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ANAとマイルのパパじゃない

マイレージ、ポイント、クレジットカード、ハワイ、飛行機なんかについての陸マイラーブログ

マイ・ペイすリボで手数料1円を発生させる仕組みをより深く理解したい人のために

クレジットカード メソッド

最終更新日:2017年3月20日

 

ANA VISAワイドゴールドカードでマイル還元率1.7128%を実現するには、マイ・ペイすリボを利用して、ポイントを2倍にするテクニックが欠かせないということは既にお伝えしてあるとおりです。基本的なテクニックですので、必ず下記記事は読んでおいてください。

 

 

しかしこの記事は、わかりやすさを優先するため、実は大胆な省略と意図的な嘘を書いた部分があり、正確性に欠けるんです。この部分です。

 

「金利1円でも発生すればいいんだから、ギリギリまで増額しよう」と思ってはいけません。最初の一回だけは必ず残金が610円~1,610円になるようにします。そうしないと、金利が発生しないケースが出てきます。上手く金利を発生させることができたら、翌月からは残金が最低110円あればOKです。

 

複雑でわかりにくいと思いますが、今回は、マイ・ペイすリボで手数料が発生する仕組みを、より詳しく、より正確に解説したいと思います。

 

ANA VISA/Masterのマイ・ペイすリボにおける基本

まずはこの基本を知っておく必要があります。

 

  1. ANA VISA/Masterカードは毎月15日締めの翌月10日払い
  2. 初回支払い時にリボ払い手数料はナシ

 

三井住友が発行するANAカードの場合、2月16日~3月15日の利用分は、3月15日に締められ、翌月の4月10日に支払います。ただし、この期間にマイ・ペイすリボを使い始めた場合、初回となる4月10日払いではリボ払い手数料が発生しません。

 

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マイ・ペイすリボとは|クレジットカードの三井住友VISAカード

 

上記画像では、月末締めの翌月26日払いとなっていますが、ANAカードの場合は必ず15日締めの翌月10日払いです。リボ払い手数料が初回は請求されないという点は15日締めのANAカードも共通です。

 

実際のリボ払いの流れをカレンダーで追ってみる

以上2点のポイントをしっかりおさえた上で、実際にあなたがマイ・ペイすリボを利用し始めたときのシミュレーションをしてみます。

 

仮に、あなたが2月にANA VISAカードを発行し、マイ・ペイすリボに登録して、以下のような条件で使い始めたとしましょう。

 

  • 2月18日に1回だけ26,460円を決済したとする。
  • 毎月のリボ払い額(元金定額コース)は10,000円に設定したとする。

 

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この場合、3月利用分は2月16日~3月15日(緑のライン)で締められます。そして、翌4月10日には、自分で設定したリボ払い額10,000円を支払うことになります。当然、残金は16,460円です。

 

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3月16日~4月15日(青のライン)は新たに4月利用分となります。

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4月10日に3月利用分の支払い10,000円があり、残金は16,460円。初回なので手数料はナシ。そして、4月16日~5月15日(黄色のライン)が5月利用分ですね。ちなみに2016年4月10日は日曜日です。本当は「10日が休業日の場合、翌営業日が支払日となる」ということになっているため、実際の支払日は4月11日ですが、この説明ではいったん曜日のことは無視してください。

 

ここまでの流れは特に問題ないですよね? 

  

初回のリボ手数料はどの期間で計算されるのか

さて、3月利用分の支払い(10,000円)を4月10日に済ませると、次回の5月10日払いの時には手数料が発生するようになります。この時、金利計算が適用されるのは、ずばり、4月10日~4月15日のわずか5日間です(曜日は無視しています)。 ここ、最も重要な部分なのでよーく覚えてください。

 

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カレンダーで見るとわかりやすいですよね。4月10日に10,000円を支払った残金16,460円は、4月利用分とともに、次回5月10日の支払いへと回されます。10日にはちゃんと10,000円支払ったわけですから、残金16,460円を借りている期間は4月10日から4月15日までの5日間となるわけです。

 

ANA VISAカードのリボ払い金利は年利15%。365日で15%の手数料を取られるということですから、5日間の日割り金利を計算するとこうなります。

 

15%÷365×5≒0.205479%

 

5日間の日割り金利は約0.2%です。

 

16,460×15%÷365×5≒33.821917円

 

残金16,460円を5日間借りた手数料は約33円。これを5月10日に支払うことになります。

 

2回目の支払いからはリボの金利が利用期間の全てに適用されるため、その月が30日ならば15%÷365×30≒1.23%。31日ならば15%÷365×31≒1.27%。28日だとしても1.15%。つまり、どの月でも必ず1%以上となります。

 

まとめてみましょう。

 

  • 初回支払い時にリボ払い手数料はナシ
  • 2回目の支払い時には、初回の残金に対して5日分の金利、約0.2%がかかる。
  • 3回目以降の支払い時には2回目以降の残金に対して1ヶ月分の金利、約1%がかかる。

 

では手数料を1円にするには?

ここまで理解できていれば、あとは簡単です。初回の支払い時に、残金をいくらにすれば、2回目の支払いから、最少手数料1円にできるでしょうか? 初回の残金に対しては5日分の金利0.2%がかかるんですから、500円ですよね。残金を500円にすれば、手数料は1円で済みます。

 

500×0.2%=1

 

先ほどの例で言うと、リボ払いの設定は10,000円にしてありました。残金は16,460円ですから、このままでは33円の手数料を支払うことになります。1円にするためには、臨時増額して、残金を500円以上にしなくてはいけません。

 

しかし、三井住友カードの臨時増額は、1,000円単位でしかできないんですよね。なので、16,000円臨時増額してしまうと、残金は460円となり、手数料1円が発生しません。ここはぐっとこらえて、15,000円臨時増額しましょう。そうすれば、残金は1,460円。手数料3円となり、ポイント2倍の条件を達成できます。

 

その次の支払いからは金利は丸々1ヶ月分となり、1%ですから、残金は100円以上あればいいということになります。(正確には1%以上なので残金はもうちょっと少なくてもいいんですが)

 

10日が土日だった場合の例外処理

15日締め10日払いなら、通常初回金利は5日間分の0.2%ですから、残金500円あれば手数料1円が発生するんですが、そうならない場合もあります。

 

2016年4月10日は日曜日だったため、実際の支払日は11日となります。こうなると、もしもこれが初回の支払いだった場合、金利がかかる日数は4日間となります。4日間で1円の手数料を発生させるために必要な残金はいくらでしょうか。

 

a×0.15÷365×4=1

a≒609

 

4日間だと0.16%ほどしか金利がかからないので、残金500円では足りないですね。残金609円ほどが必要になってきます。同様に、10日が土曜日だった場合は初回金利は3日間分、0.12%ほど。残金812円ほどが必要です。

 

三井住友カードが金利計算で小数点以下いくつまで計算に入れてるのか、付利単位がいくらなのか定かでないので、もう少し多めの残金にしておく方が無難です。

 

滅多にないことですが、10日が土曜日で、さらに月曜日が祝日というパターンもありました。2015年1月です。

 

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2015年1月が初めての支払月だった場合、金利がかかるのは13~15日の間、たったの2日間。この場合の日割り金利は0.082%ほど。残金1,217円以上が必要です。これも、もう少し多めの残金にしておくほうが無難です。

 

失敗した場合

もしも臨時増額を間違えたり、金利計算を間違えたりして、初回の手数料が1円に満たなかった場合(もしくは全額支払ってしまった場合)は、マイ・ペイすリボのポイント2倍はもらえません。

 

尚且つ、その次の支払いも、またリセットされて、支払日以降15日までの日割り金利となってしまうため、残金100円ではダメなんです。ここ重要ですよ。金利発生をミスったり、うっかり全額支払ってしまったら、その次は100円ではなく、日割り金利で手数料1円以上を発生させる残金が必要になります。

 

手数料発生に失敗したせいで、その後もずーっと残金を100円にしていたら、実は全くポイントが2倍になっていなかったというパターンがあるのです。

 

なぜ意味不明な数字を書いたのか

ここまでお読みいただいたら、「初回支払い日が10日なら必ず500円以上残す」「初回の支払日が11日以降の場合はもっと残す」「2回目からは100円以上残す」というのが正解だとおわかりいただけたと思います。しかし、私は上記記事では「初回は610円~1,610円以上残すべし」「2回目からは110円以上残すべし」と嘘を書きました。

 

数字にあんまり深い意味はないんですが、強いて言うと注意喚起です。500円と書いてしまうと「約500円でしょ? じゃあ490円でもいいよね」と強引な解釈をされて失敗してしまうのではないかと思いまして。

 

610円というように、細かい数字を書くと、500円以下の残金にする人はまずいないだろうと予測したのです。しかし、10日が土曜日でさらに月曜が祝日のような例外パターンに運悪く当たってしまうと、残金610円でも手数料1円が発生しないという失敗の危険性があります。

 

全てを台無しにする返品・キャンセル

こういった涙ぐましい努力で金利手数料を1円単位に押さえても、全てが台無しになり、手数料ゼロ円になってしまうことがあります。手数料ゼロ円とは、すなわち、ボーナスポイントの2倍がナシになってしまうということです。

 

それは、返品やキャンセルによる、返金が起こった場合です。詳しい説明はあまりにややこしいので省略しますが、マイ・ペイすリボで手数料を最小限に押さえている場合、返金は最大の鬼門となります。

 

特に、航空券を何度も何度も購入するSFC修行僧の場合、キャンセルはほぼ避けられない事態ですから、注意してください。マイ・ペイすリボと臨時増額を駆使してボーナスポイント2倍を狙っているカードでは、「返金の可能性のある決済はしない」という決断も必要です。

 

まとめ

マイ・ペイすリボでポイント2倍をもらうためにはリボ払い手数料を最低1円発生させる必要があります。

 

初回支払い時の残金には、通常は5日間しか金利がかからないため、注意が必要です。

 

初回支払い時には、金利がかかる日数に応じて残金500円~1,500円程度になるように臨時増額し、次の支払いからは残金100円以上となるように臨時増額するのが正解です。仕組みをしっかり理解していれば間違えることはないんですが、なかなか複雑でわかりにくいのが難点ですね。

 

いちいち計算するのは面倒なので、初回は2,000円程度の残金にして、手数料が発生しているのを確認したら、翌月からは1,000円程度の残金にする、というようなアバウトな感じでいいと思います。どうせ数十円程度の微々たる手数料なんですから。

 

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