今回は『ANAとマイルのパパじゃない?』初の試みとして、私、テラヤマアニではなく、ブログ共同編集者 id:superartlife こと、モッシュさんにご寄稿いただいています。
趣味も考え方もまるで違うモッシュさんと私には、「陸マイラー」「ブロガー」「ハワイ好き」という3つの共通点があります。2014年3月にはハワイ現地で合流し、一緒に食事をするというセレブごっこをしたこともあるんですよねー。正にこのブログの共同編集者にうってつけ。
今後も、モッシュさんにはハワイ記事を書いていただく予定です。いつもとは違った視点、いつもとは違った毛色の、密度の濃い記事をお楽しみいただければと思います。ここから先は、モッシュさんの文章となります。
ハワイのレンタルWi-Fiを徹底比較 結論はアロハデータ一択という話
2016年3月にハワイへの家族旅行を計画しています。2年ぶり3回目……。もうワクワクが止まらなく、旅行まで1ヶ月を切ったあたりから実質旅行が始まっているどころか、ああもう目の前にハワイが近づいてるってことはもうハワイ旅行が終わっちゃうううううわあああああと現段階でなってしまうほど楽しみであります。
ちなみに航空券は、テラヤマアニさんから教えてもらった方法+自分のエッセンスをちょっと混ぜて、すべて陸マイラー活動で貯めたマイルを放出してゼロ円です。とは言え、発券当時は燃油サーチャージが必要だったので、完全無料というわけにはいきませんでしたが、それでも航空券を買うよりはかなり安いですよね。
ちょっと話が飛びました。この記事に辿り着いた方はおそらく、ネット無しでは生きていけない方で、SNSのアカウント数は合わせて5~10個くらい持ってたりするんじゃないでしょうか。月末の7GB制限とのチキンレースは当たり前。もしくは月初の常時速度制限上等な通信料を誇り、モバイルブースターを家に忘れた日には呼吸困難になるまでだと思います。
当然ハワイに行っても同じようにネットしたいですよね。むしろ普段より使いたい。iPhoneで撮った写真をインスタに上げて“いいね”がつく……。素晴らしいじゃないですか。いいね! 最高!
海外にいながらも日本の話題を追うこともできるし、もちろんLINEもできるしメールもできる。アイドルが投稿した自撮り画像も保存できるし、Pigoo Live*1で予約もできるし、DMM.yell*2でハートを投げることもできるわけですよ!
後半は蛇足だとしても、日本よりも欲しい現地の情報が多くあり、地図もたくさん開くし、通りかかったレストランの評判を今知りたいし、料理や海や子供の写真を撮っては、最適なSNSに画像をポストしたいはずです。
なので、ハワイでは日本以上にインターネット環境が不可欠。そこで僕の旅に、皆さんの旅に必要なのが「海外レンタルWi-Fi」となります。
優先順位を決める – 4つの要素を見る
モバイルWi-Fiを調べてみると、たくさんの機種、たくさんのプランなど、意外と選択肢が多く、何を見たらいいか分からなくなるかもしれません。ただ基本的には下記の4つの要素を見ればいいと思っています。
- 価格
- 連続通信時間
- 通信最大容量
- 重量
価格は見ての通りです。各社比較すると、意外と価格差があることがわかると思います。
連続通信時間は、どのように行動するかで重要性が変わってきます。レンタカー内やモバイルブースターで充電しながら移動できる人は、ある程度短くてもいいと思います。
通信最大容量は、メールやLINEが主なのか、向こうでも動画や映画を見るかなど、スタイルによって決めましょう。
重量は軽いに越したことはないのですが、軽い機種は電池も小さいので、重量と連続通信時間はトレードオフになる場合が多いです。なるべく手ぶらに近い状態で過ごしたい、どうせいつもリュックを背負ってる……など、人によって重要性が変わると思います。
どれも追求すると価格は高くなりやすいですから、どれが一番大切かを決めると機種を絞りやすいと思います。ちなみに、通信会社はT-mobile、Verisonの2つに分かれていますが、ハワイ・オアフ島は島全体が観光地のため、電波の入り方にあまり差はありません。
今回自分が行くにあたり、いくつかの海外レンタルWi-Fi業者を調べました。ネットに載っていなかったり、不明瞭な情報は電話して問い合わせたりしました。その情報をシェアします。結論を言うと「アロハデータ最強!」なので、読むのが面倒な方はアロハデータで決めちゃっていいんじゃないかと、個人的には思います。以下、個別に比較を書いていきます。
安い・電池容量大・通信容量大・送料無料と最強の「アロハデータ」
複数プランを用意する会社はいくつかあり、アロハデータもその中の一つです。「アロハデータBIG」「アロハデータBasic」「スーパーアロハデータ」という3プランがあります。ただBIGがBasicより安かったり、1日最大通信料がプランによっては表記されていなかったり、最もわかりづらい会社でもありました。なので、電話して問い合わせた情報も含めてお伝えします。
基本プラン
ハワイに限らず海外でのレンタルWi-Fiで最重要視するべきは、実は連続通信時間です。基本的に24時間、旅程中ずっと電源オンにするはずです。宿泊するホテルやコンドミニアムでは充電しながらの運用は当然ですが、逆にそれ以外は外出しているわけで、当然どれくらいの時間、通信できるかが大変重要となります。
2年前にハワイに行った際は、連続通信時間が8時間の機種は1社1機種しかなく、それ以外の会社はどこも3~4時間でした。常時つけっぱなしにするにはあまりにも心もとない数字です。今は8時間が最低ラインとなっています。いい時代ですね。テクノロジー!
なので、個人的には余りデリケートにならなくてもいいとは思います。ただ、もしモバイルブースターを持ってなかったり(各社で有料レンタルプランあり)、レンタカーを借りなかったりする方は、スーパーアロハデータにするのが無難だと思います。
通信最大容量はアロハデータBIGが最も多い500MBでした。ただ、アロハデータBasicとスーパーアロハデータは通信最大容量(1日)が公式サイトに記載されてなかったんですね。僕は問い合わせるまで全プラン500MBかと思い込んでいたのですが、正確な数字を知りたくてアロハデータのカスタマーサービスへ問い合わせたところ、この2つのプランでは目安400MBだと回答が返ってきました。
僕の旅程だと車移動が主で、モバイルブースターも2つ持っていく予定です。ですから連続通信時間は8時間あれば十分です。重量が20gほど重くなっても気にならないし、通信最大容量は少しでも多い方がいい、ということで、アロハデータBIGを申し込みました。
その他オプション
まず受取手数料がゼロ円です。競合他社の多くは、自宅配送するにせよ、空港で受け取るにせよ、500円程度の受取手数料がかかります。
またUSBカーチャージャーが無料レンタルです。他社は1日あたり100円でのレンタルが多いようです。
安心補償というのは、モバイルWi-Fi端末の盗難・紛失に対する補償です。基本的にはどの会社で借りるにしても入っておくべきものです。
僕はのんびりして期間を逃してしまいましたが、ひと月以上前に申し込むと早割が適用されて10%オフとなります*3。また楽天と提携しており、楽天ポイントを利用することができます(ポイント付与はなし)。わずかばかりですが、使いみちのない限定ポイントを使えたのが嬉しかったですね。
ワイホー(Wi-Ho)
次に、検索結果で「海外用の格安WiFiレンタルならワイホー」と出てくるワイホーを見てみましょう。ちなみにワイホーはハワイに限らず全世界が対象となっていますので、1カ国プランと複数カ国用プランとあり、1カ国プランでも国によって価格差があります。
最安はベトナムの390円、最高値はブラジル・トルコ・モルディブ・ロシアの1,080円です。今回はハワイ旅行が主なので、ワイホー1カ国プランで比較していきます。
ちなみに時限的によくセールをやっている印象です。3月には卒業旅行セールとして全プラン15%オフをやっていたりします(学生じゃない人も可)。タイミングが合えばより嬉しいことになるかもしれませんね。
基本プラン
1日あたりの価格は750円とかなり安いです。連続通信時間も10時間と十分です。なので、僕は最初ワイホーで契約直前まで行きました。しかし、サイト上で1日あたりの通信最大容量が記載されてなかったんですね。「これは怪しい……」と電話で問い合わせたところ、目安として200~300MBという回答でした。
仮に1日200MBが最大容量だとすると、1ヶ月6GB相当ですからね。毎月7GBのラインで攻防を繰り広げている僕とすると、多分上限に引っかかってしまいます。あぶなー。
その他オプション
予備バッテリーが選べるところが親切ですね。ただ1週間も行くのであれば、それなりのモバイルブースターが買えてしまうので、これを機に買っちゃう方が絶対お得だと思われます。
おもしろいオプションとして、セルカ棒108円/日レンタルというのがありました。逆にこれは旅行の時以外は使わなそうだし、ハワイだからこそはっちゃけたい需要とかありますから、レンタルするのはありだと思いました。
受取手数料は、空港で受け取るにせよ、配送してもらうにせよ、必ず発生する事務手数料のようなものです。配送料は無料と書いてありますが、返送する際は自己負担になるので要注意ですね。確かに配送料無料は日本語として間違ってないですが、ここでこの言葉を使うのはちょっと商売的にこすい感じがしてしまいます。
行きは配送してもらい、帰りは空港カウンターで返す。これが一番楽そうなんですが、帰国後って、人生で最も早く家に帰りたい瞬間なので、数百円なら配送料を負担して宅急便で返送した方が楽なような気がします。
グローバルWi-Fi
グローバルWi-Fiもワイホーと同様に多国展開しているので、ハワイで使える1カ国用プランにて比較します。
基本プラン
通常プランだと250MB、1日あたり300円を追加することで500MBの大容量プランにアップグレードすることができます。
ハワイ用の機種端末は3種類ありますが、サイト上ではどれを使えるのかがわからないんですよね。なので問い合わせてみました。
回答は、ランダムとのことでした。連続通信時間が5時間と20時間だったら雲泥の差。これをランダムで運用する意味が分かりません。この時点でグローバルWi-Fiで借りるという選択肢がなくなりました。ギャンブル過ぎますよ。
その他オプション
安心補償パックはMAX(756円)、フル(324円)、ミニ(216円)と3段階あるのが特徴です。MAXはWi-Fi機器補償に加えて、携行品損害・パスポート再取得費用について最大10万円の補償がついています。携帯品まるごと安心したい人には良いプランですね。フルは100%補償に対してミニは80%補償となっており、安価にて安心が欲しい人には最適なプランな気がします。
他にはないプランとして、iPadレンタル(540円/日)があるのも特徴ですね。部屋でゆっくりブラウジングした人にはいいかもしれません。
とは言え、配送料は往復実費だったり受取手数料がかかったり、そもそもの基本費用が安くないな、というのが印象ですね。
イモトのWiFi
強烈な名前ですが、そうです、あのイモトです。以前はグローバルデータという名前でしたが、イッテQでブレイクしたイモトを冠にするという大胆なブランディングを展開。確かに一度覚えたら忘れないサービス名。なるほどですね。
基本プラン
ハワイの基本料は980円。通常プランの1日あたり通信最大容量は250MB(400MB/3日制限あり)ですが、2016年3月7日現在、無料で500MBまでアップグレード中です。実は先月には2016年2月29日までのキャンペーンと銘打っていたので、閉店セール詐欺みたいなもんかもしれません。容量が増えるのは嬉しいですね。
ただ、機種が選べないことはいただけません。電話にて問い合わせたところ、ハワイ向けの機種はT-Mobile 4G Mobile Hotspot、T-Mobile SONIC、T-Mobile Z915の3機種ですが、それぞれ連続通信時間が2~3時間、4時間、4時間と、とても常時持ち歩くには心もとない感じでした。
せっかく500MBと通信容量は多いのに、プランと機種が矛盾してるのが惜しすぎますね。
その他オプション
こちらもあんしんパックミニを展開していて216円で80%補償というプランもあります。
イモトWi-Fiで特徴的なのは、渋谷にある本社まで受け取りに行くと受取手数料が0円となるオプションがあることです。個人的に渋谷は通勤路で通るので、「イモトWi-Fiあるな……!」とちょっと思いました。が、連続通信時間の短さにより選択肢からは外れてしまいました。
全体の比較表
最も優位性のあるマスに色を付けました。単純に価格を優先するとワイホーに軍配が上がります。ただ受取手数料540円が必ずかかるので、短い旅程だと1日あたりのコストが大きくなってしまいます。例えば4泊6日だと1日あたり90円が加算されるので、通常料金と合わせると840円となります。帰国後に空港で返却もするのであれば、ワイホーが最安となります。
ただ僕の場合は、1日あたりの通信最大容量を多くしたかったので(セリエAの中継を見るつもり)、200~300MBではとても足りませんし、そもそも200~300MBとぼやかしてるのが好きじゃなかったっすね! ハッキリ書いてそこは! という気持ちになりました。
そういう意味ではアロハデータは、僕にとってとてもバランスの取れた、かゆいところに手が届くプランでした。受取手数料が無料、価格もそこそこ安い、USBカーチャージャーレンタル無料、返送も含めて配送料無料とか最强のプランでした。
ただ各社キャンペーンコードも配布しているようなので、もしかしたらアロハデータよりもよいプランが生まれてくるかもしれません。いずれにせよ、旅行の前に余裕を持ってレンタルWi-Fiを検討し、申し込むことをお勧めします。
アロハデータのように早割を設定しているところもありますし、何より申し込む時点でワクワクが止まらないんですよ。この旅行のワクワク感を早く得るためにも、早めの準備をおすすめします。