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ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

高額ポイント案件「FX取引」の恐ろしさを知っておこう

FXチャート

 

大量ANAマイレージを貯めるにあたり、ポイントサイトの広告案件で最もお手軽なのはクレジットカードの発行案件。条件のいいものだと9,000~13,500マイルほどが、安全に獲得できることは、当ブログでも幾度となくご紹介してきました。皆さん、多重申込に気をつけて賢くマイレージを貯めていることと思います。

 

 

もうひとつの高額案件、FX口座開設&取引に関してはどうでしょうか?

 

「9,000~20,000マイルが獲得できるので、気にはなっているけれど、恐くて……」と思って手を出さないようにしている人が多いのではないでしょうか?

 

それ、正解です! やるにしても、まずはその恐ろしさをよく知っておかなくてはいけませんよね。陸マイラー1年生当時に11個ものFX口座を開設して大量マイルを荒稼ぎした私が、今回はFX取引の危険性をしっかり解説します。

 

破産者続出のFX

「FX取引で○億円の脱税」という景気のいい(?)TVニュースもたまに見かけますが、「FXで破産」という方がインパクトがあり、インターネットのまとめサイトでもよく見かけたと思います。なぜ破産なんていう悲惨なことが、あんなにも頻繁に起きていたんでしょうか。

 

それは「レバレッジ」があるからです。レバレッジは「梃子」の意味で、自己資金(証拠金)が少なくても大きな金額を動かすことができる仕組みです。2010年に規制が入ったため、現在ではレバレッジ25倍が最大なんですが、それまではレバレッジ100倍~400倍(!)というFX業者がたくさんありました。

 

たとえばレバレッジ100倍の取引で、100万円を証拠金としてFX口座に入金するとします。すると、100万円の100倍、1億円の取引ができるようになるわけです。*1

 

わかりやすいように1ドル=100円だとすると100万ドル(1億円)をいきなり買うことができます。為替レートが1ドル=101円になると、これだけで100万円の儲けになります。

 

しかし逆に1ドル=99.3円になると、そこで終了。証拠金維持率不足ということで強制決済(ロスカット)がなされ、証拠金100万円全額を没収されます。

 

 

高レバレッジは機関投資家に刈り取られる

上の説明ではちょっと実感しにくいですかね。

 

1ドル=100円で買いポジションを持ち、100.1円、100.2円と、じりじり円安になっていく局面を思い浮かべてください。どんどん儲かっていきますね。「もうちょっとで1ドル=101円になる! そしたら100万円の儲けだ!」とワクワクしますね。

 

ちょうどその時、巨額資金を持つ機関投資家が、大量にドル売り円買いを行なったとしましょう。わずか1時間で1ドル=99.4円まで円高になります。「含み損は60万円だけど、でももう少ししたらまた上がるかもしれないから!」と思っているうちに99.3円に到達。そのあとすぐ反転して円安に進み、101.4円にまでなったとします。

 

最終的に101.4円になったんですから、140万円儲かったと思いますよね。でもそうはなりません。一瞬でも99.3円になった時点でロスカット(全額没収)されてしまい、市場から退場させられるのです。その後円安になったとしても、既に退場させられているんですから儲けもクソもありません。

 

ロスカットの恐怖

これがもしも株式取引(現物株)だったらどうでしょう。100万円の現物株を持っていて、それが30万円になったとしても、また値上がりすることを期待して長期間塩漬けするということもあり得ます。高レバレッジのFXで証拠金いっぱいまでポジションを持つと、それはできないのです。

 

企業が破綻して現物株が紙屑になることは滅多にありませんが、ドル円が短時間で1円以上動くことは珍しくないですよね。特にFXは24時間取引ができるため、あなたが寝ている間に外国の経済指標が発表され、大きな動きがあると対処できません。ポジションを持ったままで寝てしまうと、朝起きたら全財産が消えているということも当たり前にあるのです。

 

直近で言うと、2015年8月24日、ドル円レートがたった2分間で2.8円も下落するという歴史的な大暴落がありました。ロング(買い)ポジションを持っていた人の多くがここでロスカットを食らい、市場から退場させられたのです。その後、値を戻しても後の祭り。こういった大暴落大暴騰の後には、総武線新小岩駅で人身事故がよく起きます……。恐ろしいですね。

 

さらに恐ろしいロスカット遅延による借金地獄

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ロスカットというのは、「証拠金の額に応じて、予め設定された為替レートになったら強制的に決済する」という仕組みであり、本来は証拠金以上の損失を出さないための安全弁です。

 

しかし、あまりに為替変動が急激だと、設定された為替レートになったのにもかかわらず、ロスカット処理が遅延して、証拠金以上に損失が膨らむケースも稀にですがあり得ます。先ほど紹介した、2分間で2.8円暴落のようなケースですね。この場合は証拠金全額を失った上に、場合によってはさらに数百万円という金額を請求されることがあります。もちろん投入資金が大きければ数千万、数億ということも……。

 

ポイント目的でのFX取引はリスクが大きすぎるか

ここまで、背筋が凍るような恐ろしい話であなたを脅かしてきました。でも私は2008年から2009年にかけて11個のFX口座を開設し、当時は当たり前だった最大レバレッジ100倍の口座で取引をし、ほとんど無傷でポイントをもらうことができています。運が良かったからだと思われるでしょうか? 

 

違います。

 

リスクを回避し、損失が最小限になるように注意を払ったからです。こんなことに気をつけました。

 

  • 口座に入金する証拠金は、ポイント付与条件より充分に高額にする。(レバレッジを抑えられます)
  • なるべく少ロットの取引でポイントが付与される広告案件を選ぶ。(大量ロットの取引が条件だと損失が膨らみます)
  • 証拠金に余裕があっても一回に持つポジションは1ロットにとどめる。(レバレッジを抑えられます)
  • 海外市場の時間帯や、大きな経済指標が発表されるときは避ける。(急激な為替変動に巻き込まれないようにします)
  • ポジションは即時決済する。(必ず損をしますが、数十円で済みます)
  • 儲けようとしない。(目的はポイントですから)

 

ポイント獲得条件の読み方

FX案件のポイント獲得条件は、FXの知識が皆無だと読んでも全く意味がわかりません。意味もわからずやってしまうことほど危険なことはないですよね。リスクをよく理解してからでなければ、こういうものに手を出してはいけません。

 

例として、ハピタスのFX案件から『DMM FX』を見てみましょう。

 

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ポイント獲得条件はこのように書いてあります。(少し省略してあります)

 

【ポイント獲得条件】
新規口座開設 + 一括入金5万円、1lot取引完了
※一括で5万円の入金が必要です。
※60日以内に1lot通貨の新規取引+決済で対象

【ポイント却下条件】
虚偽・いたずら・重複・不正・同一データの複数回申込、入力データ不備
・一括で5万円以上の入金をしていない場合・不当な行為で発生したもの
・DMM.com証券口座(FX、CFD)を既に開設されているもの・ポイント目当てと判断された場合
ポイント付与する段階で全額出金処理をされているもしくは口座解約をされたお客様(2014/10/2追記)
・口座開設申込後、60日以内に1lot以上の取引がない場合(2014/10/6追記)

 

1lot取引(1ロット取引)」ということを解説しておきます。ドル円で取引する場合、1万通貨が1ロットということになっています(他の通貨組み合わせでは10万通貨が1ロットの場合もあります)。つまり1ドル=120円とすると、1万ドル=120万円の取引を「1ロット取引」と言っているわけです。これ以下では取引できない最低単位です。「1枚」という言い方をすることもあります。

 

2015年11月現在、最高額の24,000ポイントがもらえるFX案件は『アイネット FX』ですが、ポイント付与条件が「300ロットの取引」です。1ロットを300回、総額3億6千万円もの取引をしないと、ポイントがもらえません。こういう無茶な条件のものは避けた方が無難です。

 

入金額は一括で、最低5万円からとあります。DMM FXはレバレッジ25倍ですから、5万円の入金で125万円の取引ができることになります。しかしこれではドル円1万通貨ギリギリですよね。なので、できれば20万は入金しておきたいところです。多ければ多いほど安全ですから、余剰資金が潤沢な人はもっと入金してもいいです。

 

 

FX取引の流れ

口座を開設して、20万円を一括入金して、1ロット(1万ドル)を「売り」「買い」いずれかのポジションを持ち、持つと同時に即座に決済します。

 

すると、スプレッド(FX業者が抜きとる手数料のようなもの)の分だけ必ず損をします。DMM FXのドル円1ロット取引だとスプレッドの損は30円です。ポジション保有から決済するまでの数秒間にもわずかに為替変動がありますから、50円の損になる可能性もあるし、10円の得になる可能性もあります。大きな変動時には100円や200円の損になることもあるでしょう。

 

しかし、100円や200円のコストで13,500マイルが手に入るならタダみたいなものです。それよりも、口座開設までの労力や時間、入出金の手間、何より一時的とはいえ自己資金数十万円が必要といったことが最大のネックですね。クレジットカード発行案件と比べるとべらぼうに手間も時間もかかります。

 

1ロット取引を終えたら、ポイントが付与されるまでは出金しないようにします。「そんなに危険でもなかったな」と思えたら、ポイント目的と見做されて付与を取り消しされないように、もう1〜2ロット取引してもいいでしょう。ただし、くれぐれも儲けようとは考えないでください。下手に儲かると、ギャンブル的魔力に取り憑かれ、証拠金を全部溶かすまでやめられなくなりますよ。そこがFXの恐いところです。

 

FX案件の最大のメリット

初回限定のため、一生に一度しかポイントはもらえませんが、クレジットカード発行案件と違い、FXには多重申込のリスクがありません

 

「どうしても大量マイルを早く貯めたい!」という場合、ポイントサイトに存在する全てのFX案件を絨毯爆撃すれば、それだけで初年度20万マイルということも充分に可能です。一気に貯めたい人は、是非狙ってみてください。

 

まとめ

高レバレッジのFX取引は噂通りに恐ろしいものです。どんなに儲けていた人でも、一瞬で全てを失うことがあります。しかしそれは高いリスクを取って儲けようとしているから。

 

陸マイラーは儲ける必要はありませんから、リスクを回避し、損失を最小限に抑えることさえ心がければ、FXは単に手間のかかるマイル獲得術でしかありません。ここまで読んでリスクを理解し、できそうだなと思った人だけ利用してください。無理は禁物ですよ。Good Luck!!

 

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*1:レバレッジ100倍は「最大で100倍にすることもできる」ということですから、100万円を証拠金として100万円分のFX取引をする分にはレバレッジ1倍ということになります