2017年10月下旬、ANAのアップグレードポイントを利用したビジネスクラスアップグレードでバンコクに行き、SPGアメックスのポイントを利用した無料宿泊でシェラトン・グランデ・スクンヴィット・ラグジュアリーコレクションのスイートルームに宿泊してきました。
3回目のバンコクとなりますが、宿泊するのは実は初めて。前2回は日帰りでしたから。この記事では、主にシェラトン・グランデ・スクンヴィットのスイートルームをご紹介します。
- バンコク行きにはプレエコからのアップグレードを利用
- シェラトンの予約にはスターポイントを利用して無料宿泊
- 空港からシェラトン・グランデ・スクンヴィットまではリムジンサービスで
- シェラトン・グランデ・スクンヴィットに潜入
- ラグジュアリースイートの概要
- ラグジュアリースイートは広々快適でした
- リーズナブルで美味しいルームサービス
- おまけ 2階の正面玄関前に喫煙所アリ
- まとめ
- 関連記事
バンコク行きにはプレエコからのアップグレードを利用
この旅行はANAダイヤモンド会員になるための、いわゆる修行として行なったものです。航空会社の上級会員に関することはご存知ですよね。新幹線には何度乗ろうとも特典は何もありませんが、飛行機は違います。乗れば乗るほどVIP待遇がすごくなっていきます。以下の記事に上級会員に関する詳しい解説が載っています。
ANAの上級会員の場合は、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドとランクが分かれており、私は最上級のダイヤモンドステータスを目指してANA便に乗りまくっているわけです。
上級会員になるために必要なプレミアムポイント(PP)を効率良く貯めるため、今回はプレミアムエコノミーを予約し、アップグレードポイントを利用してビジネスクラスにアップグレードしました。アップグレードポイントの利用法に関しては以下の記事に詳しいです。
- プレミアムエコノミーはPP効率が良く、上級会員修行に最適。
- 余らせてももったいないので、アップグレードポイントを利用して、プレミアムエコノミーをビジネスクラスにアップグレードした。
こういう二段構えで、ビジネスクラスに乗る事となりました。修行をしないのであれば、マイルを使って、最初からビジネスクラス特典航空券を取得するのが最適解です。
体力をしっかり温存したままスワンナプーム空港に到着。ビジネスクラスだと6時間程度のフライトは楽勝ですね。マイルを貯めれば、お金がなくてもビジネスクラスに乗る事ができます。
シェラトンの予約にはスターポイントを利用して無料宿泊
シェラトン・グランデ・スクンヴィット・ラグジュアリーコレクション(長ったらしい名前ですね……)は、5つ星ホテルではあるものの、バンコクの高級ホテル内のランク付けで言えば最高級と言えるほどのところではありません。
でもそういうところが逆に狙い目です。私、いろんなホテルに泊まるようになってから、「最高級5つ星ホテルのスタンダードルームより、4つ星ホテルのスイートの方が満足度が高い」と思うようになったんですね。東南アジアは元々ホテル客室料金が相対的にとても安いですから、ホテルのグレードを少し落とせば、とんでもない部屋に、比較的リーズナブルな価格で宿泊することができます。
ちなみに約3ヶ月前の予約時点では、2017年10月のシェラトン・グランデ・スクンヴィットのスタンダードルーム(40平米)は、キャンセル可能なフレキシブル料金で税込7,612バーツでした。日本円にすると、26,000円ほどです。
私が狙ったラグジュアリースイート(75平米)はキャンセル可能なフレキシブル料金で税込18,714バーツ。日本円で64,000円ほどです。
75平米のスイートルームは2人で宿泊するには充分すぎるほどのゆったり感。広さを考えると64,000円もやむなしという感じがしますが、実際出すとなると躊躇するお値段ですよねえ……。この部屋にスターポイントを利用して無料宿泊してきました。
スターポイントは、SPGアメックスという、発行するだけでスターウッドホテルグループのゴールド会員になれるクレジットカードの利用で貯めることができます。SPGアメックスに関する詳しい記事は以下。
表にまとめるとこんな感じです。「参考スイート」というのは、同時期のロイヤルハワイアンのヒストリックガーデンスイートのデータです。
スタンダード | スイート | 参考スイート | |
---|---|---|---|
広さ | 40平米 | 75平米 | 82平米 |
SPGカテゴリ | 4 | 4 | 6 |
税込料金 | 26,000円 | 64,000円 | 98,000円 |
必要ポイント | 10,000pt | 25,000pt | 40,000pt |
1ポイント価値 | 2.60円 | 2.56円 | 2.45円 |
25,000ptを貯めるのはなかなかハードル高いですが、参考スイートのロイヤルハワイアンではさらにハードルが高くなります。40,000pt必要ですから。相対的には東南アジアのホテルは少ないポイントでスイート体験ができるということになります。
ちなみに、SPG公式WEBサイトにおいては、ポイントを利用した無料宿泊ではスタンダードルームしか表示されません。スイートに一体何ポイントが必要になるかは、各ホテル、各客室によって違うので、事前に知ることもできません。スイートに無料宿泊したい場合は、電話で問い合わせる必要があります。
空港からシェラトン・グランデ・スクンヴィットまではリムジンサービスで
シェラトン・グランデ・スクンヴィットはBTSアソーク駅やMRTスクンヴィット駅からすぐの場所。ビジネス街のスクンヴィット通りに面しており、バンコクらしさという面ではちょっと違うのかもしれませんが、私のような海外初心者にとっては、キレイな飲食店やホテルが集まっている安心の場所です。
せっかくの駅近ではあるのですが、バンコク到着が22時だったので、バンコクナビさんのSPリムジンを手配しておきました。リムジンと言っても、車は普通にカムリです(笑)。料金は5,900円とちょっとお高め。でも、安心感優先です。30分程度で到着しました。(時間帯によっては渋滞がすごいと思います)
シェラトン・グランデ・スクンヴィットに潜入
夜の到着だったため、写真は翌日昼のものも織り交ぜてご紹介します。
タクシーで到着後は、スロープを上がって2Fに入ります。1Fではなく2Fがフロントなんですねー。なぜなのかは、2Fから外に出てみてわかりました。不思議な通路がスクンヴィット通りに向かって伸びています。
これはスクンヴィット通りの上にある空中回廊みたいな空間です。ホテル入り口からここに直接繋がっているわけだー。横断歩道を渡らなくても、ここを通って反対側に行けるわけですね。しかもこの空中回廊は駅に直結しています。んー、便利。ホテルにはもちろん1Fからも、この2Fからもどちらからでも入れます。
ここはロビー2Fではなく3F。イイ感じの高級感あります。
初めからスイートルームを予約してあったため、チェックイン時にSPGゴールド会員特典のアップグレードはありませんでした。
シェラトン・グランデ・スクンヴィットには、今回宿泊したラグジュアリースイートより、さらにグレードの高いスイートルームがいくつもあります。それらは残念ながらポイント無料宿泊できなかったんですが、時期によってはもしかしたらポイント無料宿泊向けに開放していることがあるのかもしれません。かなり気になります。
いい雰囲気の廊下を通って部屋へ……。
ラグジュアリースイートの概要
- 753 平方フィート / 70 ㎡
- 24時間のバトラーサービス
- リビングルームのソファとアームチェア
- 無料の各国料理のブッフェ ブレックファースト
- タン製の洗面用品
- ベッドルームの40インチのLEDテレビ
- 1日につきランドリー2点まで
- オリジナル ラグジュアリー コレクション ベッド
- HDMI、ブルートゥース、USBポート付きのメディアハブ
- 午後6時~午後8時の無料のカクテル
- リビングルームの46インチのLEDテレビ
- バスルームの19インチのLEDテレビ
- 手彫りの木製衣装箪笥
- 独立したパウダールーム
- 大理石とカーペットのフローリング
- ソフトドリンク、コーヒー、ティーを一日中ご用意
スイートの場合、ポイント無料宿泊であっても朝食やイブニングカクテル、24時間のバトラーサービス、高速インターネットアクセス等がついています。私は朝食を食べる習慣がないため、潜入していないんですが、チラッと見た感じはとても美味しそうでした。朝食ビュッフェは13時くらいまでやってもらえませんかね? そうしたら食べられるんですが(笑)。
あと特筆すべき点としては、SPG公式WEBサイトではシェラトン・グランデ・スクンヴィットのラグジュアリースイートに「喫煙」タイプは無かったんですが、現地に着いたらまさかの喫煙可能部屋でした。嫌煙家の人にとっては眉をひそめる事態でしょうが、ヤニカスにとっては歓喜の瞬間です。
公式WEBサイトではよくわからないことが多いので、電話予約の時点であれこれ質問したり、リクエストを入れておくに越した事はないですね。Expediaや楽天トラベルを利用してしまうとこうはいきません。
ラグジュアリースイートは広々快適でした
部屋に着いたら、すぐにウェルカムドリンクのジュースをいただけました。生搾りのフレッシュジュースです。疲れ切っていたのでありがたいサービスでした。
それにしても、タイのホテル従業員さんはものすごい低姿勢かつ素早いので、チップを渡すタイミングを失ってしまいました。もうちょっと「(ほら、なんか忘れてない? アレ! アレだよ!)」みたいな雰囲気を醸し出して時間稼ぎしてほしいです(笑)。ジュースを置いた瞬間、脱兎の如く部屋を去りましたからね(笑)。
例によって、室内は動画で見ていただきましょう。内部の雰囲気は動画が一番わかりやすいと思います。今回は字幕を少し付けていますので、字幕オンにしてみてください。
わかりづらい部分は写真で。
動画ではどん曇りでしたが、翌日はこんな素晴らしい景色に。2017年9月に行ったニューヨークのザ・リッツ・カールトンでは残念な部屋にアサインされてしまいましたが、その分を補って余りある素晴らしさ。
ベンジャキティ公園の池が見えるのがいいですね。吸い寄せられるようにそこまで歩いてみたんですが、あまりの暑さにぶっ倒れそうになりました。
同じ窓から、今度は下を眺めてみたところ。緑に囲まれたプールがあります。青く見えている部分がプールですね。7時~22時までオープンしていますが、水着を持っていなかったし、一人旅だったので入りませんでした。
ちょっと気持ちよさそうですね……。
こちらはベッドルームから外を眺めたところ。ベッドルームにも大きめソファがあり、右にはライト付きのドレッサーがあります。贅沢な空間です。ほとんどリビングのソファで過ごしてしまいましたが……。
ベッドはふかふかすぎず、寝やすかったです。あんまりふかふかだと体が沈んでめっちゃ寝られなくなるんですよ。
入ってすぐのデスクの後ろに冷蔵庫とコーヒーメーカーがあり、その下のお酒はこんな品揃えでした。これ、ミニボトルじゃなく、結構大きいんですよ。1本飲んだら相当酔っ払ってしまいます。
デスクに置いてあった電話で非常に有り難かったのが、日本人従業員直通ボタン。わかりますかね? 日の丸マークのボタンがそれです。朝6時から23時まで日本人従業員が出てくれます。これがあったせいで、帰りの空港までのリムジンサービスも簡単に手配できました。
リムジンサービスはメルセデスが来ます。料金はホテルからスワンナプーム空港まで2,300バーツなので7,900円くらい。かなり高いですね……。しかしホテル側から全て運転手に用件が伝えられているので、余計な手間がありませんし、料金もホテルチェックアウト時に客室料金等と同時に精算しますから、空港到着時にも支払いの煩わしさがなく、結構よかったです。Uberを使えばいいのかもしれませんが。
シェラトン・グランデ・スクンヴィットは、フロントにも何人か日本人従業員さん常駐しているようです。チェックアウト時には預け荷物でお世話になりました。
通常、SPGゴールド会員特典としてミネラルウォーターは毎日2本もらえますよね。でもスイートだったからでしょうか? 入った時点で4本置いてありました。これはバスルームにあった2本。
バスタブとは別に設置されているシャワールームには、通常のシャワーと、天井から降ってくるタイプのシャワーの2機が付いていました。このタイプ、結構好きです。水圧も文句なしでした。
シャワールームのベンチ! これ地味に嬉しいんですよねえ。ずっと立ってると疲れるし、立って体洗うと滑って怖い。
バスタブも充分な広さです。バスソルトが置いてあったので、生まれて初めて使ってみました。なんか効果はよくわからなかったですけど、あれは香りメインに楽しむものなんですか?
アメニティはTHANN(タン)。2002年にタイで生まれたブランドですね。いい香りでした。
リーズナブルで美味しいルームサービス
うっかり夕方に寝落ちしてしまい、ディナーに出かけるタイミングを失ってしまったので、初めてルームサービスを頼んでみました。日本のSPGホテルでは高すぎて手の出なかったルームサービスも、タイは安いですねー。
各国料理が用意されていますが、せっかくなのでタイ料理にしてみました。
大ボリュームのヤムウンセン。360バーツなので、1,200円くらいですね。結構ピリ辛でした。パクチーをもっとどっさり入れてほしい! あと余談ですが、食べ終わった後、翌日もヤムウンセンの匂いがずっと部屋に漂っていてつらかったです(笑)。さっさと下げてもらえばよかったんですが、面倒なのでほっときました(笑)。
こちらは蟹肉入りのカオ・パット、目玉焼き乗せ。蟹の代わりに、チキン、エビ、ビーフにすることもできます。380バーツなので1,300円くらいです。やすっ。5つ星ホテルのルームサービスですよー?
タイビール、シンハーでいただきまーす。満足満足。美味しいレストランに繰り出すのもいいですが、ルームサービスというのも意外といいものですねー。またリーズナブルなところだったら食べてみたいなと思いました。
おまけ 2階の正面玄関前に喫煙所アリ
またヤニカス情報です(笑)。運良く喫煙部屋にアサインされればいいですが、恐らくはほとんどの客室が禁煙です。禁煙部屋にアサインされた場合には、2Fロビーを出て、駅に向かう空中回廊の手前にあるオープンスペースの喫煙所を利用することになります。
結構広くて快適でした。ベンチが硬いのでずっと座ってはいられませんが。
まとめ
ハワイの30平米もない狭い狭いスタンダードルームが当たり前というパッケージツアーから一変。いろいろ経験してくると、やはり部屋の広さは正義! という気持ちがどんどん強くなってきます。最高級ホテルの狭い部屋より、一段落ちるホテルの広い部屋の方がいいですね。
シェラトン・グランデ・スクンヴィットは日本人従業員がいるので、海外初心者の私でも使いやすく、安心して泊まることができました。
マイルの貯め方を知っていれば、航空券はタダにできるわけですから、ホテル代には少しお金をかけることができます。また、SPGアメックスを保有していれば、ゴールド会員特典を享受できたり、ポイントでのスイート無料宿泊も狙えます。
旅行の出費を抑える工夫、節約も大事ですが、マイルやポイントをおトクに貯めて、「出費はそのまま。でもちょっと豪華」という旅行の方が、より楽しいのではないでしょうか。是非マイルやポイント、貯めてみてください。