ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

PlayStation VRの特別体験会&先行予約販売のためだけに福岡までANAに乗って行ってきました

PlayStation VRは2016年10月13日発売

 

2016年10月13日に発売されるヘッドマウントディスプレイ『PlayStation VR』。PlayStation4の周辺機器として、低コストで本格的なバーチャルリアリティ体験を実現する夢のデバイスです。2016年6月18日に予約が開始されたんですが、ネット予約はことごとく瞬殺。

 

また、6月13日〜10月30日の期間、ソニーストア銀座、名古屋、大阪、福岡天神の土日に限り『PlayStationⓇVR 特別体験会&先行予約販売』が開催されることになりました。発売前に実際に体験することができ、さらに予約購入もできるということで、こちらも予約が殺到し、枠が開放されるたびに瞬殺という状況です。

 

この特別体験会、ごくごく稀に、キャンセルが出ることがあったんです。はい、私、幸運にもたまたまサイトを覗いたとき、キャンセル枠の確保に成功しました。ただしキャンセルが出た会場はソニーストア福岡天神。しかも日程はキャンセル枠確保の2日後。しかしここで怯まないのがマイラーです。飛行機で出かける場所はむしろ望むところ。というわけで、急遽再び、福岡まで飛んできました。

 

今回は飛行機の搭乗記なんだか、ゲームハードのレビューなんだか、よくわからない感じになりますが、欲張ってふたついっしょにお届けしたいと思います。

 

マイルが使えなくてやむなく航空券購入

福岡へ

 

今回のフライトはANAダイヤモンド修行と一切関係ありません。そのため、できればありあまるマイルを利用して特典航空券で行きたかったんですが、ANAの国内線特典航空券には「搭乗4日前までに予約」というルールがあるため、2日前の今回はどうしても有償航空券で乗らざるを得ませんでした。

 

 

航空券もかなりの出費になりますし、無駄にプレミアムポイントを余らせることになってしまいましたが、背に腹は代えられません。私、飛行機大好き陸マイラー歴はたった8年ですけど、ゲーマー歴はその5倍近くにもなるので……。どうしても早く見たかったし、発売日に欲しかったんですよね。ヤフオクで買うのは絶対イヤでしたし……。

 

ANA243 HND−FUK 08:30−10:20 

羽田-福岡のB777-200の機内

 

今回搭乗したのはANA243便、B777−200の普通席です。最後方右側窓際の45K。なぜか最後方真ん中の列にCAさんが8人ほど座っています。何かの研修だったのでしょうか。搭乗率は3割程度でした。羽田−福岡は先日火曜日にも乗り、搭乗率の低さに驚いたんですが、日曜日はさらに人が少ないですね。

 

有料のサムゲタン

 

往路はプレミアムクラスではないため、機内食が出ません。そのため、参鶏湯を注文してみました。美味しいですけど、量が少なくて物足りなさが残ります。しかしそんなことはどうでもいいのです! 今回の目的はPlayStation VR! わくわくが止まりません!

 

ソニーストア福岡天神に到着

2016年4月にオープンしたばかりのソニーストア福岡天神

 

2日前にキャンセルを拾えたのは、2016年6月26日(日)の12:05の体験会でした。しかし空港に着いたのは10:20。しかも前回の福岡修行でご報告したとおり、空港から博多や天神まではものすごく近いんですよね。ゆっくり行ったんですが、11時にはソニーストア福岡天神に着いてしまいました。

 

12時のオープンまで、店の前でただひたすら待ち続けました。ちなみにソニーストア福岡天神は2016年4月にできたばっかりなんだそうですね。真新しいお店の前で待っていると、いかにも古参ゲーマーといった雰囲気の30~40代男性がちらほら集まってきました。

 

店内ではオープン前の従業員さんのミーティングが行なわれています。PlayStation VRの装着方法を練習しているコンパニオン的な女性もたくさんいます。漲ってまいりました!

 

12時のオープンと同時に2Fの体験会会場へ

HMDを装着した私。体験したのはディープ

 

運良く体験の順番で一番をゲットしまして、即座にヘッドマウントディスプレー(HMD)を頭に装着されます。想像よりは軽かったですが、長時間着けていたら疲れるかもしれないなという感じです。メガネをかけたままでもしっかり装着できたのはちょっと驚きました。

 

今回体験したコンテンツは『The Deep』。ケージに入って海の深いところまで潜水していき、巨大なホオジロザメに襲われるという内容です。体験会ではコンテンツは選べないんですが、これが一番体験してみたかったのでラッキーでした。

 

HMDの中に見える映像は、解像度が少し低めで、最初は「まあ、こんなものなのかな……」という感じです。明らかに昨今の高精細なゲームグラフィックより、一段落ちるんですよね。でもこれは、作品世界の中に没入していくに従って、全く気にならなくなってきます。

 

そりゃそうですよ。グラフィックがキレイだとか汚いとかで没入感が左右されるんだとしたら、初代バイオハザードで、みんなあんなに、飛び上がるほどの恐怖を味わっていませんよね。で、HMDの中に見える映像は、初代バイオハザードよりは少しキレイな程度なんですが、実在感は桁違いでした。いわゆる3D映画みたいに立体感が強調されているわけではないんですが、とてつもない奥行きを感じるんです。

 

しかもその奥行きが、正面だけではなく、前後左右、そして頭上から足元まで、全方位360度に広がってるんです。特に足元の広がりには恐怖すら感じました。

 

「今、コンパニオン(?)のお姉さんが俺の頭の動きを見て(笑って)るんだろうなあ……」という変な自意識が邪魔して、あんまり真後ろを振り返ったり、派手な動きは恥ずかしくてできませんでしたが、購入したら思う存分頭を振って、世界に入り込みたいなと感じる出来映えでした。

 

すごいです。やばいです。「こんなキワモノが普及する?」みたいな余計な心配は、あと10年経ったら笑い話ですよ。確かに今の状態ではまだHMDも完成品とは言えないかもしれません。でも、10年後には、VRはごく当たり前の世界になっていると確信しました。ついに電脳空間を生きる時代の入り口にたどり着いたんです。

 

店舗での購入を選択

体験が終わった後、「#PSVRというハッシュタグを付けて、今日の体験をtweetしていただくと、こちらのステッカーをプレゼントいたします」と言われたため、即座にその場でtweetしました。

 

体験が始まる前に、コンパニオン(?)のお姉さん(美人)にスマホを渡しておくんですね。私が体験している間、お姉さんがその様子を撮影してくれるっていう。終わるともう自分のスマホに体験中の写真が入っているので、即座に写真付きtweetができるんです。

 

体験会でもらったステッカー

 

戦利品のステッカーがこれ。もらったときは大喜びでしたけど、冷静になると、「これをリモワやグローブトロッターに貼るのは勇気が要るな……」となりました(笑)。

 

その後、「家に帰ってからオンラインショップで購入手続きをする」「今日この場で購入手続きをする」という2つの選択肢がありまして、なんとなく後者を選びました。少し店内で待つことになるんで、本当は帰ってからの方が良かったんですけど。

 

ソニーストア従業員さんがSFCに気付く

レジで応対してくれたソニーストア従業員さんは40代半ばのベテラン男性。「本日は体験会のご参加、ありがとうございました」と丁寧なご挨拶があります。購入に使うつもりのANAカードを財布から取り出し、テーブルに置いておきました。

 

「今日の体験会、いかがでしたでしょうか?」

「いやー、想像以上でした。絶対欲しいと思いました」

「ありがとうございます。では、ご予約購入の手続きに入らせていただきますね」

「これは配送になるんですよね? 福岡天神までまた引き取りに来なきゃいけないってことではないですよね?」

「はい、オンラインで購入されても、今この場で購入されても、いずれも配送になります」

「よかった。私、東京在住なので、福岡までまた取りに来るとなると、ちょっとしんどいなと思ってたんですよ」

「!!  東京からお越しですか。それはそれは……。もしや、このためだけに今日、福岡まで来られたのですか?」

「はい、このためだけに来ました。特別体験会申込みの早い者勝ち競争に負けてしまったんですけど、たまたま福岡の、今日この時間にキャンセルが出ていたので、一も二もなく予約を入れたんです。PlayStation VRより航空券代の方が高くついちゃいました(笑)」

「遠いところわざわざありがとうございました。本来ならこのようなお手間を取らせないよう、充分な数量をご用意しなくてはいけないんですが……。私、つい先日まで銀座店の方の勤務だったんです。そちらでしたら、このようなご苦労をかけずに済みましたのに」

「いえ、いいんです。私、飛行機乗るのが趣味なので、全然苦にならないし、楽しいんです」

「ありがとうございます。お客様のクレジットカード、ANAスーパーフライヤーズカードですものね。ふふ。私もです。スーパーフライヤーズなんです」

「(!!!!!)」(心の中でがっちりと握手!!!!)

 

というような、マイラー兼ゲーマーである私にとっては、これ以上ない嬉しいやりとりがありまして、購入手続きが終わりました。ANAスーパーフライヤーズカードを手に入れた時から今日まで、ずっと「誰か気付いてくれないかなー」と密かに思っていたんですが、やっと念願叶いました。やはり気付く人は、自分自身もSFC会員の人なんですね。

 

福岡天神でごぼう天うどんを食べるなど

『因幡うどん』のごぼう天うどん

 

その後『因幡うどん』でごぼう天うどんを食べたり。

 

福岡空港ANAラウンジ

 

福岡空港ANAラウンジで、ドライめんたい『博多なかなか』をつまみにビールを飲んだり。

 

福岡-羽田のB777-200の機内

 

帰りの飛行機、ANA264便(FUK-HND 17:55-19:35)で機内食を食べたり、高カロリーな一日を過ごしつつ、ある本をずっと読んでいました。

 

VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む (NHK出版新書)

VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む (NHK出版新書)

 

 

この本、おすすめです。「VRとは一体どんな技術なのか」「今現在、VRを取り巻く世界は一体どんな状況になっているのか」「海外と日本のVRに対するアプローチの違いとは何なのか」「今後VRはどうなっていくのか」ということが、とてもわかりやすく書かれています。

 

まとめ

ヤフオクでプレミア価格がついているPlayStation VRを購入すれば結局は安くつくのに、わざわざ高い航空券代を払って、福岡までVRを体験&予約購入しに行ってきました。

 

陸マイラーから、空マイラーの方に少しだけ足を踏み入れてから、本当に世界が広がった気がします。以前の自分だったら、これだけのために飛行機に乗って福岡まで行くなんて、あり得ない話でした。

 

なんか少しだけ、リンクしている気がします。今自分は、世界を拡張する旅に出ている。飛行機で拡張する現実空間と、ヘッドマウントディスプレーで拡張する電脳空間。どちらがいいとか悪いとかいう話ではありません。そのどちらにも価値がある。体験に価値がある。そんなことを思った一日でした。何を言ってるかわからねーと思うが……。

 

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