ANAとマイルのパパじゃない

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ANAマイレージの有効期限の延ばし方

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海外のマイレージには実質的に有効期限がないものが多いんですが、ANA、JALのマイレージには3年という有効期限の壁があり、無計画に貯めたり使い方に失敗すると、余ったマイルが期限切れになってしまいます。せっかく貯めたマイルをどぶに捨てるようなことだけは避けたいですよね。

 

今回はANAマイルの有効期限切れを防ぐ方法を解説します。

 

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ANAマイル有効期限の基礎知識

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ANAマイレージは積算月の3年後の月末に失効します。2015年10月24日に獲得したマイルは、2018年10月31日に失効。有効期限までに目標マイルを貯められなかった場合、なし崩しに毎月ボロボロと失効していってしまうので、なんとしても期限内に目標マイルを獲得する必要があります。

 

ANAマイレージを完全に無期限にする方法

貯めたマイレージを完全に無期限にする方法が、たったひとつだけあります。陸マイラーにとっては実現可能性ほぼゼロですが、ミリオンマイラーになるという方法です。

 

ミリオンマイラープログラム|プレミアムメンバーサービス|ANAマイレージクラブ

 

「ライフタイムマイル」(LTマイル)という、実際に飛んだ距離に応じてもらえるポイントのようなものが100万を超えるとミリオンマイラーになり、それ以降は生涯、マイルの有効期限がなくなります。

 

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もうひとつの方法は、プレミアムメンバーサービスでダイヤモンド会員になること。こちらは完全に無期限とはなりませんが、ダイヤモンドサービス提供中はマイル失効がなくなり、ダイヤモンドサービスが終わった時点で保有しているマイレージに、新たに3年間の有効期限が設定されるようになっています。

 

しかし、ミリオンマイラーになるには、東京ーニューヨークなら75回往復、東京ー大阪なら1,786回(!)往復しないといけません。ダイヤモンドサービスを受けるには少なくとも年間100万円は航空券を買う必要があります。いずれにしても普通の人には縁遠い世界ですよね。

 

クレジットカードのポイント有効期限を利用する

ANAマイレージは、「マイルを獲得した月」から3年間で失効します。ANAカードで貯めたクレジットカードポイントを、マイレージに移行せずにポイントのまま保持しておけば、有効期限は実質的に延ばせるということです。

 

 

たとえば当ブログでおすすめしているANA VISAワイドゴールドカード。このカードを決済で使うと、1000円につき1ポイント、ワールドプレゼントという名のポイントが貯まります(1ポイントは10マイルに交換できるので、100円=1マイルという計算になります)。ワールドプレゼントの有効期限は、一般カードで2年、ゴールドカードなら3年です。

 

つまり、ワールドプレゼントをワールドプレゼントのまま保持し続け、失効する直前、一気に全てマイルに交換すれば、そこからさらにマイルとしての有効期限3年が始まるので、実質的に約6年間、失効せずに貯め続けることができるわけですね。

 

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有効期限がないクレジットカードを利用する 

ANA VISAワイドゴールドカードのポイントは有効期限が3年。マイル有効期限と合わせても最大で6年間しか貯められません。「もっと長期間じっくりとクレジットカードで貯めたい」という場合は、年会費とマイル還元率に若干難ありですが、ポイント有効期限のないクレジットカードを使います。

 

最終的にANAマイレージを貯めるという目的に合う「有効期限が無期限のクレジットカード」には、年会費が安い順に、以下のものがあります。プラチナカードは年会費が高すぎるので除外してあります。また、年会費、移行費は税抜表記です。

 

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    ANAアメリカン・エキスプレスカード
    マイル還元率1%(100円=1マイル)
    年会費7,000円+マイル移行コース6,000円

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    ANAダイナースカード
    マイル還元率1%(100円=1マイル)
    年会費27,000円

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    ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
    マイル還元率1%(100円=1マイル)
    年会費31,000円

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    スターウッド・プリファードゲスト・アメリカン・エキスプレスカード
    マイル還元率1.25%(100円=1.25マイル)
    年会費31,000円

 

有効期限がないクレジットカードの特徴 

ANAアメリカン・エキスプレスカードは「プログラム年度」という制度になっており、カード発行した月を基点に、そこから1年間で貯めたポイントを「第1プログラム年度で貯めたポイント」として、一律で扱います。この第1プログラム年度で貯めたポイントは、翌々年の第3プログラム年度末で失効します。

 

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VISAやJCBのカードポイントのように、毎月ボロボロと失効していくのではなく、1年間貯めたポイントが一気に失効するという形です。実質的には有効期限3年ですね。この失効直前にマイル移行コースに登録して6,000円を支払えば、以降はポイントが無期限となります。

 

つまり、ANAアメリカン・エキスプレスカードのポイントを無期限にする場合、カード発行から最初の2年はマイル移行せずにポイントとして貯め続け、3年目から毎年マイル移行コースの費用を払うという方法が最もお得ということですね。総コストで考えると1年目と2年目は7,000円、3年目以降は毎年13,000円、ということになります。

 

ANAダイナースとANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードとスターウッド・プリファードゲスト・アメリカン・エキスプレスカードは年会費が高い分、マイル移行費用は必要ありませんから、最初からずっと無期限に貯め続けることができます。

 

特にスターウッドには、「いっぺんに20,000スターポイントをANAマイルに移行する場合、5,000スターポイントがボーナスとして加算され合計25,000マイルになる」という制度があり、マイル還元率は1.25%となるので、同じ年会費でマイル還元率1%のANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを発行するよりお得です。他の航空会社のマイルに交換することもできるので、クレジットカードだけで貯める人にとっては筆頭候補と言えるでしょう。

 

だがしかし! ここまでさんざん解説してきて卓袱台をひっくりかえしますが、陸マイラーの基本はポイントサイト。クレジットカードの決済ではたいしたマイルは貯まらないということは、当ブログで何度も解説してきました。高い年会費を支払い、7年も8年もかけて10万マイルぽっちでは話になりません。クレジットカードポイントの有効期限延長など考えてる場合ではないのです。

 

マイルの貯め方を心得ている陸マイラーなら年間10万~20万マイルは貯まります。むしろ、貯めすぎて使い切れなかったために失効というパターンがほとんどだと思います。ポイントサイトを利用して大量ANAマイレージを貯める方法は以下の記事を参考にしてください。

 

 

陸マイラーの有効期限の延ばし方

皆さんお馴染みのソラチカルート。要となるポイントタウンやハピタス、PeXには有効期限は元々ありません。つまり、有効期限最長2年のメトロポイントに交換せず、その前の段階で止めておけば、無期限に貯めることができます。

 

しかし、メトロポイントからANAマイレージへの交換は月に20,000ポイント(18,000マイル)までという制限があるため、どうしても頻繁に交換していかざるを得ませんよね。「いついつまでに、13万マイル必要」という状況の場合、交換に8ヶ月もかかるわけですから。また、改悪リスクを考え、ポイントは貯め込まずにどんどん交換していくのがセオリーです。

 

「何ヶ月先に、何マイルが必要になる」という計算が立つ人なら、計画的に、必要な分だけをソラチカルートで交換していくことによって、無駄な失効は防げるはずです。しっかり計算していきましょう。

 

ただ、こういうケースも稀にあるかもしれません。「狙っていた特典航空券を発券したけど、突然都合が悪くなり、キャンセルした」。この場合、手数料として3,000マイルを差し引いて払い戻されるマイルには、特典航空券に交換する前の有効期限がそのまま適用されて戻ってきます。こうなると、すぐにまた使う予定が立たない場合、有効期限切れの危険が迫るんですよね。

 

有効期限切れが迫っているマイルへの対処

こういう場合、取れる手段は、おおむね次の4つになります。

 

  1. 無理矢理355日先の特典航空券を発券してしまう
    航空券の有効期限は1年なので、その範囲内で休暇を取り、予約の日付を変更する。ただし、路線の変更はできない。

  2. ANA SKYコインに交換する
    ゴールドカード保有者なら5万マイル以上いっぺんに交換すれば1.6倍のSKYコインに交換できる。

  3. 各種電子マネーに交換する
    SuicaやPASMOでは1マイル=1円になってしまうので、できれば避けたい。

  4. メトロ返しを使う
    ANAマイレージからメトロポイントに交換すると有効期限を延ばせる。

 

最終奥義、メトロ返し

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メトロポイントからANAマイレージへの交換には月間20,000ポイント(18,000マイル)までという制限がありますが、ANAマイレージからメトロポイントへの交換には量的制限はありません。

 

また、他のToMeカードでは、年間で累計3万ポイントを超えた分は、交換レートが下がってしまいますが、ソラチカを保有していれば交換率1倍のまま無制限に交換できます。これを利用して、有効期限が切れそうなマイルは、メトロポイントに戻してしまうという手が使えるのです。10,000マイルは10,000メトロポイントに交換できます。

 

メトロポイントに戻すことによって、有効期限が1年以上稼げ、さらにまたANAマイレージに交換すれば、そこから新たに3年の有効期限を稼げるということですね。デメリットは2つ。

 

  • 再度メトロからANAマイレージに交換する際0.9倍に減ってしまう
  • 大量に戻すと、再度ANAマイレージに交換するのに非常に時間がかかる。

 

ソラチカルートを思い出してください。ハピタス10万はPeX、メトロを経てANA9万マイルになりますね。0.9倍です。仮にこのANA9万マイルを全てメトロに戻し、再度ANAマイルに交換すると、90,000×0.9=81,000マイルになります。

 

つまり、ハピタス10万はメトロ返しを経ても、まだ0.81倍の交換レートで済んでいるという計算になります。これに対して、ハピタス10万をTポイントルートでANAマイルに交換すると5万マイル。0.5倍まで目減りしてしまいます。メトロ返しをしても、まだTポイントルートよりお得なのです。

 

ただし、ソラチカの改悪によって0.9倍という交換レートが崩れた場合は、この限りではありません。改悪リスクはしっかり頭に入れておく必要があります。

 

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まとめ

陸マイラーにとって、ミリオンマイラーやダイヤモンドは実現不可能。クレジットカードポイントの期限もほとんど関係ありません。重要なのは、必要なマイルを計画的に貯めていくことです。突然の特典キャンセルなどで、どうしようもなくなったらメトロ返しを使いましょう。

 

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