ANA ダイヤモンド修行を終え、「さて次は何をしようかな」と思ったとき、真っ先に思いついたのが羽田空港第2ターミナルANAスイートラウンジへの訪問でした。ANA「ダイヤモンドサービス」メンバーだけが入ることを許される秘密の場所。まずはこれですよね。
ヤフオクやメルカリでラウンジご利用券を入手すれば、国内線でも国際線でもANA SUITE LOUNGEに入ることはできます。しかし、ダイヤモンド会員になるまではと、我慢して行かないでおいたんです。
「でもANA SUITE LOUNGEって、羽田と伊丹と那覇しかない。たったの3つじゃすぐ終わってしまうな……。こうなったらいっそのこと、日本全国の全てのANAラウンジに行ってみるか……」
というわけで、全国ANAラウンジ訪問記の始まりです。
今回の旅程
1日4レグ乗ってきました。
NH0619 | 羽田-鹿児島 | 06:40-08:20 | 特典 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
NH0352 | 鹿児島-中部 | 09:55-11:10 | 特典 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
NH0307 | 中部-那覇 | 13:05-15:15 | P株優 | 27,410 | 2,224 | 2,422 | 11.31 |
NH0474 | 那覇-羽田 | 18:15-20:40 | P株優 | 31,340 | 2,706 | 2,860 | 10.95 |
一応15万PPでもらえる特別仕様ネームタグも視野に入れてのラウンジ修行(?)なのですが、 最初の2便は特典航空券で取ってみました。予約したのがわりと直前だったので、航空券代が高かったんです。それにしても6時40分の便……。こんな早朝のフライトは生まれて初めてです。起きるのがつらかった……。
羽田空港第2ターミナル南側
早朝の空港って、いいですよね……。
南側C、Dの保安検査所の旗が見えます。こちら側は62番以降の搭乗口に近い方です。北側A、Bの保安検査所は、61番より若い番号の搭乗口に近くなっています。目指すANA SUITE LOUNGEは南側にありますから、搭乗口が61番より若い番号の場合はちょっと遠くなってしまうのが難点ですね。
恐らく、何年もダイヤモンドメンバーを維持しているような出張族の皆さんは、若い番号の搭乗口のときは、あえてスイートラウンジには行かず、北側にある普通のANAラウンジを利用したりしているのではないでしょうか。
私はこの時、運良くスイートラウンジに近い方の67番搭乗口だったんですが、たとえ一番遠い55番搭乗口だったとしても、こっちに来ますよ(笑)。
ようやくANA PREMIUM CHECK-INには慣れてきましたが、さすがに初めてのANA SUITE CHECK-INは緊張します。「あれー? 間違えちゃいましたかー? ここはスイートチェックインですよー? プレミアムクラスご利用の平会員の人は、プレミアムチェックインを使ってくださいねー」という視線で見られるのではないか……という卑屈すぎる緊張感です(笑)。
でもちょうどこの時、どこからどう見ても航空ヲタといったカジュアルな風体の人が先に入ってくれたので、すかさず後に続くことができました。いやー、心強い。これがパリッとしたエリートサラリーマン風の人ばっかり入っていくようだと、「もう今日はプレミアムチェックインでいいか……」と弱気になっていたところです(笑)。
内部の保安検査所は撮影が憚られるので写真がありませんが、特にPREMIUM CHECK-INと大きな違いはなかったように思います。
ANA LOUNGEへのエスカレーター
PREMIUM CHECK-INから入っても、SUITE CHECK-INから入っても、同じエスカレーターに合流して2Fに向かうことになります。
2Fにたどり着きました。ここまではSFC修行で見慣れた風景ですね。普通席ではなくプレミアムクラスに乗れば、ここまでは来ることができます。このエスカレーターから先が禁断のANA SUITE LOUNGEです。上にあがらず、左に行くと通常のANA LOUNGE。そちらは今までにも何度かご紹介しています。
スイートラウンジは、2Fではなく3Fにあるんですよね。ラウンジスタッフさんの深々としたお辞儀にたじろぎます。何か結界のようなものすら感じてしまい、足が勝手に左に曲がってしまいそうになりますが、「いやいやいや大丈夫。もう自分はダイヤモンド会員なんだから……」と先に進みます。
羽田空港第2ターミナルANA SUITE LOUNGEのデータ
- ラウンジ種別 ANA SUITE LOUNGE
- ラウンジ所有者 ANA
- 施設 1部屋 246席(喫煙スペースあり) シャワーブース(3ブース)/ファックス/コピー機/ブロードバンド無線LANサービス/ プリントサービス/携帯電話充電サービス/トイレ/マッサージチェア
- 位置 第2ターミナル 本館南側4階 フロアマップ
- 営業時間 5:15~最終便出発まで
- サービス内容 スープ 、軽食、ソフトドリンク、アルコール類、新聞、雑誌
さすが羽田空港、数としては圧倒的に少ないダイヤモンド会員のためだけに、246席ものANAスイートラウンジを用意しています。本館北と南の普通のANAラウンジはそれぞれ450席程度ですから、少し狭いのかなと想像してしまいますが、広さはANAラウンジと変わりません。席が少ない分、1席ずつのスペースが広くゆったり取られているんですね。
羽田空港 ANA SUITE LOUNGEの内部
うわあ……。やっぱり普通のANAラウンジとは違います。入り口正面には覚醒したゴンの髪型*1みたいなオブジェ……。左に行くと、緑があって、さらに滝みたいな水が流れてます……。このコーナーは「THE PARK」と呼ばれているようです。やっぱ緑と水の流れがあると、リラクゼーション効果ありますね。なぜかTHE PARK側にはビールが置かれていません。
入って右の方は少し無機質な感じの空間ですが、適度にプライベート感のある椅子が並び、窓からは飛行機がよく見えます。そう、ここは2FのANAラウンジと違って、3Fなので、建物の屋根が邪魔にならないんです。窓際には斜めに配置された椅子があり、飲み物を置けるテーブルもあります。素晴らしい……。
ANA SUITE LOUNGEのアルコール
飛行機を肴に飲むビール。これに勝る幸せがあるだろうか? いやない。
なんとANA LOUNGEと、ANA SUITE LOUNGEとでは、ビールの銘柄にすら差がつけられているんですね。高価格帯のサントリープレミアムモルツと、サッポロヱビスビールがあります。逆に、普通のANAラウンジにはあるアサヒスーパードライやキリン一番搾りがありません。
ビール以外にはウィスキーや焼酎、ワイン等がありましたが、この辺りはそれほど多種多様でもなく高級感が漂うわけでもありません。
ANA SUITE LOUNGEの軽食
この日は野菜のブイヨンスープと、パンは3種、ミニクロワッサン、よもぎロール、バターロールがありました。スープは日によって、コーンスープだったりパンプキンスープだったりします。
ビールサーバーが置かれていないTHE PARK側にはいなり寿司もあります。スイートラウンジに入って左側のTHE PARK側と、入って右の方とでは、置かれている食べ物、飲み物が違うんです。好みのものを揃えるのに移動しなくてはいけないのがちょっと面倒かもしれません。
しかし、国内線ラウンジでこれだけ食べ物があれば嬉しいですよねー。ビールに合うお総菜系があったらいいなあ……と夢想しましたが、さすがにそれは欲張りすぎですね。自分で買ってこいという話です。
11時を過ぎると、クリスピークリームドーナツが供されます。甘党の人には嬉しいサービスですね。
ANA SUITE LOUNGE、その他の設備
コーナーには花があり、マッサージチェアもあり、4人掛けができるところもありました。いやー、しかしダイヤモンド会員って、そんなに数いるんですかね? 結構広かったんですが、ANA SUITE LOUNGEが満席になるようなことはあるんでしょうか? ちょっと想像できません。
落ち着ける椅子のある喫煙室もありました。イマドキの喫煙室って、地下牢みたいな窓のない空間に、お尻の半分くらいしか乗らない、ものすごく座り心地の悪いバーベンチだったりしますよね。ただでさえ喫煙者は肩身が狭いんですから、あんまりいじめないでほしいです。ANA SUITE LOUNGEの喫煙室は決して広くはないですが、窓から飛行機がよく見え、ちゃんとした椅子があって、よかったです。換気もまずまずです。
ラウンジを出てすぐのところにはエレベーター。こちらから、搭乗口に向かいます。JALサクララウンジの、いきなりラウンジ空間にエスカレーターがあるのも好きですが、こちらが正統派ですね。
早朝6時からビールを飲み、フラフラになりつつ、このあと鹿児島空港のANAラウンジに向かいました。