369のミラコスタ・スイートです。パーク側から見た位置で言うと、ここ!
その名も「ミラコスタ・スイート」とホテル名が冠されているくらいですから、かなり気合いの入った部屋なんでしょう。最近ハマっている、三軸ジンバルを利用した動画でご覧ください。トイレから始まり、トイレで終わるのは失敗したなーと思っていますが(笑)。
いやー、豪華。ハーバーが一望できます。ただ、欲を言えばやはりテラスが欲しかったですねー。テラスがある部屋はもう少し端の方になり、ショーの正面にならないのかもしれませんが、雰囲気だけでも味わいながらビールが飲めたら最高ですね。
動画では分かりづらかった部分を、写真で補足します。
入ってすぐに隠れミッキー。ドライフラワー? ですかね。これ整えるの、地味~にめんどくさいと思います。
リビングのソファ。西日が射します。ポルト・パラディーゾ・サイドはほぼ全室西日を受ける位置なので、季節によっては午後から夕方にかけてのショーが見にくいですね。真夏が良さそうです。
部屋からの眺めはこんな感じ。ガラス越しなので色が残念ですが。これならショーも丸見えですね。パノラマ撮影していませんが、右の方もしっかりと全部見られます。
ソファの裏側にダイニングテーブル。テーブルにはウェルカムフルーツと特典のグッズ、花が置いてありました。花は生花です。お持ち帰り用の袋まで用意してくれるそうです。
特典グッズは、本の形をしたポーチでした。ミラコスタのロゴが型押しされているフェイクレザーです。
ウェルカムフルーツにはバナナ、びわ、グレープフルーツ、完熟マンゴーがありました。このマンゴーがくっそ美味かった! 「切り分けて改めてお持ちすることもできますのでご遠慮なくお申し付けください」と言ってもらえました。人を使うことに慣れていないので自分で切って食べましたが。
リビングの壁にかかっていたタペストリー。買ったら高そう……。
ベッドルームにももちろん窓があり、メディテレーニアンハーバーの全景が見渡せます。ただし、窓は落下物防止のため、指1本分しか開きません。外の音を聞くためだけに開けるという感じです。やはりテラスのある部屋がいいですねー。
ベッドライナーがかわいい……。これはさすがにDヲタ属性のない私でもキュンとしますね(笑)。本来ベッドライナーは、土足でベッドに寝転ぶとき、靴でベッドが汚れないようにするためのものですが、むしろベッドよりこっちを汚す方がはばかられます。
ちなみに、予約していたディナーから帰ってくると、このベッドライナーは回収されていました。就寝用のセッティングなので仕方ありませんが、ちょっとだけ「ああ、もう一回見たかった……」となりました。
大人3名まで泊まれる部屋なので、ベッドルームのキャビネットには3名分のミラコスタロゴ入りパジャマが置いてありました。着ませんでした。
ベッドルームに面しているバスルーム。アメニティはフェラガモのTUSCAN SOUL。
ドライヤーとか使ったことがないのでよくわかってませんでしたが、これはPanasonicナノケアの最上位機種だそうで、女子ウケ最強みたいですね。ニューヨークにファーストクラス特典航空券で渡航された陸分度器さんが「さすがミラコスタ!」とおっしゃってました(笑)。
冷蔵庫には申し訳程度にしか有料の飲み物が入っていません。「そういえば近くのコンビ二で買ってくるわけにもいかないし、どうするんだろう」とちょっと思ったんですが、2Fロビーの先に『ミッキランジェロ・ギフト』というお土産屋さんがあり、そこで買えるんですね。
普段は見もしないホテルの利用案内を見てみたら、ディズニーホテルに宿泊した人だけが購入できる限定バッグがありました。高いのか安いのかは、よくわかりません。Dの魔術で正常な判断力が失われます。
まとめ
ホテルミラコスタで、最上級から2番目に高額となる部屋、ミラコスタ・スイートでしたが、このお値段出せば、他ならもっとラグジュアリーな部屋に泊まれるよな、というのが正直な気持ちです。でもやはりそこはディズニー。客室の素晴らしさだけじゃ決して比較しきれないものがありました。
一番はやはりホスピタリティです。格式張ってかっこつけることもなく、楽しい気持ちで1日を過ごし、楽しい気持ちのまま帰ってほしいという思いが、本当に伝わってきました。感動すら覚えます。
「コストを削って安く提供するのが正義」とは対極にありました。たとえ高くなろうとも、コストをかけて豊かな体験を提供する。それがDの正義なんですねー。
次回は1日目のディナーと、2日目のディズニーランドへの遠征をお届けします。