全国ANAラウンジ巡りで行ってまいりました那覇空港ANA SUITE LOUNGE。SFC修行僧なら避けては通れない那覇空港ですから、多くの人がプレミアムクラスの利用でANA LOUNGEには立ち寄ることになると思います。しかし ANA SUITE LOUNGEにはダイヤモンド会員しか入れません。普通のANAラウンジと、いったいどれほど違うのか、ワクワクしながらの初潜入です。写真多めで、こってりとご紹介します。
普通のANAラウンジへの入り方をおさらい
那覇空港で普通のANAラウンジに入る場合は、出発口B(保安検査所)の優先レーンを通るか、いつも空いている出発口C(保安検査所)を通って制限エリア内に入り、搭乗口の方に向かって、てくてく歩いて行くことになります。下の画像は那覇空港ターミナルの右半分、ANA側だけを表示したものです。
出発口Bの一番左は、優先レーンと言っても、ズラッと並んだレーンのひとつを優先扱いにしているだけで、特別感は全くありません。また、ANAラウンジも搭乗口に近いので便利と言えば便利ですが、鰻の寝床のように狭く細長く、席数も少ないためいつも混雑していますよね。時間帯によっては寿司詰めになり、入れない人まで出てきます。
ANA SUITE LOUNGEは保安検査所直結
ANA SUITE LOUNGEの場合、前述の方法と同様に、出発口Bの優先レーンを抜けてから入ってももちろん大丈夫です。その場合はこんな入り方になります。
でもこれ、初めてだとこう入ってしまいそうですが、本来の入り方ではないんです。しかもこの入り方だと入り口がしょぼくてがっかりしてしまいます。本来の入り方は以下のようになります。
ちょっとわかりづらいですよね。以前にご紹介した、保安検査所Cの記事も参照してみてください。
まずは、いつも見慣れた出発口(保安検査所)Bを左手に見ながら、奥へ奥へと進んでいきます。写真の一番左端、B-1と書かれているところが優先レーンですね。プレミアムクラス利用者や、SFC、プラチナといった上級会員が通れるようになっています。
なぜかいつも空いている出発口(保安検査所)Cにたどり着きます。ガラーンとしていて、「本当にここでいいんだろうか……」と不安になってきます(笑)。左手にDiamondの赤いロゴが見えますよね。ここがANA SUITE LOUNGE。
この入り口の中に、ダイヤモンド会員専用保安検査所があるんです。つまり、ダイヤモンド会員に限っては、出発口BもCも使わないのでした。これ、初めてだとちょっとわかりませんよね。よくある飛行機トラップです。何の説明もないか、あっても他の膨大な情報に埋もれていて、気付けないという。
各空港毎、各航空会社毎にこういうトラップが幾重にも張り巡らされているので、完全に初見殺しの覚えゲーになっています。何度殺されても折られない強い心を育てましょう。何度も恥をかかないと飛行機には勝てません。
那覇空港ANA SUITE LOUNGEのデータ
- ラウンジ種別 ANA SUITE LOUNGE
- ラウンジ所有者 ANA
- 施設 1部屋 41席(喫煙スペースあり)
- ファクス/コピー機/ブロードバンド無線LANサービス/プリントサービス/トイレ(多目的トイレあり)/授乳室
- 位置 国内線ターミナル 2F出発口C横 フロアマップ
- 営業時間 6:05~最終便出発まで
- サービス内容 スープ、ソフドリンク、アルコール類、新聞、雑誌
パッと目に付くのが席数の少なさです。たったの41席。鹿児島空港ANAラウンジが70席、中部セントレアラウンジが65席でしたから、一瞬「どんだけ狭いんだ」と思ってしまいます。しかし席数と快適さは関係ありません。同じ面積だったら、席数は少ない方がゆったりできるわけですから。
那覇空港ANA SUITE LOUNGEの内部
中に入ってすぐのところ。この位置の後ろ側に、ドリンクや軽食が置かれており、右手奥に喫煙室やトイレがあります。面積は決して広くないんですが、仕切りだと感じさせない仕切りと、椅子の配置の具合が絶妙で、ゆったりと落ち着ける空間になっています。中部空港のエアラインラウンジとは雲泥の差ですね。
ちなみに窓はありません。これが唯一の弱点と言えば弱点かもしれません。これで窓から飛行機が見えれば最高なんですけどね。
一番奥側には、すだれ状の仕切りに囲まれていて個室感のあるコーナー。ここがお気に入りです。この時はほぼ貸切状態でしたが、ダイヤモンド会員の少なさを考えると、普通のANAラウンジみたいな混雑には、普段から滅多にならないんだと思われます。
奥側から、入り口の方を向いてみたところ。写真右手には、カップルやグループが利用しやすいように向かい合わせの4席が区切られています。慣れた雰囲気のダイヤモンド会員の人は、このコーナーの4席を独り占めして寛いでいました。贅沢感があります。
グループ席とは逆側の壁際にはビジネス席。仕切りと電源があり、隣の人を気にせず仕事に集中できそうです。と言っても、このコーナーが全部埋まるということも考えにくいですから、隣に人が座るケースはまずなさそうです。
那覇空港ANA SUITE LOUNGEのドリンク
コーヒーマシンとビールサーバー。銘柄はオリオンビール一択です。さすが沖縄。もちろん泡ボタンもついてます。
アルコールは、「水のようにごくごく飲める」と私の中で評判の球磨焼酎、そして琉球泡盛古酒、ウィスキーがありました。
ドリンクコーナーの一角には見慣れないものが置いてあります。これは他のANAラウンジでは見たことありませんね。アイスペールで冷やされたマンゴースムージー、瓶入りペプシ、ペリエ、ワイン。さすがSUITE LOUNGE、ひと味違います。スムージーはかなり甘いですが、甘いもの好きな人にはなかなかうれしいんじゃないでしょうか。
冷蔵庫にも沖縄らしく、さんぴん茶。他に、ミネラルウォーター、牛乳、トマトジュース、野菜ジュースがあります。
左はフルーツウォーター、右はシークヮーサージュース。ここでも沖縄っぽさ全開ですね。
この日のスープはクラムチャウダー。他の日に行ったときはミネストローネでした。
おつまみサーバー。左から、チョコ、おかき、グラノーラです。下のトレーに皿を置き、ハンドルを回すと、ざらざら落ちてくるやつですね。ダニエル・K・イノウエ空港(旧ホノルル空港)のユナイテッド航空のラウンジにもありました。これ、あんまりイメージよくありません。餌を与えられてるリスになった気がするので(笑)。ANAラウンジっぽく『すなっくみっくすおつまみ』も置いてほしいです。
パンとクッキーもあります。
これがドリンク&軽食コーナー全景。那覇空港ANA SUITE LOUNGEのドリンク&軽食は全体的に気合いを感じますね。他にはない品揃えで、独自色を出しています。
那覇空港ANA SUITE LOUNGEを満喫
A&W(地元では「エンダー」と読むらしいです)のハンバーガーを持ち込んで食べるのがお気に入りです。至福の時。でもこの日、実は大失敗も犯していました。ANAカードで支払うと10%OFFになることで有名なお土産屋さん『ANA FESTA』の紙袋が見えるかと思います。この中には、沖縄のご当地カレーと、沖縄限定ハイチュウが入っているんですが、これをこのままここに置き忘れて出てしまったんですよね(笑)。飲み過ぎ注意と言うほかありません(笑)。
しかしさすがANA。こういった問い合わせ窓口がちゃんとあります。翌日、那覇空港に電話をかけたところ「届いていませんねー。もしも届きましたらお電話さしあげます」となりました。がっくりきていたんですが、さらに5日後、ANAから電話があり「先日は失礼いたしました。お忘れ物が届いております」とのこと。
なんでラウンジに忘れたものが5日も経ってから発見されるのかちょっと謎ですが(笑)、幸い腐るようなものでもありませんから、「またすぐ那覇空港に行きますので、その時、取りに伺います」ということになりました。なんにせよ、忘れ物も戻ることになり、万事OKです。
まとめ
那覇空港ANA SUITE LOUNGEは、決して広々とはしていませんが、ゆったりと落ち着ける空間でした。ダイヤモンド会員の数がそれほど多くはないからでしょうか、通常のANA LOUNGEと比べると、混雑がないのが嬉しいですね。また、ドリンク&軽食コーナーが地域色を出していて、かなり充実しています。
ここを使えるようになると、沖縄旅行はさらに便利に、快適になるなあと思いました。
次回は関西国際空港国内線のANAラウンジに向かいます。