最終更新日:2017年12月28日
「ポレット!? 何それ?」
いきなり耳慣れない名前ですよね。『ポレット』はいわゆる「VISAプリペイドカード」です。ポイントウォレットを略して付けられた名前です。既にハピタスにおいて予告されていた、このVISAプリペイドの中身が公開されました。
今回はマイルの貯め方とはあまり関係のない話になりますが、「ポレット」に関して解説します。ハピタスポイントの使い道が広がるというお話です。
VISAプリペイドとは
VISAプリペイドカードは多くの発行会社から出ており、既にその内容をご存知の方も多いかと思います。ちなみに今回のポレットは株式会社セディナの発行です。
VISAクレジットカード | VISAプリペイド | |
---|---|---|
入会 | 与信審査あり | 与信審査不要 |
年齢 | 18歳以上 | 12歳以上 |
口座振替 | 必要 | 不要 |
利用可能額 | 利用限度額の範囲内 | チャージ残高の範囲内 |
支払い方法 | 後日、口座引落し | 購入時に引落し |
年会費 | カードによっては必要 | 不要 |
VISAプリペイドは与信審査がなく、12歳以上なら誰でも発行でき、チャージしてある残高以上は使えないので、通常のクレジットカードのように「たくさん使いすぎてしまった」ということがありません。
利用できるシーンは、通常のクレジットカードと同じです。カード端末が置いてある店舗なら国内海外問わず使えますし、もちろんネット通販でも使えます。
『ポレット』も、VISAプリペイドカードのひとつですから、基本は一緒です。要するに、ハピタスポイントをアプリからプリペイドカードにチャージして、世界中の実店舗やネットショップで、お金として使えるようになるということですね。
ポレットの概要
- チャージする度に0.5%増量。
- アプリから簡単に、1ヶ月あたり1ptから30万ptまでハピタスポイントをポレットカードにチャージ(交換)可能。
- ポレットカードの残高上限は100万円。
- ハピタス以外のポイントもチャージできるようになる予定。
- 年会費無料、発行手数料無料。
ふえる
ハピタスポイントやクレジットカード、ペイジー等からポレットにチャージすると、回数に制限なく、その都度、チャージ金額の0.5%が増量されます。これ、実はとても珍しいんですよね。他のプリペイドは決済に対してポイント等が付与されるので、後付けなわけです。つまり、何か買物をしない限りはポイントがもらえるということはありません。
これに対して、ポレットの場合はチャージ金額自体が増量されるので、実際に買物をするときには、チャージした金額以上の残高があるわけです。「後でもらえる特典ではなく、先にもらえる特典」という形です。
ただ、単純に還元率だけを考えると0.5%は決して良い数字とは言えませんから、ハピタスポイントがそれほど貯まっていないのであれば、ポレットにチャージして使うより、銀行振込で現金化して、もっと還元率の良いクレジットカードを利用して使う方が、バックは大きくなります。
ただし、2017年3月7日〜5月31日23:59の期間中は、初回交換に限り0.5%ではなく5%の増量が行われます。2回目以降の交換は0.5%になりますから、初回だけは大きく交換した方がお得です。
つかえる
ポレットはVISAプリペイドカードですから、コンビ二やスーパー、ネットショッピング、アプリ課金等々、世界200以上の国と地域にある、約4,000万のVISA加盟店で使うことが出来ます。使い方はVISAのクレジットカードと全く同じです。クレジットカードの場合は後払いですが、ポレットはプリペイドなので、先にチャージしておいて、その場で即時決済となります。
普通のクレジットカードとの大きな違いは以下の3点。
- 残高不足の場合は決済できない。
- 毎月引き落とされるサービスではポレットの残高に関わらず利用できない。
- 海外ATMでの現地通貨引き出しはできない。
決済時点で残高不足の場合は当然ながら利用できません。また、公共料金等の引落しカードに指定することはできません。
クレディセゾンの『NEO MONEY』やJACCSの『Gonna』、ソフトバンクの『ソフトバンクカード』等、海外ATMでの現地通貨引き出しができるVISAプリペイドもありますが、ポレットの場合はできません。ここは残念な部分ですね。
まとまる
ポレットの運営と、アプリの開発は『Pollet株式会社』が行なっています。この会社も初めて聞く名前ですが、実はハピタスを運営している株式会社オズビジョンの子会社なんですね。
そのため、サービス開始時においては、チャージできるのはハピタスのみですが、今後ポレットにチャージできるポイントサイトは「順次追加されていく予定」ということになっています。実際の所、ポイントサイト各社はライバル関係にあるわけで、すんなりと提携サイトが増えるとはなかなか思えないのですが、そこはハピタスの頑張りに期待したいところです。
追記:2017年12月現在、ポイントインカム、ちょびリッチ、ワラウ、LINE Payのポイントもチャージできるようになっています。
1ポイントからチャージできるので、たくさん登録してある各ポイントサイトの端数ポイントを、ギュッとポレットにまとめることができたら、非常に便利ですね。
また、各種ポイントだけではなく、クレジットカードやペイジー(ネット振込)でもチャージが可能です。
かんたん
ポレットはVISAプリペイドですから、元々「与信審査なし」「口座振替登録なし」「12歳以上から発行可」「年会費無料」「発行手数料無料」と非常にお手軽に使えるます。
3月7日からiOSアプリとAndroidアプリが用意されており、アプリから簡単にハピタスポイントをチャージすることができます。ハピタスポイントをVISAプリペイド内の現金に交換する、というイメージです。
初回のみ、ポレットアプリからハピタス認証をすると、次回からは数タップするだけで最大2時間以内にチャージが完了します。早いですね。ハピタスポイントを銀行振込で現金化するには、申請から3営業日が必要です。これが一気に2時間以内に短縮できるのは大きなメリットと言えます。
ご存知の通り、従来ハピタスポイントは、1ヶ月に3万ポイントまでしか交換することができませんでした。銀行振込するにしても、ドットマネーに交換するにしても、上限は1ヶ月3万だったんですよね。ハピタス堂書店だけは例外で、本やCD、Blu-rayの購入なら、1ヶ月の上限なしに使えたわけですが、そこにポレットが加わった形です。
ポレットにはいったいいくらまでチャージできるのか?
ハピタスポイントからポレットへの1ヶ月の交換上限は30万円です。大多数の人にとって、ハピタスの交換上限は事実上なくなったと言っていいかもしれません。このポレットへの1ヶ月交換上限30万とは別枠で、他のポイントや現金振込の上限3万があるので、合計で毎月33万円までハピタスポイントを交換することができるようになります。
ポレット自体の残高上限は100万円となっており、この上限までは目一杯チャージすることができます。つまり、ソラチカルートが大渋滞を起こすような大量ハピタスポイントを持っている人の場合、毎月30万円ずつチャージすれば、3ヶ月で90万円以上の残高にすることも理論上可能ということです。
似たようなプリペイドカードに、モッピーのポイントからチャージできる『POINT WALLET VISA PREPAID』というものがありますが、あちらは残高上限が10万円。ポレットはその10倍にもなります。ただし、ポレットはモッピーのプリペイドとは違い、銀行口座からのチャージができません。
あんしん
ポレットはプリペイドなので、「ついつい今月は使いすぎてしまった……」ということがありません。残高以上は使えませんから。
また、お財布の現金が盗難にあったら戻ってくることはまずありませんが、ポレットの紛失や盗難なら、アプリから即時ロックをかけて再発行すれば、金銭的損害はありません。もちろん、残高は再発行された新カードの方に移行されます。こういった、カードの停止、再発行、残高の移行といったことは、発行会社である株式会社セディナが行ないます。
クレジットカードと同様、大きな買い物をする際、多額の現金を持ち歩くより安全、安心ですね。
ポレットの実際のつくり方、使い方
- ハピタスに登録
- スマホに『ポレット』をインストール
- アプリ内でポイント交換とカード発行手続き
- ポイントがチャージされたカードが自宅に送られてくる
- ハピタスを経由しなくても、ポレットのアプリ内でチャージ(交換)が可能に
ハピタスに登録
ポレットを発行するには、まずはハピタスのアカウントがなくては始まりません。
スマホにポレットをインストール
App Store、もしくはGoogle Playから、ポレットをダウンロードして、スマホにインストールします。もちろんアプリは無料です。
アプリ内でポイント交換とカード発行手続き
インストールしたポレットでハピタスアカウントの認証をし、ハピタスポイントをポレットにチャージ(交換)します。
カードが届く
通常のクレジットカードと同様の方法で、自宅にポレットカードが届きます。既にポイントをチャージしてある状態で届くので、すぐにVISA加盟店舗で利用可能です。
アプリからチャージが可能に
カードが届いて以降も、ハピタスのサイトに行く必要はなく、アプリを使うだけでチャージすることが可能になります。
まとめ
「陸でマイルを貯める」という明確な目的をお持ちの当ブログ読者にとっては、ポレットはどう使ったらいいのか、少し悩んでしまうモノかもしれません。正直なところ、マイルを貯めるにあたっては必要ないでしょう。
しかし、「毎月のお小遣いを少しでも増やしたい」という理由でハピタスを利用している人たちや、ハピタスポイントが貯まりすぎてソラチカルートが大渋滞を起こしている人にとっては、ポイント利用の選択肢が広がることになります。
ポレットは発行から維持まで、全てが無料ですから、とりあえず発行しておいて損はありません。選択肢のひとつとして、持っておいてもいいかもしれませんね。