前回までのJGC修行でFOPは48,208まで貯まり、残すところ1,792となっていました。「さて、最後のフライトをどうしよう……」と少し悩んだんですが、やはり最後は華々しく、優雅にいきたいですよね。国際線エコノミークラスだと、優雅という感じでもないですし、FOP過剰にもなってしまいますから、ここはパーッと国内線ファーストクラスで。
充実しているANAプレミアムクラスと違い、JAL国内線ファーストクラスはたったの4路線にしか設定されていません。
- 羽田 ⇔ 千歳
- 羽田 ⇔ 伊丹
- 羽田 ⇔ 福岡
- 羽田 ⇔ 沖縄
JAL公式のFOP検索によれば、羽田-伊丹の特便割引ファーストクラスなら、往復2,200FOPとなり、50,000FOPを楽に超えます。飛行時間が短すぎて少し慌ただしいのが難点ですが、わざわざ遠くに行く必要もないだろうということで、大阪に決めました。
今回は記念すべきJGC修行最終搭乗記を、JALファーストクラスとANAプレミアムクラスの違いという観点から、たっぷり、こってりとご報告したいと思います。
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JALは最上級チェックインのハードルが低い
ANAの場合、上級会員専用の国内線チェックインカウンターは「ANA PREMIUM CHECK-IN」と「ANA SUITE CHECK-IN」の2種類ですよね。このうち、プレミアムチェックインはプレミアムクラスなら当然入れますが、最上級となるスイートチェックインには、搭乗クラス関係なく、ダイヤモンドメンバーと、その同行者1名しか入れません。
「当たり前でしょ? 殊更に強調することか?」と思われるかもしれませんが、実は結構重要なことだと私は思っています。というのも、最上級ラウンジであるスイートラウンジには、実はお金さえ出せば誰でも入れるからです。ヤフオクにラウンジクーポンが出品されてますからね。
これに対して、スイートチェックインは、ダイヤモンドメンバーしか絶対入れないんですよ。いや、入るだけなら入れるでしょうが、恐らく追い出されますよ(笑)。
JALの場合、国内線最上級ラウンジであるダイヤモンド・プレミアラウンジも、専用チェックインカウンターも、専用保安検査場も、全て国内線ファーストクラスに乗ることで体験することができます。ハードル低いですよね。上級会員資格は全く要らないんです。まとめると、こんな感じです。
ANAプレミアムクラス | JALファーストクラス | |
専用チェックイン | 〇 | 〇 |
最上級チェックイン | ✕ | 〇 |
専用ラウンジ | 〇 | 〇 |
最上級ラウンジ | △ | 〇 |
どちらがいいかというのは意見の分かれるところだと思います。ハードルの高いANAに征服欲をかき立てられる人もいるでしょうし、私のように、JALで一度上級会員の世界をのぞき見てみたいという人もいるでしょうし。
JALダイヤモンド・プレミア専用カウンターに潜入
ドキドキしながらダイヤモンド・プレミア専用カウンターに入っていったんですが、実は前日にカンニングをしていました。
ダイヤ専用のとこ入ると入り口にカウンターあって結構人並んでることあるんですがあれはUGとかする人用なのでタッチアンドゴーならスルーして奥の(入口から見えない)保安検査場に直接行って下さい、僕は始めての時受託荷物もないのにムダに並んで素人バレバレでした 笑
こういうの、初めてだと絶対わからないですよねー。危うくトラップに引っかかって顔真っ赤にさせられるところでした。もうその時点で心折れてその日の修行は中止ですよ(笑)。id:hetareflyerさん、ありがとうございました。九死に一生を得ました。
私と同じく2016年SFC&JGC修行をやっていらっしゃる、hetareflyerさんのブログはこちらです。
内心ドキドキしながらも、「は? もう何回も来てますが何か?」という涼しい顔を装いつつ、チェックインカウンターを素通りし、すぐさま奥の専用保安検査場に向かいます。
本当はカウンターの写真を撮りたかったです。しかし、この会員制高級バーみたいな雰囲気の中で、カメラを構えるには相当な精神力を必要とします。マイル修行の前に、メンタル修行が必要です。私には無理でした。
専用保安検査場の職員までバーの店員みたいなパリッとした制服だったのにはちょっと笑わせてもらいましたね。コントっぽかったです(笑)。
JALダイヤモンド・プレミアラウンジに潜入
専用保安検査場からダイヤモンド・プレミアラウンジまでは直結です。これはANAラウンジといっしょですね。「間接照明に命かけてます!」といった感じの、無駄にキラキラ光り輝くエスカレーターをあがります。
ラウンジ受付にたどり着きましたが、ここでも写真撮影のハードルが高すぎて無理でした。Google画像検索を見ると、上の写真のように結構撮影してる人がいますから、写真ウェルカムな感じなんでしょうが、1人ではちょっと無理ですね。同行者がいればなんとか……。
悔しさを胸に、さらに奥に進むと……。
どーん! なんだかよくわからないけど、なんとなくすごさだけは伝わってくる、盆栽的な木のオブジェが目の前に!! なんかすごい! なんかすごい!(知能低下中
さすがにJALダイヤモンド・プレミアラウンジはゆったりしていて、落ち着ける雰囲気でした。まだ見ぬANAスイートラウンジにも夢が膨らみます。
調度品にもいちいち高級感があります。
袋詰めではない高級あられミックスです。
高級ソルマックです。何もかもが高級そうに置かれているので、だんだん笑えてきました。JALが本気で笑かしにきてる可能性があります。
窓際の席がよかったですねー。羽田2タミのANAラウンジは、目の前の屋根が邪魔で飛行機がよく見えないのが不満なんですが、ここは見晴らしがよくて、気分最高です。あられミックスも美味しいですし、ビールもすすみます。
私、あまりパン好きじゃないんですが、メゾンカイザーのパンはとても美味しゅうございました。右がヴィエノワーズショコラ。左がクロワッサン。どちらも文句なしでございます。
私レベルですと、もう窓際じゃないと気が済まないわけなんですが、飛行機なんて見飽きたよという人向けには、いい感じの椅子がズラッと並んでいます。ここをさらに奥まで行くと……。
なんとなく60~70年代アメリカのような、個室感たっぷりの、仕切られた席のコーナーがありました。かっこいい。仕切りひとつひとつには一人ずつしか座れません。
ここで思いましたね。「上級会員ってのは、お一人様の世界なんだな」と。基本、旅行者、ツーリストではありませんからね。あくまでも仕事で飛行機に乗りまくる孤独なジェットセッターの世界。ジョージ・クルーニー主演の映画『マイレージ、マイライフ』の世界です。誰にも邪魔されず、ゆっくりしたいんだという強いニーズを感じました。ゆっくりしていってね!
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全体的に、JALダイヤモンド・プレミアラウンジは、とても気に入りました。残念ながら、まだANAスイートラウンジと比べることができませんが、それは7月のANAダイヤ解脱後のお楽しみです。その時が来たら、改めてしっかり比較したいと思います。
B777-200の機内へ
少しラウンジでのんびりしすぎたため、搭乗がまたしても最後になってしまいました。VIP感漂う搭乗スタイルとも言えますが。
ANAプレミアムクラスの本革シートもとても好きですが、JALファーストクラスはさらに立派なシートですね。とても座り心地がいいです。シートというより、ソファといった感じの座り心地だと思いました。
少し遊びがあるのか、離陸時のGがかかる際には背もたれがグッと後ろに沈み込みます。「あれ? リクライニングのボタン押しちゃってたかな? 怒られちゃう!」とちょっと焦りました。仕様のようです。
お隣の席には、いかにも本物のVIPといった雰囲気漂う50~60代くらいの男性。何もリクエストしていないのに、飲み物の好みをCAさんが予め知っていたので、間違いなくダイヤモンド会員の中でも最上級の顧客さんですね。ファーストクラスに乗ったのに、「機内食は要らん」と言ってずっと寝ておられました。もったいないという感情は、とうの昔に捨て去った搭乗マシーンの風格です。
離陸から富士山までをタイムラプスで撮ってみました。シェードの溝にひっかけて撮ったので斜めになっていますが……。
人生初の森伊蔵を機上でいただく
右上のグラスは水ではありません。芋焼酎『森伊蔵』のロックです。
ここ2年ほど焼酎にハマっていまして、森伊蔵には憧れを抱いていたんですが、飲み屋でもなく、プレミア価格で買う宅飲みでもなく、空で初めて飲めたことに感激しました。もう、乗る前からずっと楽しみにしてましたからね。でも味は正直よくわかりません(笑)。焼酎飲み始めたばかりの初心者なもので。
機内食はごくごく普通に美味しいです。美味しさだけでいったらANAプレミアムクラスだって充分美味しいんですが、決定的に違うのは、やはりカトラリーですよね。味気ないプラスチックの容器より、JALのちゃんとした食器の方が美味しそうに見えます。食べてみてもそう感じます。それと、地味にテーブルの色味も重要だと思いました。ANAの青いテーブルは、少し食欲を削がれるように感じます。
写真は非常に優雅な雰囲気ですが、実際のところは羽田-伊丹線ですから、飛行時間はわずか40分。のんびり食べていたらあっという間に着陸になってしまいます。CAさんに迷惑をかけないように、瞬速で食べ終えました。
皆さん食後のコーヒーなどを飲んでいる中、私は意地汚く2杯目の森伊蔵をいただきました。JALのおつまみで出てくるこのドライなっとう、気に入ってます。大量買いして家に置いておきたいレベルです。
CAさんが「もう1杯いっちゃいます?」的に悪戯っぽい笑みを浮かべて3杯目をオススメしてきてくれて一瞬迷ったんですが、ここで調子に乗ったら「やっぱ案の定こいつカスだわ」と認定されることは間違いなかったので、お礼だけ言ってやめておきました。実際、もう1杯いってたら、着陸までに飲み終わらず迷惑をかけることになっていたはずです。危ない危ない。修行僧をハメるCAトラップだった可能性があります。
そんなこんなで伊丹空港に到着。
またしても空港から一歩も出ず
今回のミッションはたったひとつ、空港内の『551蓬莱』で豚まんを買うことだけです。お土産用にチルドでごっそり買い、すぐ食べる用に蒸かしたてを2つ買い、空港展望デッキでビールとともに食べ、即座にまた保安検査に向かいました。本物のトンボ返りです。帰りはささっと手短にまとめますね。
伊丹にもダイヤモンド・プレミア専用チェックインカウンターがあります。が、こちらは入り口こそ洒落てますが、中に入ると羽田ほどの高級感はありません。
ごくごく普通のサクララウンジなので、写真を撮るモチベーションもだだ下がりです。
あられミックスの中に、カレー風味のものが混じってるのがちょっとよかったですね。ANAのすなっくみっくすおつまみも好きですが、こっちの方が美味しい気がします。
帰りもタイムラプスで離陸を撮ってみました。伊丹-羽田は離陸後の急旋回がすごいです。左側の2Aだったのでよく見えました。
50,000FOP到達!
FLY ON ポイントが反映された直後に撮ったスクリーンショットなので、50,000FOPを超えているにも関わらず、まだサービスステイタスがクリスタルのままという、珍しい画像になりました。これがサファイアに変化すると、いよいよJGCの申込ができます。もうワクワクが止まりません。感無量です。
こちらがサファイアに変わった画面。
FOP単価7.73円での解脱
JGC修行の航空券にかかった総額は389,660円。
この他にも、名古屋-新横浜の新幹線代、名古屋でのホテル代、羽田の駐車場代等、出費はいろいろとあるんですが、ややこしくなるだけなので、純粋に航空券代だけで考えましょう。
私の2016年JGC修行のFOP単価は7.73円です。
修行の全記録はカテゴリー『JAL JGC修行』をみてください。
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まとめ
JGC修行ラストフライトはJALファーストクラスで優雅にフィニッシュしました。JALは比較的簡単に上級会員の世界を垣間見ることができるので、国内線ファーストクラス、おすすめです。
行き当たりばったりで始めてしまったため、はじめはどうなることかと不安でいっぱいのJGC修行でしたが、終わってみるとなんともあっさりです。たった1ヶ月。たった8レグ。FOP単価たったの7.73円。
初回搭乗ボーナス5,000FOPと、FOP2倍キャンペーンのおかげで、SFC修行では考えられないイージーモードですよね。全額自腹を切らざるを得ないのが陸マイラー的には最大の難点ですが、元々自腹のつもりの人ならそれも関係ありません。
本当ならここで修行ロスの寂しさに包まれているところですが、私にはまだ高い頂が2つも残っています。すなわち、SFC、そしてANAダイヤモンド。7月のハワイ最終解脱まで、まだまだ飛行機を楽しめる喜びでいっぱいです。いやー、本ッ当に修行っていいものですね。修行サイコー! \(^O^)/