ANAとマイルのパパじゃない

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ANA DIA修行搭乗記2 成田空港ANA ARRIVAL LOUNGEの特異性

成田空港第1ターミナル出発ロビー

 

1日4区間搭乗の第2レグ目はNH2158便「那覇-成田」です。今まで行った海外旅行のほとんどで成田空港を利用してきましたが、国内線での利用は初めて。勝手が全くわかりません。

 

しかも那覇の保安検査所では、なぜか「ご搭乗案内」の紙が2便分、2枚出てきています。「え? これっていったん空港の外に出ずに、制限区域内で乗り継げってこと?」と頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになりました。なんだかよくわからないまま、「まあ何とかなるだろ」と成田に向かいます。

 

那覇-成田はPP単価が安い

今回の修行に成田を絡めたのは、ひとえにPP単価が安いからです。この日の羽田-那覇プレミアム旅割28はPP単価9.08円でしたが、那覇-成田は8.47円でした。この路線で単純往復ができれば非常に楽なんですが、1日1便しかなく、折り返さないので日帰り往復はできません。成田から那覇に行ったら、必ず泊まりになってしまいます。

 

その点、関空ベースの那覇修行はいいですよね。PP単価は成田と同じく非常に安いのに、1日4便あるので、日帰りで2往復することも可能です。同じクルーと乗り合わせる恥ずかしさを苦にしない人なら、PP単価も安く、わずか6日間でSFC解脱することができます。

 

NH2158 OKA-NRT 11:55-14:35

B767-300のシート

 

NH2158の機材はB767-300(76P)。プレミアムクラスのシート配列は2-1-2です。かなり乗り慣れてきた左の革張りシートではなく、右のタイプでした。思わず「え~、革張りじゃないの~?」と贅沢な不満がわきましたが、座り心地は決して悪くありません。

 

強いて言うなら、パーティションが小さくてプライベート感がないのと、隣の人に気を遣ってしまい、座席と座席の間の小さなテーブル(?)を利用しづらいことですね。これではあってもなくても変わりありません。

 

その代わり、通常のテーブルの方は便利でした。

 

 

横から縦にできるので、テーブルにモノを載せたままでも前方の足元に手を伸ばしたり、場合によっては席を立つこともできるんですよね。うっかり者なので、やたらモノを下に落として、「食事が終わるまで取れない……」となることがよくあります。

 

機内食

 

機内食はこんな感じ。さっき食べたばかりですが、当たり前のように再び食べます。飲み過ぎたかなと思ったので、お酒はちょっと控えてみました。

 

プレミアムクラスの機内食で、ご飯が温かいときと冷たい時があるのはなぜなんでしょうね。「これは冷たい方が美味しいから冷たいまま出してる」といった雰囲気では全くないところが謎です。

 

成田空港に到着

タラップから降機

沖止めの醍醐味 機体撮影

 

着いた途端にテンションMAX!! 沖止め*1です! あまり経験がないので嬉しかったですねー。飛行機から降りた後、まだ乗客が機内にいる間は、思う存分間近で撮影できます。

 

タラップを降りてくる乗客のほとんどが、外国人だったのが印象的でした。米軍関係者とか多かったですね。里帰りでしょうか。

 

この後、バスに乗り込んでターミナルまで向かいました。ターミナルでは途中、国際線乗り継ぎというところがあって、そこは関係ないので素通り。「ええと、このまま制限エリア内にとどまって、国内線乗り継ぎというところがあるのかな?」と慎重に回りを見渡しながら歩いたんですが、よくわからないんですよね。

 

成田空港国内線乗り継ぎの入り口

 

ありました! 突然目の前に国内線乗り継ぎの自動ドア。「右側のボタンを押してください」とあります。多分これ、中に入ったら逆流できないんだろうなあ、大丈夫かなあと思いつつ中へ入ります。閉まったドアを振り返ると、やはり逆流はできなくなっていました。

 

乗り継ぎエリアのすぐ左に保安怨嗟所

 

自動ドアを抜けてすぐ左手に「搭乗口 A-H」とあります。どうやら保安検査所のよう。あれ? ということはここはもう制限エリアではない? いったん外に出たということ? よくわかりません。

 

保安検査所はガラガラに空いているので、今のうちに入っておこうかというところでハタと気付きました。「いやいやいや、ここ入っちゃったら、それこそもう逆流できないじゃん。もっと探索してからじゃなきゃダメだ」と思いとどまり、引き返します。

 

さっき入ってきた自動ドアは逆流できない。左手にはやはり入ったらもう逆流できない保安検査所。じゃあ残る道は右手だけだ、ということで、ずんずん先に進みます。

 

ANA ARRIVAL LOUNGEを発券

 

ああーーーーっ! ANA ARRIVAL LOUNGE!! 伝説の! 伝説の? 

 

いつもハワイ旅行の帰りに、寄ろう寄ろうと思っては入りそびれていた、国際線到着ラウンジ兼国内線ラウンジです。一度来てみたかったんですよねー。

 

ANAアライバルラウンジは制限エリアの外にあった

 

「これより先、国内線出発エリアにラウンジはございません。国内線でご出発のプレミアムクラスのお客様も ANA ARRIVAL LOUNGEをご利用ください」と書いてあります。

 

いや、ちょっと待ってください。ってことは、さっきの保安検査所に入ってしまっていたら、逆流不可のため、このラウンジには来れなかったということじゃないですか。あっぶねえ……。とんだトラップに引っかかるところでした。慎重に動いてよかったです。

 

とにかくここが制限エリアではないとわかったので、ラウンジは後回しにして、成田空港を散策することにしてみました。14:35に成田に到着した後、次の目的地への出発時刻は17:55で、3時間20分もあったんです。たっぷり成田空港を満喫できました。

 

成田空港は6月のカウンターリニューアルに向けて改装中


成田空港第1ターミナルのチェックインカウンターは、搭乗クラス別にレイアウトされていたんですが、6月2日からはこれが航空会社別になります。「よりわかりやすい配列で、これまでよりスムーズなご案内が可能となります」と書かれていますが、そもそもなんで今まで搭乗クラス別にしてたの? という感じですよね。

 

自動チェックイン機には全て調整中の貼り紙

 

自動チェックイン機は入れ替えのため、全て調整中。急ピッチで作業を進めているようです。

 

ANA SUITE CHECK-IN

Zカウンター ANA SUITE CHECK-IN

 

出たー! 噂のZカウンターです。ANAダイヤモンド会員なら、通常のチェックインカウンター、通常の保安検査所をすっ飛ばし、このゆったりとしたZカウンター ANA SUITE CHECK-IN で保安検査も受けられるという。

 

しかしまだ今は入れません。プラチナメンバーである私が辛うじて入れるのは、スターアライアンスGOLD TRACKの方です。といっても、今回は国内線オンリーの利用なので、いずれにしても入れませんが。

 

スターアライアンスGOLD TRACK

 

ANA SUITE CHECK-INのすごい入り口と比べると、急ごしらえのお化け屋敷みたいな簡素さですね。ただ仕切りの壁があるだけです。

 

ANA ARRIVAL LOUNGE

一通り歩き回ったので、再びANA アライバルラウンジの方に戻ります。このラウンジの特徴は以下。唯一無二の特殊なANAラウンジです。

 

  • 国際線の到着ラウンジであり、なおかつ国内線の出発ラウンジでもある。
  • 制限エリアの外にあるため搭乗口から遠い。
  • アルコールと軽食とシャワーがある。

 

ANA ARRIVAL LOUNGE 内装

 

一番奥の席に陣取り、入り口の方に向かって撮影してみました。 

 

なんだか、今まで入ったことのある、白と黒を基調としたANAラウンジとは雰囲気が全く違いますね。よく言えば家庭的なぬくもり、悪く言えば駅の待合室のような……。椅子が簡素で広々とした感じがありません。しかもANAラウンジに付きものの、あのアロマの香りもありません。ちょっと期待しすぎたかな……。

 

気を取り直して食事のコーナーを覗いてみます。

 

2種のおにぎり、鮭と明太子

一口サイズのサンドイッチ

パン

チョコレート

 

明太子と鮭のおにぎり、サンドイッチ、パン、チョコレート。他にクッキーや飴などが置いてありました。国際線出発ラウンジと違い、温かい食べものや、その場で作ってくれるうどんなどはもちろんありませんが、国内線利用者にもこれだけの食べ物が用意されているのはとても嬉しいです。通常の国内線ANAラウンジには、ブルボンの「すなっくみっくすおつまみ」しかありませんからね。特におにぎりはとても美味しかったです。

 

成田アライバルラウンジには2種類のお酒しかなかった

 

お酒のコーナーはたったのこれだけ。ウィスキー1種、芋焼酎1種、ビールサーバー1銘柄だけです。国際線到着ラウンジ兼国内線ラウンジという特殊な立ち位置のせいでしょうか。海外旅行から帰ってきていきなり空港で飲むというのもあまりピンと来ませんものね。

 

おにぎりとサンドイッチとビール

 

国内修行なのに、乾き物ではない食べ物とビール。これ以上の幸せはありませんね。たっぷり1時間半ラウンジですごし、第3レグ目に備えました。次の目的地は新千歳空港です。

 

 

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*1:沖止め:空港ターミナルの搭乗口から遠いところに駐機すること。乗客は移動式のタラップで乗降し、バスで飛行機と空港間を移動する。地方空港では当たり前の方法。